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第三話 仏像の手の形を知ると楽しい

仏像には癒しの力があると言われていますが

それはその姿かたちにも秘密がありそうです。

観音様などの慈悲に満ちた優しいお顔にも心惹かれますが、

もうひとつ大きな要素に手の形があります。

仏像用語では「印相いんそう」といい、

いろいろ種類があります。

お寺の仏像が

右手の手のひらを相手に見せて

上に挙げているのを見たことがありませんか?


これは「施無畏印せむいいん」といって

「あなたは畏れなくていいのですよ。恐がらなくていいのですよ」

という意味です。

そういえば我々でも

相手を安心させるときに

右手の手のひらを見せて上に挙げて

「何も武器は持っていないですよ。心配することはないですよ。」

と手をふりますよね。

これは相手との距離を縮めるための自然な手の動きなのです。


そしてこの「施無畏印せむいいん」と対になった印相としては、

左手の手のひらを相手に見せて下に降ろすのが多いのです。

これは「与願印よがんいん」と言って

その名前のとおり「あなたの願いをかなえてあげますよ」

という意味です。


仏像の中でこの二つの印相をしているものが

非常に多いですので、

私はあるお寺で

この二つの印相の意味を教えてもらってから

仏像がぐっと身近に感じられ

それから仏像に惹かれていき

仏像のとりこになってしまったのです。


印相は他にも

忍者のような「智拳印」、

座禅の時に組む「定印」などいろいろありますが、

この「施無畏印」「与願印」を知っておくだけで、

ずいぶん仏像が楽しくなります。


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