第十一話 七福神の話
今回は「七福神」で、
幸福をもたらす七人の神さまの話です。
室町時代に画題の竹林の七賢人になぞらえて
七体の福神を取りそろえたのがはじまりとされています。
インドのヒンドゥー教や中国思想などから人材が選ばれ、
日本的な神さまにアレンジされているところが
七福神の特徴です。
江戸時代には、
「元旦から七草の日までに七福神を巡る」
というのが招福の行事として流行り、広まりました。
現在でも東京地区を中心に
「正月の七福神めぐり」が盛り上がっています。
七福神とはインド、中国、日本の神仏の混合チームで、
インドは毘沙門天、弁財天、大黒天で、
中国は寿老人、福禄寿、布袋で、
日本は恵比寿だけです。
「毘沙門天(別名:多聞天)」は、
もとはインド武将四天王のひとりという強い神さまです。
現在では、武力で貧乏神を追い払ってくれる神さまとして、
「福の神」のひとりに数えられています。
美人の代名詞「弁財天」は前身が、
インドの水の女神で、
河のせせらぎの音から音楽の神となり、
転じて弁舌の神(弁才天)、知恵の神となっていきました。
「大黒天」は、もとはインドの台所の神マハーカーラ(大黒天)です。
台所の神ということは、食料品を購入すること、
ひいては家計をつかさどるというわけで、
大きな袋にお金をつめているのです。
「寿老人」はつえ、うちわを持ち鹿を連れたおじいさんです。
この鹿肉を食った者は二千年生きられるとされています。
見た目どおり、長寿と知恵の神さまです。
「福禄寿」は鶴と亀をしたがえ、
りっぱな白髭のルーツは、中国といわれています。
人徳や、寿命に関して御利益をさずけてくれる神様です
「布袋」は中国後梁時代の実在の僧、
契此がモデルです。
吉凶の判断にすぐれ、未来を予知する才に長けていたそうです。
そんなところから、
福の神のひとりに数えられるようになりました。
「恵比寿」は右手に釣竿、
左手に鯛をかかえているもともと漁師の神さまです。
それが、海産物の売買につながって商売繁盛の神さまとなりました。




