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第十話 仏像の材料と制作技法の話

今回は仏像の材料と制作技法の話です。

お寺にいくと様々な仏像がありますが、

その材料は制作された時代によって特徴があります。


仏教が入ってきたばかりの飛鳥・白鳳・天平時代は

「金銅仏」の全盛期でした。

これは銅で作り鍍金をするものです。

奈良や鎌倉の大仏がよく知られていますね。

金銅仏は丈夫なのですが細かい表現は難しいのです。

仏教文化が日本に定着するに従って

繊細な表情の仏像が要求されるようになりました。


そこで次に天平時代に良く作られたのが

「塑像」と言って粘土で作るのです。

これは繊細な表現をするのは容易という利点があるのですが、

壊れやすい欠点があります。

それでも有名な新薬師寺の十二神将などは

塑像仏像の代表例ですが

1300年近く経っていてもまだその美しさを失っていません。


天平時代も進んでくると

さらに繊細な表現が出来てしかも壊れにくいものとして

「乾漆像」です。

これは麻布に漆と小麦粉を混ぜたものを重ねて造形するのです。

代表的なものとしては

興福寺の「阿修羅」があります。


そして最後に登場する材質は木彫ですが、

これが一番ポピュラーですね。

これも一本の木から掘り出していくものもありますが、

パーツを作って組み合わせていくという

「寄木造り」というものもあります。


他には石を掘ったものは

昔は村はずれにどこにもあったお地蔵さんが

これですね。

岩を穿って作る摩崖仏というものもありますが

国東半島のものが有名ですね。


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