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プロローグ決戦真田十勇士

初めまして、楽しく読み応えの有る作品を作って行きたいです!

プロローグから第三話まで今日中に投稿いたします

慶長二十年五月七日。


大坂夏の陣。


戦は、すでに終わろうとしていた。


大坂城は炎に包まれ、豊臣の天下は、その命運を尽きようとしている。


だが、なお一隊だけ戦場を駆ける赤備えがあった。


真田幸村。


そして、真田十勇士。


幸村は燃え盛る大坂城を一度だけ振り返る。


「秀頼様……。」


静かに目を閉じる。


太閤秀吉より受けた恩。


豊臣家への忠義。


そのすべてを胸に、槍を握り直した。


「皆。」


幸村が静かに口を開く。


十勇士が主君を見つめる。


誰一人、恐れる者はいない。


幸村は前方を見据えた。


遥か先には、徳川家康の本陣。


「逆賊家康の下へ。」


「それ以外は構うな。」


海野六郎が頷く。


「御意。」


猿飛佐助が口元を吊り上げる。


「ようやく殿らしい戦になりますな。」


霧隠才蔵は静かに槍を構えた。


「参りましょう。」


三好清海は金棒を肩へ担ぐ。


「兄者、最後のひと暴れじゃ!」


三好伊三は豪快に笑う。


「腹は減ったが、終わってから飯じゃ!」


由利鎌之助は薙刀を構え、不敵に笑う。


「存分に暴れましょう。」


穴山小助は静かに兜を正した。


「殿の背は、この命に代えても守ります。」


望月六郎は弓を握り直す。


「道は開きます。」


筧十蔵は槍を掲げる。


「真田の名、天下へ轟かせましょう。」


根津甚八は刀を抜いた。


「では、参る。」


幸村は十勇士を見回した。


誰もが笑っていた。


死を恐れる者はいない。


真田の武士として、最後まで戦い抜く覚悟がそこにあった。


幸村は十文字槍を高く掲げる。


「参るぞ!」


「おおっ!!」


赤備えが一斉に駆け出す。


立ちはだかる徳川兵を次々となぎ倒し、一直線に本陣を目指す。


槍が閃く。


刀が舞う。


矢が唸る。


血煙の中を、赤い軍勢が駆け抜ける。


「殿!本陣が見えました!」


海野が叫ぶ。


幸村は槍を握る手に力を込めた。


「あと一息!」


その瞬間だった。


天地を裂くような白い光が、戦場を包み込む。


轟音。


閃光。


そして——静寂。


赤備えの姿は、戦場から消えていた。


それは誰も知らぬ、新たな戦いの始まり。


真田十勇士の伝説は、


異世界で再び幕を開ける。

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