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冒険者は救えない!~世界への反逆~  作者: チョコクリーム
1章 始まりの日
13/20

そこで見たものは何よりも欲しいもの

毎日投稿してる人本当に尊敬する。土日だから投稿出来てるけど、平日はキツイかも。あ〜暑い。

「俺は人間を辞めるぞー!!!悪魔憑依(ポゼッション)吸血鬼(ヴァンパイア)!」


 マチラの体からバキバキと骨が折れたような音が聞こえてくる。中から骨が突き出し、肉が膨張した姿はとても気持ち悪い。


 さらに、マチラの体を中心に渦を巻き風が吹き荒れる。まるで嵐のようだ。マチラが流した血や石、岩などが吸い寄せられていた。


 ついにはマチラの体が見えなくなった。中からは苦しそうな声が聞こえてくる。あれはなんなんだと竜に視線を向ける。竜がその視線に気付き、顔を歪ませながら答える。


「あれは少しまずいのぅ。悪魔憑依は邪心を宿している者ならほとんどの者が使える簡単な()()のくせに、体と相性が良ければ力が倍々になる恐ろしいもんじゃ。」


 どうやら悪魔憑依とやらを知っているらしい。竜でもまずいと言わせるものなのか。いつの間にかマチラから聞こえていた声は聞こえなくなっていた。


「ここだと距離が近すぎるのぅ。走って距離をとれ!」


 急いでマチラから離れる。後ろから感じる暴力の気配は50mあっても間近に居るように感じられる。一瞬、音が聞こえなくなる。


 気が付くと、マチラとの距離は倍以上になっていた。マチラの周りにあった嵐のようなものが無くなっている。あれが解き放たれただけでこんなことになったというのか。


 竜と少女のことが気になり、探すと意外と近くにいた。あの竜でさえ踏ん張ることが出来なかったのか。少女は竜に抱えられていた。少女の顔からは竜に対する信頼が見える。


 合流を優先するべきだろう。急いで竜の元に走る。今の俺じゃああんなのに勝てない。それに、ここであいつを逃すのもヤバイ気がする。


 これじゃあ俺のプライドなんて気にしてられない。どうやらマチラは動いていない。そもそもこちらのことが意識に入っていないようだ。


「そっちも大丈夫じゃったか。出来れば奴を倒すのに手伝って貰えるとありがいのじゃが、別に強制はしないぞ。逃げるなら時間は作ろう。」


「俺は戦います。例え弱くても囮ぐらいにはなれると思います。」


 正直、囮にすらなれるか怪しいが。力が足りないなら頭を使え。敵の弱点が分かれば竜を手伝えるかもしれない。


「あいつについて分かることはありますか?」


「うむ。あいつが使った悪魔憑依は、文字通り悪魔を憑依するものでのう。悪魔といってもその中で種族で分けられているから悪魔憑依の後に種族名を言うことで悪魔を憑依することが出来るのじゃ。奴は吸血鬼を憑依したようじゃが、吸血鬼の能力は血を吸うことで自身の体力を回復させるものじゃ。だから、倒す時は一気に火力を叩き込みたいがそれには時間が必要じゃ。」


「俺が、時間を稼げばいいんですね?出来るか分かりませんが…。」


「頼まれてくれるか。わしは今奴の使った封印魔法で弱体化しておってな。そこにいるわしの娘が封印を解除しようとしているのじゃが、そろそろ終わりそうなんじゃ。その頃には奴も動き出すだろう。大技を使うには準備が必要でな、1分は欲しいのぅ。」


 1分…か。キツイな。敵の動きは見えず、そもそも俺に注意を向けるかすら怪しい。竜タンが俺を使えと言わんばかりに光っている。それに少女が気付き、話しかけてきた。


「その短剣、すごい力持ってる。でも貴方はそれを信じきれてない。だから力を十分に引き出せてない。ちゃんと信じて。」


 見た目とは裏腹に強い口調で言った少女は魔法を唱え始めた。少女から出た光が俺に向かってくる。大人しく受け入れると、竜タン程じゃないが、力が湧いてくる。


 少女に礼を言うとさっさと準備をしなさいと言われた。竜タンを信じる、か。さっき貰ったばかりの呪いがあるらしい短剣を信じろ、なんて無茶を言う。


 目をつぶり、竜タンに意識を集中する。何かが変わったのを感じ目を開けると、一面真っ白な空間に竜がいた。





別に感想が欲しいとか思ってないんだからね!

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