66 これまでの登場人物紹介2
この登場人物紹介には、第1章のネタバレが含まれているのでご注意ください。
--------------------天国にいる者たち
●委員長
ヘルロウが通っていた『天使中学』のクラスメイトにして、クラス委員長。
性格、言動、思想、すべてにおいて完璧とされ、クラスでは『最も神に近い天使』としてクラスメイト全員の尊敬を集めている。
容姿も非の打ち所がなく、真珠のようにきらめく長い髪に、女性的な顔立ち。
天使の象徴である翼はクラスの中でも最も大きく美しい。
服装は制服である白いキトンで、まわりの生徒たちと同じもののはずなのだが、彼が身に付けると後光を放っているかのようなまばゆさを放つという。
性格は落ち着いており穏やかであるが、規律に対しては非常に厳しい。
天使法をすべて暗記しており、それを『還りの会』で用いてクラスメイトたちに注意を促し、時には裁きを下す。
ヘルロウに堕天を言い渡した張本人であるが、その意図は『クラスをより良くするため』。
このことからもわかるように、全体を良くするためなら末端を容赦なく切り捨てる非情さを持ち合わせている。
天使としての階級は不明。
●ダメルシアン
ヘルロウが通っていた『天使中学』のクラスメイト。
階級は大天級。
ヘルロウと同じ創造天使であるが、ヘルロウを一方的にライバル視しており、事あるごとにヘルロウの邪魔をしていた。
真偽のほどはともかく、『ヘルロウを苦しめた天使』として名が通っており、ヘルロウが堕天したあとは、人間たちから多くの支持を得ていた。
地上にあるルシエロ領から依頼を受け、究極の手抜き工事で橋をかけ、40億¥もの大金を騙し取る。
そこからルシエロに関わるようになり、民衆たちの信心をも根こそぎ得ようと目論むが、ルシエロにはヘルロウを支持する者たちがまだ大勢いた。
ルシエロに残っているヘルロウのクラフトを壊せば、人々はヘルロウではなく自分を支持するだろうと思い、雨を降らせてクラフトを押し流そうする。
その企みを、偶然ではあるものの知ってしまったヘルロウ。
ルシエロの前領主にクラフトを授け、ダメルシアンからの天罰を逆に利用、ルシエロをさらに栄えさせてしまった。
ダメルシアンは一向に衰えないルシエロにムキになってしまい、全精力を注いだものの、ヘルロウのクラフトの前には歯が立たずに敗北を喫する。
本来は勝利によってルシエロの民の信心を得て、学内試験で上位に入ることを目論んでいたのだが、結果としては最下位に。
その失態を『還りの会』にてクラスメイトから吊し上げられ、降格処分を言い渡される。
結局、人間に敗れてしまった天使として笑い物になり、しかも借金まで背負わされてしまった。
所属している天使の派閥からも見放され、主神から与えられていた能力も没収。
天使でありながらも何の力もない、ダメ天使として、地上に堕とされてしまった。
●レインコション
ヘルロウが通っていた『天使中学』のクラスメイト。
雨を降らせることのできる『天候天使』。太っちょで常に汗をかいている。
ダメルシアンに依頼され、40億¥でルシエロに雨を降らせていた。
それが全力でないことがわり、ダメルシアンの怒りを買ってしまうが、その怒りを逆に利用して被害者の立場になることに成功。
ダメルシアンに追加で40億¥もの借金を背負わせ、得た金を所属している派閥に寄付し、大天級から権天級に昇格を果たした。
性格はドライで、金さえ貰えればなんでもする。
人の弱みを察するのが得意で、しかもその弱みをつくり出すために最初は親身になるという狡猾さがある。
言葉遣いは慇懃だが、人の感情を逆なでるような言い回しが得意。
語尾に「しょん」を付けるのが、聞くものをさらに苛立たせる。
●オーベルジーヌ
ヘルロウが通っていた『天使中学』の風紀担当の中年女教師。
ヘルロウのクラスの担任であったユズリハがいなくなってからは、彼女がクラス担任となった。
美魔天使を自負しており、若作りに余念がない。
ヘルロウの創造物であるワイヤーブラが手放せず、『悪魔のクラフト』と知りながらも愛用している。
そのおかげで『美魔天使コンテスト』でもグランプリを勝ち取るが、ステージ上でブラのことを他の出場者にバラされてしまった。
教育者の立場でありながら『悪魔のクラフト』を利用しているのは大問題なのだが、彼女へのお咎めは最小限にとどめられた。
その理由は、いずれ明らかになるであろう。
天使としての階級は不明。
●ユズリハ
ヘルロウが通っていた『天使中学』のクラスの担任教師。
教師としてはまだ新人で、ドジでおっちょこちょいだが、若さを活かした体当たりの教育で、生徒たちと接する。
『天使中学』ではイジメが当たり前であったが、唯一、彼女が担任のクラスだけはイジメが存在しなかった。
『還りの会』で弾圧される生徒がいても、彼女が庇っていたので処分が下されることは一度もなかった。
ヘルロウも数え切れないほど彼女に助けられていたのだが、とある事情で彼女が欠勤した際に、ヘルロウは堕天させられてしまった。
今ではクラス担任からも外されており、行方知れずとなっている。
天使としての階級は不明。
●ドロエ
『賽の河原』おり、堕天したヘルロウを救った亡者の少女。
彼女が河原の水を与えなければ、ヘルロウはそのまま消滅していたので、ヘルロウにとっては命の恩人。
『ドロエ』というのは泥みたいな女の子だと、親が面白半分で付けたもの。
そのことからもわかるように、生まれてずっと親に虐待されていた。
自分の名前にコンプレックスを抱えており、天使になればキラキラネームが貰えるので、天使になることを夢見ている。
ヘルロウのクラフトによって、『供養塔』は無事完成。
別れの際に、天使になったらヘルロウを必ず助けに来ると約束し、昇天していった。
--------------------地上にいる者たち
●ブリッヂメイカー
地上のとある場所にある、ルシエロ領の前領主。
領主の地位を息子であるブリッヂレイカーに譲り、隠居していたのだが、息子の悪政により、老体に鞭打ってふたたび領主となる。
ダメルシアンからの天罰により洪水で命を落とし、地獄でヘルロウと再会。
そこでヘルロウから、ダメルシアンに対抗するためのクラフトを授かる。
そのクラフトのおかげで、彼が統治するルシエロは近隣でも群を抜いて豊かな領地となった。
息子とは袂を分けてしまったが、常に息子のことを心配しており、ずっと助けようとしていた。
●ブリッヂレイカー
ルシエロ領の新領主。
領内にある石橋がヘルロウのクラフトだということを知り、親の反対を押し切って撤去してしまう。
そしてヘルロウのかわりに、ダメルシアンに新しい橋を依頼する。
ダメルシアンからは40億¥という神饌を求められたが、増税により金をかき集める。
この時点で民の不満はあったのだが、素晴らしい橋が架かればすぐに取り戻せると思っていた。
しかしその期待に反し、ダメルシアンが架けたのは橋とも呼べぬ恐ろしい手抜き工事であった。
橋と、それを創る技術をも失ってしまったルシエロはじょじょに衰退していく。
だがブリッヂメイカーは、ヘルロウを支持している者たちがいるのが悪いのだと思い込み、ダメルシアンにさらに入れ込んでいく。
最後はヘルロウのクラフトの破壊し、ヘルロウを支持する者たちを皆殺しにする計画を遂行。
しかし自分の不手際で失敗に終わり、逆に自分の領地の民衆に多大なる被害を与えてしまった。
そこまでの失態を重ねてようやく、父の愛と、本当の悪魔はヘルロウではなくダメルシアンだということに気付く。
-------------------天使の階級一覧
●権天級
レインコション
●大天級
●小天級
ダメルシアン
○堕天
ヘルロウ
-------------------悪魔(鬼)の階級一覧
●権獄級
ゴルバ、アローガ
●大獄級
ダーツエヴァー
●小獄級
ピンキー、ミヅル




