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無限の魔法使い  作者: 志野 勇希
4.港町ウィダス
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25.冒険者村(2)


今日は盗賊村の様子見た後、一旦家にも寄ろうかと思ってる。

俺が外泊したのって、昨日が初めてだったので様子見に帰りたい。

ここからなら、2日前に作ったウィダス近所の亜空間の入り口に近いから、

すぐに戻って来れるしね。


俺は、そのまま宿を出て南に向かい、森沿いに追い風で冒険者村に向かう。

冒険者村と思われる村は、人口がほかの農村よりもかなり多い。

2000人規模の農村だ。

他の農村だと2~3倍、宿場と比べても倍近い人口だ。

遠目に様子を見ると普通の農村に、貧民街がくっついたような感じだな。

貧民街側には、500以上の人がいるのでこれが冒険者の数かもしれない。

さらに、冒険者村近辺の南西の森側には冒険者が500人ほど入っているようで、

合わせて1000人ほどの冒険者がいるのかも知れない。

「かなり多いな。。」


もしもこれが全員、統率が取れているとなると一つの軍隊だよ。

しかもこれが盗賊行為を行っているとは考えたくないな。

さすがに、全員という事はなく一般の人も混ざってるだろうけど・・。


潜入は難しそうだな。

ローブなのに身長が子供サイズの、俺の姿は思いのほか目立つからな。

ローブ脱いで、昔の麻の服でも着れば子供の姿でけそうな気もするけど、

そこまでして得られる情報もあまり無さそうだしな。

場所が確認出来たので、襲撃者がどこから来るのか判った。

あとは動きがあれば先制出来るだろう。

それに、これで冒険者ギルドにも報告は出来るので、討伐隊も向かわせれるだろうしな。

今日は十分かな、戻ろうか。


俺は、ウィダスの近所に作った地下部屋まで移動して家に帰る。

「ただいま。」

「ハルト様。おかえりなさい。」

リルが迎えてくれた。

「問題なんかはないです?」

「はい。なにも無いです。あ・・ジャックが・・。」

「ジャックになにかあった?」

「剣の訓練に張り切り過ぎて、足をひねって歩けなくなってしまってます。」

「あらら・・・。今は寝室?」

「はい。」


俺は寝室に入って、

「ジャック。やっちゃったって?」

「いやぁ~。やっちゃった。」

俺は、魔法でジャックの足のケガを治癒していく。

ただのねん挫だ。

「はい。治ったよ。」

「・・わるいな。魔法薬使うのは勿体ないんで、お前の帰りを待ってたんだ。」

「確かにねん挫で使うのは勿体ないね。」


「まあ、頑張るのはいい事だし、これくらいいつでも直してやるから無茶しない程度にやってくれ。」

「俺も、みんなを守れるようになりたいんだ。無茶でも剣を使えるようになってみせるさ。」

「期待してるよ。俺は接近戦に弱いし守ってくれ。」

「お前なんて守らね~よ。ミーア守るために頑張るんだ!」

「まあ、そうだな。ミーアを守れるようになってくれれば十分だ。」

「でも、クシェルさんも、アリーヤさんも、ファギーさんも・・容赦ねぇ・・。」

「まあ、現役の冒険者だからな、本気で教えてくれてるって事なんだろ。」

「そうだな。泣きそうになるけどがんばるよ。」

「で、3人は今どこに?」

「キッチンじゃないかな?」

「じゃあ、ちょっと行って来る。」

「ああ。俺も解体に戻るよ。」


俺は、キッチンで3人を見つけて、

「ちょっと聞いていいです?冒険者村って聞いた事あります?」

「冒険者村ですか?」

「西の街道側にあるんだけど・・。」

「噂くらいなら。」

クシェルさんはなにか知ってるようだ。


「あ・・噂があるんだね?」

「はい。と言っても、私達の捕まってた盗賊達が、

呪いをかけた奴らじゃないかって疑って噂を話していたのを聞いただけなので、

場所なんかは判らないですが・・。」

「大丈夫、場所は知ってるから。」

「本当にあったんですね。」


「ほかになにか聞いた内容ないかな?」

「え~っと、南西の森に行く冒険者達が、拠点代わりに農村に溜まる様になったそうです。」

なるほど、盗賊目的で作られたわけじゃないって事かな?

「あ。。私もそれ聞きました。」

アリーヤも噂を聞いてたみたいだ。

「なんでも、農村を拡張して結構多めの冒険者の拠点としてにぎわってるって。

商人とかも出入りしてて、実入りもいいととかって話してました。」

「その農村に最初に居ついた冒険者に、

偉い人がいてその人が村のリーダーとしてやってるそうです。」

「組織になってる感じって事?」

「そこまでは判らないでですが、その偉い人って言うのが、大銀の冒険者だそうです。」

「大銀か・・。名前は?」

「フランシス・・・。大銀のフランシスです。」

聞いた事ないなって言うか、大銀で名前知ってるのってブラントさんだけだしな。


「ブラントさんに聞いたら知り合いだったりするのかな?」

「ブラントさんの弟子だったはずです。」

「なるほど。どんな感じの人かは知ってる?」

「いえ。私達も大銀の方と話しをする機会はありませんでしたから。」


ブラントさんに聞いてみたいけど、町には行けないからこの旅行が終わってからにしようか。

でも、大銀がいるのか。それならある程度統率は取れてるんだろうな。

それに、ブラントさんの弟子か・・。まともな人な可能性もあるな。

話が出来る人だったらいいな。

1000人の冒険者となんて戦いたくないから、お話で解決したい。


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