19.新たな仲間(3)(家構造画像)
「そうだ。3人は読み書きと計算は出来るのかな?」
「私は読み書きは出来ますが計算は。。」
「私は読み書きは出来ません。」
「私も出来ません。」
「じゃあ、それも覚えて貰わないとだな。リルその辺よろしくね。」
「はい。」
家のメンバーの中では、リルが一番教えるのがうまい。
「3人には今日からここに住んでもらうけど、場所は別に用意しようと思ってる。
それぞれに部屋があった方がいいだろうし、気を使わなくていいようにね。
食事とか生活はこっちでやるので、屋根続きの離れって感じで作っておくよ。
そっちの掃除は自分たちでやってね。そのあたりはリル、教えて上げて。」
「はい。」
「じゃあ、ちょっと部屋作って来るので、先にお風呂入って、
それからマディとリルに家の事教えて貰っておいて。」
「はい。分かりました。」
俺はさっそく、寝室とトイレだけの離れを作り、
家のベランダから解体場につながる通路から、離れに行けるようにしておく。
寝室には、木でベッドを作り、葦の束を置いておく。
チェストも作り、服とか荷物も入れれるようにしておく。
共有の場所には、机と椅子を人数分配置して作成完了だ。
綿の服や下着なんかも用意してあげないとだな。
明日にでも買いにいくか。
リビングに戻り、部屋が出来たのを報告し、お風呂上がったら、
そっちでベッドを作ってもらうように指示しておく。
クシェル達が一通り作業を終わり、落ち着いた頃に夕飯の時間になり、夕飯を食べる事にする。
本日の夕飯は、露店と同じように調理をする為、外でのバーベキュースタイルだ。
バーべキューでは、下味を付けたシカの肉を焼いていく。
それ以外に、ヘビ肉の肉団子を使った野菜いっぱいのスープと、シカのモツを使って野菜と一緒に炒めた料理も出す。
さらに、パンに食用油を薄く塗り、塩ニンニクで味付けしたガーリックトーストも。
あとは、マディの作っているピクルス系も箸休めに置いてる。
デザートに、ナシとリンゴとみかんの盛り合わせって感じだ。
露店でまず出すのは、シカ肉焼きだが、うまく軌道に乗ればスープとモツは出したいと思ってる。
クシェル達は、品数の多さにびっくりしている。
これだけの品数が出てくるのは、平民ではありえない贅沢なんだろうな。
俺達はいつもこれくらいの品数で食べてるが。。
「・・・これは、なんておいしいの・・・。」
「・・・。」
「・・・おいしい」
シカ肉をかじったクシェル達は、驚愕の表情で食べている。
アリーヤに至っては、一心不乱で感想も言わずにむさぼってる。
「スープも格別だよ。」
スープも進めてみる。
「・・・本当に・・・これ、なんでこんなにおいしいんですか!」
「まあ、とりあえずまずはいろいろ食べてみて。お代わりもあるので好きなだけね。」
「はい!」
クシェル達は、出される料理を無心で食べ続ける。
そうだろ。うちの料理は格別においしいんだ。
と言っても、ハーブを手に入れたのと、マディの研鑽の賜物なんだけどね。
でも、俺的にはまだコショウが無かったり、乳製品が無いのと卵、
後は砂糖が無いのが不満なんだけどね。
あとは、バジルとかも見つかってないのでこれも探したいな。
乳製品は、牛飼わないとなんだけど、牛見た事なんだよな。
砂糖も、まだ見た事ないな。。はちみつくらいなら、どっかに蜂系の魔獣とか居そうなので、
取れるんじゃないかと期待してる。
「これはなんの肉だろう。肉の味はするのに噛み応えがあって・・・うまいな。」
とか
「・・・ああ。パンがなんでこんなにおいしいんだ?」
とか、
「お腹いっぱいなのに、なんで甘い物は食べれるんだろう」
とか言ってるけど、まあおおむね満足してもらえたみたい。
「さて、落ち着きました?これを売ろうと思ってるんです。」
「・・・こんなおいしい食べ物は初めて食べました。確実に売れると思います。」
「まず、始めるのはシカ肉焼きからです。それから徐々にいろいろ出して行こうと思ってるんです。」
「シカ肉焼きもすっごい美味しかったです!」
「まずは、3人共にこれの作り方を覚えてもらいます。
実際には露店でやるのは最後の焼くだけの手順だけど、下ごしらえも交代で手伝って貰うので、
全員がやり方を一通りしておく必要があるんです。」
「判りました。こんなにおいしい料理が作れるようになるなんて・・・。」
「露店を開始するまでは、ここで過ごしていろんな事を勉強してほしい。よろしく頼むよ。」
「はい。」
その日は、クシェル達の歓迎会の後、俺は夜の伐採作業をしてその日を終える。
翌日も、朝からケニー商会に来ている。
「ケニーさん。今回のウィダス行きなんですが、一緒について行こうかと思ってます。」
「ハルトさんがですか?」
「はい。」
「今回は、危険な旅になるかもしれません。冒険者は多く雇っていく予定ではありますが・・・。
こんな言い方をするとあれなのですが、今回は子供を連れて、
守りながら進むのは厳しいかもしれません。」
そっか、ケニーさんは知らないんだよな。。俺が大銀なの。。
「大丈夫です。」
そう言って、俺のギルド証をケニーさんに見せる。
「!!大銀!」
「ええ。自分の身は自分で守れます。というか、盗賊から守って上げれるんじゃないかと思ってます。」
「・・・なんと。大銀の方だったのですね。なるほど・・・。
今までの獲物も頻度なんかもこれで納得出来ました。」
「まあ、そういう事なんで同行してもいいです?」
「もちろんです!逆にお願い出来たらと思います。では、依頼料については」
俺は話に被せるよに、
「依頼料は、昨日話してた露店の話の相談に乗って貰えれば・・・。」
「それでいいんですか?」
「ええ。それで。」
「了解です、さらに前向きに考えさせていただきますね。」




