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無限の魔法使い  作者: 志野 勇希
2.転生
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21.バリア


俺は路地に戻り、アリスの横に座って今日起こった事を考え直す。

‥‥俺、今日殺されかけたんだよな‥‥。

あの瞬間は怒りとアリスを守らないとで、必死だったから‥‥思い返すととんでもなく危険な状態に置かれていたのだ。

バイクで死にそうになった事とか、ケンカして殴り合った事なんかはあるけど‥‥殺されかけるなんて事はなかった。

そんな体験したくもなかったが、ここではそれが日常なんだ‥‥。

ハルトの記憶もあるが、客観的な記憶として持っているので、他人事だったが今日の出来事は間違いなく俺に起こった出来事だ。

‥‥こんな所に居てはいけない。こんな所で生活すべきではない。

今更ながらに、恐怖が襲って来る。


狩りで動物を狩るのも、さっきまでやってた報復も、復讐心が勝っていたのか、たいした危機感は無かった。

でも襲われた時にも、「魔法でなんとでも出来るだろうから、あしらってやれ」と安易な気持ちで危機感はなかった。

「大通りだし、そんなに目立つ事をする訳がないし、目立つ事をやったら周りの人が助けてくれる」と言う日本の常識もどこかにあったのかもしれない。

甘く見過ぎて、死にかけて、そしてアリスが攫われた。

‥‥考えろ‥‥もっと考えろ‥‥そして融通が効いて、より確実性の高い行動を考え出すんだ。


そもそもこういった事態にならないように、予防し、交渉し、牽制する事がきっと正しい。

今回の報復した行動は、身を守る為の予防だと思っているが‥‥言い訳かな。


それに俺って完全に犯罪者だよな‥‥。力に物を言わせて報復とか‥‥。強盗・傷害・空き巣‥‥意図としては、殺人未遂もはいるのかも。

攻撃されたから反撃をする。俺はこれをどこかで正義に思っているのかもしれない。でも、それ自体は正義なんかじゃないんだろうな。

やられたからやり返すの精神は子供じみてる。


まだ俺には、この世界での力が無さすぎる。もっと力を付けないといけない。武力的な意味ではなく、金銭的にも立場的にも。


対策は後で考えるとして、まずは手に入れた物を整理して行こう。

蹴り男の持っていた金は、大銅貨4枚と銅貨8枚だった。

酒場で使った後だったので少ない‥‥酒場に入る前に捕まえられてれば酒代も奪えたのに。

って言うのは、悪い考えだよな。


今の俺の手持ちと合わせて、

銅貨 : 25枚

大銅貨 : 23枚

銅貨100円換算で、2万5,500円になった。


後は、誘拐犯とほぼ同じ物を持っていた。

違うのは、鞘付き短剣を持っていた事くらいだ。

これと誘拐男の持っていたナイフの2本を魔法で結合して、俺の知っているサイズのサバイバルナイフに加工した。

昨日買って加工した、細いサバイバルナイフは明日アリスに渡す事にしよう。


後こいつも木の板を持っていたので、こいつらのグループ用の符丁なのかもしれない。

と言う事はそれなりに人数がいるのか‥‥これ以上関わりたくはないな。


パン屋のお金は、結構多かった。銅貨104枚、大銅貨11枚、銀貨4枚だった。


今の手持ちと合わせて、

銅貨 : 129枚

大銅貨 : 34枚

銀貨 : 4枚

銅貨100円換算で、8万6,900円になった。


これは‥‥ぶっちゃけ儲かった。

俺の稼いだお金は、ウサギ2匹とヘビ頭で、日本円換算で2万4千円

3人から奪ったお金は、6万5,500円

使ったお金は、2日でナイフと食事で、2,600円

2日間外に出て稼いだ額の、倍以上稼げた‥‥と言うか、美味しかったのはパン屋だけか。


でも‥‥夜の狩場として町中は有りか‥‥って犯罪行為に手を染めそうになってしまっている。

悪人相手だけなら、やってもいいのか?リスクとしては、狩りで獲物に襲われるのも、町で大人に襲われるのも同じかも知れない。

付け狙われるかどうかの違いはあるけど‥‥。

いやいやいや‥‥この考えはまずい。

悪人かどうかの判断にも時間がかかるし、襲うにも場所も考えないといけない、警戒されると反撃の危険もあるし、動物狙った方が間違いなく安全だ。

身にかかる火の粉を振り払うだけにしておかないとリスクが大きい‥‥と思う。

悪人判断ができて、先制攻撃できるのであれば、町の治安の為にもありなのか‥‥一旦保留だな。


パン屋のその他の荷物も確認した。一軒家の荷物なのでかなり多かった。

家具類は、すべて洗ってから使おう。すべて木製なので、川でごしごし洗ってしまえばいいだろう。

これらは地下部屋に入れ込んで使える。

特にベッドはうれしい。ベッドと言ってもただの木枠でしかない。ベッドサイズの木の箱のような物で、その中に麦のような植物を乾燥させて詰め込む。

それにシーツを乗せて寝るって感じの物だ。植物にそのまま寝ると、崩れて広がるので、木枠で崩れないようにしているだけっぽい。

この麦のような植物は、南門から出た所の川沿いにもあったので、あそこで調達して新しくして使おう。


チェストに入っていた植物を編んだ服も使おう。

服は洗われているいる物もあるので、明日にはこれを着て外に出よう。

植物を編んだだけの物だが、いままで着ていた服と違いしっかりと編まれているので隙間はほとんどない。

これに着替えるだけで浮浪児から貧民街の子供程度には見えるだろうし、俺の服は血だらけになってしまっているから、そのままではまずいだろう。

大人用なので大きすぎるが、結んだり、革紐で縛ったりすれば、変な格好にはならずに済みそうだ。

スボンもあるが、身長的にシャツだけで足元までの長さがあるので、上着だけで充分そうだ。

夫婦それぞれ3~4着くらいの服を持っていたので、洗い替えも何とかなりそうだ。

下着っぽい物は無かったので、大人でもズボンの下はなにも履かないようだ。


タオルやぞうきんになりそうな布がいくつかあったので、これに魔法で空気中の水を集めて含ませて、体を拭いた後着替えた。

アリスは、明日起きてから着替えてもらおう。


あと靴のように足に巻く動物の皮もあった。

巻いて使うのでサイズは関係ないから、これはきれいに洗ってから再利用だな。


調理用の道具が一通りそろった。鍋と丸焼きなどで使う太い鉄串、パン窯で使っていた鉄板もある。

さすがパン屋だけあって、コテやヘラの種類も多いし、ナイフも用途でいくつか種類を揃えていたようだ。

パンだけでなく、料理好きでもありそうだな。

木製の木桶や、水を汲む為の水瓶、陶器製の大きい器などもあった。


食器も一通りある。

ただ、2人用なので大した数は無いが、陶器の物も数個あった。

ほとんどは、木製だ。


照明で使っているオイルランプもあった。

陶器で出来た器の中に、オイルを入れて芯になる植物製の紐をオイルに浸かる様にして火を点けると言う、単純な作りの物だがこれは必要だったので嬉しい。

オイルランプ用のオイルもあったのだが、残り僅かになっていたのでこっちは買わないといけなさそうだ。


洗濯用の大きい木のタライと、洗濯板、粉石鹸ぽい物もあった。

あとは、縄、火打ち石、背負子、かごが数個などがいくつかあり、その他こまごまとしたものはあったが、用途が分からない物なんかも多い。

ただのアクセサリーなのか、何かの道具なのか、置物なのかの判別が付かない。


荷車も手に入れたが、これは俺には引け無さそうだ。

魔法で荷車の下から風を送って軽くすれば動くかもだけど、音がうるさそうなので人目のある所では使えないだろう。

作りも雑で車輪部分が、丸ではなくいびつな形をしているので、引くのもかなり力がいりそうだ。


食料品が結構な量保存されていた。

まずは大量のパンだ。

パン屋だから同然なんだろうが、売るほどのパンがあるのでしばらく食には困らないだろう。

ここのパン屋のパンは、今日俺が買ったパンの半分くらいの大きさだが、触ってみた感じ、さっき買ったのよりも柔らかいので種類が違うのかも知れない。

野菜の漬物やピクルスの入った壺、塩の壺、ビネガーの壺などの調味料や、野菜などの買い置きもある。

パンの材料になる、麦の入った袋がいくつかと、これを粉にするための粉挽き機。


大量に生活用品が手にはいった。と言うか、奪い取ってきた。

明日はこれらを洗って、乾かして、地下部屋に設置してと忙しくなりそうだ。


あと気になったのはこれだな。

誘拐男、蹴り男、パン屋の3人がおそろいで持っていたネックレス。

これだけ金属製の板に何か文字が入っていて、それに革紐を通してネックレスにしている物だ。

残念ながら文字の読めない俺には何が書いてあるのかはわからないけど‥‥。

パン屋は夫婦でいたけど1つしかなかったので、多分パン屋の持ち物なんだろう。ドッグタグのような物なのかもしれないな。

符丁っぽい木の板は、誘拐男と蹴り男しか持ってなかった。

パン屋は仲間じゃないと思うから、こっちのネックレスは流行っているだけなのかもしれない。


一通りの荷物の確認をして、今後の方針を考えないとだな。


今後今回のような事が再び起こらないようにする為には、大人と一緒に行動すると言うのが最適解なんだろうな。

ロベルトさんの提案に乗っておけば、ギルドでの扱いも含めていろいろ良かったのかも知れない。

ギルドが使える所なら、依頼を出して雇う事も出来るんだろう。

まあ今更ギルドを頼る気はないし、ロベルトさんもいつも一緒にと言う訳にもいかない。


次の案としては、消極的な案だが、可能な限り町を出歩かない。

となると、地下部屋での生活になるんだけど、入町金がいくらになるのか確認が必要そうだな。

あとギルドに狩った獲物が売れないので、どうやってお金を稼ぐかも考えないといけないな。


ヘビの頭は、あのケニーって人に売れそうだし、解体した後の毛皮はハーリさんに皮屋を紹介して貰えれば売れるかな。

肉は地下部屋で保存して食べる方向で、骨なんかも出汁になるしな。

野菜は買う必要があるけど、果物や木の実は森にもなっている。

そういう方向かな。

数日に1回、俺1人で町に入って売れる物売って、買う物買って、地下部屋で生活するって感じか。

俺1人なら、本気の追い風の魔法使えば逃げ切れるし、目立つような事さえしなければ大丈夫だろう。


それと‥‥心持かな。

今回、「俺はやられたらやり返す。でも、やられなかったらやらない」と思って動いてた。

だから追われても、攻撃せずに逃げていた。

そのまま撒ければ、誰もケガしないし、捕まりそうなら反撃してやろうくらいの気持ちだった。

そうじゃなく、怪しい奴がいるならこちらから攻撃すると言う考えに変えないといけない。

狙われている可能性があるなら、意図は関係なく排除する。

常に先制攻撃を心がける。


今日のも逃げるのではなく、路地に入った時点で、待ち伏せて先制攻撃できたはず。

ギルドからの追ってだったとしたら、攻撃してはまずいと思ってたのもあるけど、それも関係なく潰すべきだった。

今回は、結局ギルドとは関係なさそうだったけど、あんなギルドとは仲良くする必要はなさそうだしな。


魔法ももっと考えないといけない。襲われる事を考えて検証しておかないといけない。

獣相手に使えたから、人相手でも酸欠にさせればいいやと思ってたけど、攻撃された時や、動き回られた時には使えない事が分かった。

まったく使えない訳ではないが、使い方を考えないといけない。


検証もせずに使った回復。自分の体の破損した骨や、潰れた内臓を修復する事ができた。アリスのケガも治す事もできた。

最初に、異常個所を認識してそこを修復する。

でも失った血液は戻らないし、そうなると欠損した部分なんかも戻らないだろう。

魔法で出来るのは、何かを生み出すのではなく、動かしたり、つなげたりするだけっぽいので、破損や潰れた部分を繋ぎ合わせるだけでしかない。

俺も血は流れたのでだるい感じはあるけど、体調不良と言うほどでもないので、献血程度の血しか流れてないと思う。

吐いた血は外に出たが、体内の出血は血管に戻しているので影響が少ないという事だと思う。


自分自身以外の体内に魔法を使うのに、時間がかかると言うのも問題だな。

杭のように先端をとがらせて、勢いよく突き刺せば多少マシとは言え、他人の回復には時間がかかると言う前提で行かないといけないな。

これはアリスが大けがをした時に、間に合わない可能性もあるという事だ。


相手の体内に魔法を発動するのに時間がかかるという事は、例えば相手の心臓を焼いて即死させるとか、見つからないように足の神経を焼き切る言うのはあまり現実的ではないと言う事だ。

酸欠の場合には体内ではなく、顔の周りの空気から酸素を抜いているから、体内に直接なにかをしている訳ではないのでこの影響は受けない。


相手を倒す方法は、いくつか案がある。

酸欠同様に顔の周りを包んで、熱の魔法で顔を焼くとか、酸素だけでなく空気を抜いて真空にするとか‥‥。

遠距離なら、うるさいけど石を加工して空気で打ち出す方法とか。

いや、真空の膜で覆って音を漏らさないようにすれば使えるか。


あとは守りとして、バリア的な物が欲しいな。

今回のもそういった物があれば問題なかったはずだし、なにより安全に狩りも出来るようになる。

酸欠しようと集中してたら、後ろから噛みつかれたとか、油断して歩いていたら上空から攻撃されたとか、遠くから弓矢やナイフを投げられたとか、そういった物からも身を守りたい。


バリアってどうやって張るんだろう?

思いつくのは、警察の盾みたいな透明なプラスチックとかで出来てる盾。

あれならいろいろ防げるだろうけど、あんなの持ってうろつくわけにはいかない。

それに今回みたいない不意打ちに対処もできない。


不意打ち対処と考えると、シャボン玉の中に入ったように球状のバリアがいいかな。

そうなると、強風を纏って攻撃の軌道を反らす感じかな。

アリスと手をつないでも大丈夫かな?

‥‥アリスも一緒にバリアの中に入れればいいのか。

そうすると結構広範囲で、強風バリアを張る事になるよな。これで町中を歩いたら誰かにぶつかって、その人に被害を与えないかな?

結構な強風なので、風にあおられてコケるくらいはしそうだ。


もっと体に沿うようにバリアを張るのはどうかな?‥‥体に近すぎると反らせなさそうだし、遠すぎると球状と同じように関係ない人に当たったしまいそうだ。

それに本当に体に纏う感じならそれほど意識しなくてもいいけど、体から30cm離してバリアを張るとかだと意識しないと維持が難しいだろう。

さらにバリアを張った状態の右手で、左手を触ろうとした時に、右手に張っているバリアが左手に利いて左手が強風に巻き込まれると言う事態に‥‥。

それを避けるために右手で体を触るから、その範囲のバリアを消したり、また張ったりなんかの制御を意識してやらないといけなくなると結構な負担になりそうだ。

そう考えると、やっぱり最初の球状に張るバリアが一番良さそう。

近くの関係ない人を巻き込んでしまう対策としては‥‥混んでる所では張らないって感じかな。

面倒だけど、点けたり消したりと繰り返す感じになりそうだ。


形は決まったけど、強風を纏うだけでどれほど効果があるのかと言うのも問題だな。

矢や、ナイフなどの飛翔物の軌道は反らせても、もっと質量の大きい獣の体当たりの場合には難しいかもしれない。

実際に張ってみて、小石を壁にバウンドさせたらちゃんと弾けるのが確認できた。

でもバリアを張ったまま、壁に近寄ると壁にバリアが聞いているが、さらに近寄ったら壁はバリアを抜けてくる。

と言う事は、質量が大きい物では強風だけでは防げない可能性があるという事だ。

例えば、狩りで獣に体当たりをされても防げないかもしれない。


風以外で思いつくのは‥‥。

結界バリア‥‥仕組みとかが謎過ぎて俺にはイメージ出来ない。

〇〇フィールド‥‥そもそも謎エネルギーのバリアなのでイメージ出来ない。

亜空間の入り口を球状に展開‥‥いいアイデアだと思ったんだけど、入り口は光るので見えるバリアになってしまう。狩りの時には使えるかも。

過重力バリア‥‥重力を数倍とかにするイメージのバリア。これもいいアイデアだと思ったのだが、常に上から下に向けてなので、上から攻撃されると威力が数倍に跳ね上がってしまう問題が発覚してボツ。

反重力バリア‥‥重力なら上から下に力がかかる。反重力なら下から上に力がかかる事になる。なので大丈夫かと思ったのだが、このバリアを球状に張ると、地面にも半重力がかかり足元の地面が抉れる問題が発生。


そして検討の結果‥‥重力と方向を固定するのではなく、力場と言う力を変換するようなイメージでバリアを作ってみた。

反射しそうな斥力とか、反力とかっていうのをイメージしようとしたんだけど、なんにしても力でしかないと考え直し、バリア状に力場を出現させ、「1の力がかかった時に、2の力で戻す」と言うイメージで作った。

1の力がかかった時に、1の力で戻した場合、1-1で0になって反射じゃなくて、威力が無くなるだけになる。

1の力がかかった時に、2の力で戻す事で、かかった力と同じ力で戻す。


例えば、敵が10メートルほど向こうに居て、そこからナイフを30メートル飛ぶ強さで投げられたとする。

バリアに当たった時点で、ナイフは残りの20メートル飛ぶ強さで当たる。

この20メートルを反射するので、跳ね返ったナイフは20メートルの力で元の方向に戻る。

投げた人に当たるかどうかは、重力があるので外す可能性もあるけど、牽制にはなるよね。

最初の30メートルの力が増幅する訳ではない。


ただ単純に、力を弾くだけではいろいろ問題ある事もわかっていた。

まずは、空気が入ってこない。空気も同様に弾いてしまうからだ。

また、空気が外側と遮断されていると言う事は、音も伝わらない。

これの対策として、魔法を細かい網目のような形に変更する事で対応した。

爆発なんかに巻き込まれたり、毒ガスや疫病なんかには効果無くなるけど、そこまでの対策は必要無いと判断した。

まあ、その危険がある時に網目を無くすように変更する事も出来るだろうしね。


次に問題になるのは、止まっている物にぶつかった時だ。

歩いて壁にぶつかった場合、俺の移動速度×2の衝撃が起こるが、壁なので壊れないし、弾かれもしない。

その時どうなるかと言うと、壁はバリアの内側に入ってきてしまう。

この状態で逆に離れると、今度は離れる速度×2で俺に向かって力が働く事になる。

とは言え、問題になる事は少ないとは思うけど、気を付けないといけないな。


普通に道を歩くと、小石なんかは勝手にバリアで弾かれれ、雑草なんかも同じく弾かれる。

荷車の車輪で作られたわだちなんかもバリアで弾かれる事で、均されて整地されてしまうようだ。

これはこれで便利なんだけど、町では目立ってしまいそうだ。

この辺りは、状況次第でバリアの大きさを変えたり、On/Offを切り替えながら、旨い事やって行くか。


あと細かい部分だが、弾いた事が俺にわからないと言う問題もある。

見えない場所から、ナイフを投げられたとしよう。

バリアのおかげで自動で弾くのは良いのだが、音もしないし衝撃も無い為、俺は気が付かないって事になる。

実害が無いので、問題無いと言えば、問題無いのかもしれないが‥‥それに気が付くように、ほんの少しだけ衝撃を中にも通すようにした。

空気が振動する程度だけど、気が付く事は出来るはずだ。


これすごい範囲が広いんじゃないだろうか。

力を制御出来るなら、物の重さも軽く出来るだろうし、大きな音させずに石なんかを打ち出す事も出来るのかもしれない。

検討は時間がかかりそうだから、またにしよう。


明日からの予定も決めておこう。

お金の入手経路の確保だな。

ギルドが使えないと言う事がわかったので、他の手段として‥‥。

ケニーさんの所でヘビ頭売って、ハーリさんに紹介してもらっての皮の販売だな。

明日の朝、南門でロベルトさんにハーリさんに会いに行っていいか確認しておこう。あと入町金の金額の確認もしないとだな。

ハーリさんに会えるなら会ってから、その後ケニー商会に行ってみよう。

なので、明日はヘビ狩りと‥‥ハーリさんの所に行くなら、ウサギ以外の解体も教えて貰いたいから、違う物も狩っておきたいな。


今日はたまたま生きてられた。明日も無事とは限らない。

準備はした。予定も決めた。東の空は少し明るくなってきている。

眠さはないし、徹夜のだるさなんかもない。

少し寝ておいた方がいいのかもしれないな‥‥。アリスが起きるまで少し休むか。

アリスを見ると、安心しきって寝ている。

俺は、壁にもたれて座った姿勢のまま目を瞑り眠りに入った。


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