憎悪と駆逐の剣
階段を下り切ると再びドアがあり、それを開けると今度は広い地下駐車場のような空間に出た。
それに、よく見ると人がいる。軍の制服を着て、銃を構えて立っているが、まだこちらには気付いていないようだ。
「片付けてくるから、ここでまってて」
そういうと彼女は、兵士の視線を避けるように、所々にある柱に隠れながら進んでいく。俺はドアを半開きにした状態で、それを眺めていた。
舞衣は軍の人間の一人に近づいていく。ワンピースの中から取り出した黒刀を構え、そして、
斬った。
軍人はその場で倒れる。
そして、そのすぐ横にいた軍人がそれに気づき慌てて銃を構えるも、その銃を発砲する前に斬られた。
「侵入者ー!侵入者だー!!」
軍人の一人が発砲した。だが舞衣は、その弾道をまるで見えているかのように華麗に避けている。そして、
「ぐああああ」
三人目の軍人も斬られた。すると、すぐ後ろから今度は二人の軍人が駆けつけた。
「黒刀の女・・・まさかお前が!」
マシンガンを持った二人の軍人が一斉に発砲を始めると同時に、舞衣は宙へと飛んだ。もはや弾丸の軌道は舞衣に追いつくことさえできていない。そのまま二人の軍人の後ろにうわりと着地し、二人まとめて斬殺した。
どうやらこれで終わったようだ。もう他の軍人がいる気配はない。ただ、そこには静寂と、血塗れの五人の死体が横たわっているだけだった。
気づくと、舞衣はすでに先の方へと歩き始めていた。この状況を見て、もはやなんともかんじないのだろうか。
軍人が見張っていた場所には、大きなシャッターがあった。そして、その横にはどうやらそのシャッターを動かす用の鍵穴がある。
舞衣は、ポケットからたくさんの鍵を取り出し、一つ一つ鍵穴にあうものかどうか確かめていた。数個ほど試した末、ようやく鍵穴の合う鍵を見つけ、それを回すと大きなシャッターがゆっくりと開いていく。
そしてその先には、数十人、いや、数百人ほどが乗れそうな巨大なリフトがたたずんでいた。
俺たちは、そのリフトへとたった二人で乗り込み、電源を入れるとゆっくりと地下深くへと降りてゆく・・・。




