第26話「再現」
お互いクリスマスプレゼントを無事、購入しいよいよクリスマス当日を迎える。
ちなみに退院当日に2人で、クリスマスは一緒に過ごすことを約束していた。
近年は地球温暖化の影響もあってか、雪がほとんど降っていない。
しかし今年は朝から小さな雪が降り続けており、夕方からは本格的に雪が降る予報になっている。
私は、出かける前に鳥羽くんに一通のメールを送る。
『私は今から出かけるけど、ちょっといいプレゼントを用意してから楽しみにしててね!』
すると5分もしないうちに鳥羽くんからメールが届く。
『ありがとう!僕もちょっと良いプレゼントを用意してるから。今日は一緒に楽しみましょう!』
そして待ち合わせをしているLinks PARKに2人は向かっていく。
お互いだいたい似たようなタイミングで到着し、迷う可能性もあったが難なく会うことができた。
鳥羽くんは、周りを見渡しながら私にこう言う。
「麻友ちゃん、お待たせ!普段はイベント会場として使われがちだから人混みになるかと思ったけど、今日はなんか少ないな。」
私は少し微笑みながら小さめの声で返事をする。
「遥樹くん、人は少ないほうが良いじゃない!ゆっくり話せるから。それにしても夕方から本格的に雪が降るみたいだね。なんだか昔を思い出すわ。」
この時、鳥羽くんは中学3年の冬の時を思い出しながら私に笑顔でこう言う。
「そうだな。あの時もホワイトクリスマスだったな。まさかあの時の再現になるとはビックリだ。確か、初めてお互い出会ったのは中学1年の時だったな。」
私もゆっくりと当時のことを思い出しながら微笑むような感じで返事をする。
「あの時、クラスは違ったけど今でもあの出会いは忘れられないね。それで階段から足を滑らしてしまったあの時も遥樹くんが助けてくれたんだよね。ちゃんと覚えてるよ!」
すると鳥羽くんが、大きく頷いてから私にこう話してくる。
「今でもあの時のことを覚えててくれるなんて嬉しいな。かなり前のことだから忘れられていてもおかしくないのに。」
私は、忘れるはずがない出来事であるため思わず、少し恥ずかしそうにしながら突っ込むような感じでこう言う。
「そりゃ忘れるはずないじゃん。中1の階段の時と今回の4トン車のトラックと2回も助けてくれて本当にありがとう。感謝してるよ!」
すると鳥羽くんも恥ずかしそうにしながら自分の思いを私に伝えていく。
「好きな人を助けるのは当たり前じゃないか!だけど2回とも麻友ちゃんが無事で本当に良かった。もし麻友ちゃんの身に何かあったりしたらって考えるだけで怖いから。」




