大海洋オーシャンソングス!
ゲルスフォルス一行は調査のために海に訪れていた。
ここはアクリエスにあるシーエル浜辺、海水浴に来る人で賑わう観光スポットである。
先日巨大な魔物[海洋の支配者]が出現したということで魔力が乱れていないか等を確認するためにゲルス達はやって来たのである。
「うむ、調査は終わりじゃ、特に魔力の乱れは発生しておらんし強大な魔物も感知しなかったのじゃ。さて、海で遊ぼうではないか!」
――――というのは建前で実際には調査など物の数分で終わる、要は理由をつけて海に遊びに来ただけである。
「ゲルス様、遊びたいという気持ちは理解できるのですがもっと調査したほうがよろしいのでは……?」
今回のメンバーは五人、ゲルス、ルカ、ラナ、アル、クーである、その中では一番真面目なルカがゲルスにこう聞いたが。
「調査とかあんまり意味がないのじゃ、魔物の発生は不規則じゃから少しばかりの安全が確認できるだけなのじゃ。わっちは最初から海で遊ぶつもりで来ていたのじゃよ」
自信満々にゲルスが言う、四人は呆れていたがいつもの事なのでスルーすることにした。
「でもウチら水着持ってきてないっすよ? 最初から遊びに行くって聞いてたなら持ってきてたんすけど」
ゲルスはラナの質問に対して待っていたかのように声を大きく言い放った。
「その質問を待っていたのじゃ! 安心するがよい、四人分の水着はちゃーんと持ってきているのじゃ! これで楽しく泳ぐがよい、ビーチバレーでもよいぞ?」
ゲルスは鞄から水着を四着取り出して砂浜にバサッと落とした、人目を気にしないクーがいち早く着替えると疑問を覚えゲルスに問いを発した。
「あのさ、一つ質問いいか? オレ達の身体のサイズどうやって測ったんだよ、サイズがピッタリなんだが」
「サイズに関してはお主らが寝た後にこっそり布団に潜り込んですべすべのお肌をじっくり感じながら採寸したのじゃ」
「最低……」
アルは余りにも破廉恥な行動にこうは言っているが内心満更でもなかったりする。
「でもコレゲルス様の分入ってないっすよね、ゲルス様は泳がないんっすか?」
「わっちは可愛い少女たちが楽しんでいる姿を見るだけで十分なのじゃよ」
「本当はゲルス様も混ざって楽しみたいのですよね、それならこちらにゲルス様の水着がございますよ」
ルカはピンクの水着を取り出した、ゲルスはなぜ持っているのかと驚いていた。
「ル、ルカ。なぜ水着を持ってきているのじゃ……?」
「これはゲルス様と水着でまぐわおうと思って持っていたものをそのままにしていたのですがまさかこんなタイミングで役に立つとは思いませんでした」
「今聞き捨てならん言葉を聞いた気がするのじゃが……」
「いえ、ゲルス様は何も聞いておりませんよ」
「それならいいのじゃ」
ということで皆水着に着替えるため脱衣所へ向かった、脱衣所ではゲルスのセクハラが爆発したがそれはまた別のお話。
更衣が終わりそれぞれが水着姿になって太陽照りつける浜辺へと五人の少女(?)が舞い降りた。
「うむ!皆可愛いのじゃ!ナンパには気を付けるのじゃよ、特にアルとルカ、お主らは狙われやすそうじゃからのう、ナンパにあったら丁重にお断りするのじゃぞ」
「分かった(分かりました)」
ゲルスが海水浴での諸注意を述べ終わると即座にラナとクーが海へと勢いよく走り出した、他の海水浴に来ている客は余りのスピードに腰を抜かしている者もいた。
「ウチが一番乗りっすね! それにしても水が冷たいっすな、ウチには少し厳しいっす」
「そうだな、オレも冷たいのは嫌いだからそれなりに泳いだら浜辺で砂の城でも作るか!」
ラナとクーは冷たいのが苦手だったのである程度泳いだら砂の城を作るというところに落ち着いたようだ。
そのころ、アルとルカは。
「屋台の料理美味しいですね、このまま食べ歩きしましょうか」
「それがいい、私はお腹が空いて今にも死にそう。燃焼ソーヴァを五パック所望する」
「そんなに食べるんですね……後でゲルス様にお小遣いを請求しなければ」
そんな二人の前に見るからにチャラそうな男二人組が近づいてきた、ルカはいかにも絡んできそうですね、と心の中に思い断る用意をしていた。
「目の前の二人組、いかにもナンパしますよって感じですね、アル様、ちゃんと断るんですよ?」
「心得た、あんな奴らに絡まれている暇はない、料理を食べなければならない」
そんな二人の思いとは裏腹にチャラそうな男は横を通り過ぎて行った、そして向かっていったのは後ろでこっそり尾行をしていたゲルスにだった。
「ねえお嬢ちゃん、今暇? よかったら俺らと遊ばない?」
「なぜルカとアルではなくわっちなのじゃ!?」
ゲルス対ナンパ男の戦いが始まるのであった。
後で続きを書こうにもチーダラを更新しないといけないから放置されるであろう




