レジェンドプレイヤー・ドリームマッチ
「全プレイヤーの皆さん!『レジェンドプレイヤー・ドリームマッチ』を開催することになりました!」
『レジェンドプレイヤー・ドリームマッチ』とは、かつてゲームマスターの称号を得た、伝説のプレイヤーによる、スペシャル対戦のこと。
『プレイヤー闘技場』で行われるという。
一人目。79歳にして、『メインダンジョン地下100階』を、たった一人で、誰の力も借りずに突破した、
老魔法使い、ローデンメイデン・メレ様です!
二人目。わずか9歳で、『メインダンジョン地下100階』を、たった一人で、誰の力も借りずに突破した、
幼女戦士、マジカ・メグちゃんです!
年の差、70歳対決ということで、注目された。
試合は、老魔法使いが攻撃魔法を唱えまくって攻撃。
あれは、火の玉系の最強攻撃魔法、メガファイアだ!
「いやいや、これは、ただのファイアボールだ。
ただのファイアボールでも、使い手の技量によって、全く威力が変わる!
そのくせ、消費MPは、ただのファイアボールと同じなのじゃ。」
しかし、幼女戦士は、どんな攻撃魔法も跳ね返すマジックバリアを張って応戦。
「ごあいにくさま、私は小学1年生の時に、このマジックバリアを習得したのよ!」
老魔法使い、ここで究極攻撃魔法を繰り出し、一気に決着をつけようとする。
ところが、なんとあろうことか、寄る年波のせいなのか、唱える魔法の名前をど忘れしてしまっていた!
そのうえ、その究極攻撃魔法を唱えるには、MPが足りない!
「いただき!急所突き!」
幼女戦士が老魔法使いの急所を突いた!
老魔法使いは、戦闘不能となった。
ところが、老魔法使いはHPが0になる前に、自らに蘇生魔法を唱え、自らを蘇生させたのだ。
その後も、このエキシビションマッチは続いたのだが、
「会場の皆様に申し上げます。この対戦は引き分けといたします。
なお、掛け金はお返しいたしますので、またのご利用をお待ちしております。」
ちなみに、幼女戦士のマジカ・メグちゃんは、
『異世界博士ちゃん』というテレビ番組で、天才少女として紹介されていた。
世の中には、こんなすごいプレイヤーがいるものだと思った。俺もそんなすごいプレイヤーたちに肩を並べたいと思った。
ちなみに、錬金術師では、まだ『メインダンジョン地下100階』を全クリアしたプレイヤーは、一人もいないという。
ならば、俺がその最初の一人になってやろうと、攻略を続ける。
そして、ついに地下50階まで到達した。
実績さえ作れればいいんだ。そう思っていた。




