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とある手記

とある手記です。誰のかはもう一発でわかります。

正直色々と詰めが甘いです。

 なんの代わり映えもしない毎日。まるでずっと同じ動画だけを見続けている気分。正直なところ、もうとっくの昔にこんな人生は飽きてしまった。最近は、生きる意味すら見いだせなくなりつつある。それでも生きているのには、理由がある。


 私の名前はカレン・クラウディオ。神の里、ルミエルトの里長...、で合ってるのかな? の長女、だった、はずだった。なんでこんな書き方なのか? 答えは単純だ。その、私の父親となるはずだった人物が、私の存在を隠して幽閉したからだ。なんでそんなことをしたのか、正直考えたくもない。私が閉じ込められているこの部屋は、殺風景。あるものは、とにかく生きられればそれでいい、みたいな感じの、ベッドの代わりの藁と机の代わりの木箱がひとつ。たったそれだけ。それ以外は何もない。ご飯はメイド頭っぽい人が運んでくるだけ。それだって、腐ってこそいないものの、食べ物として機能するのかかなり怪しいレベルでカビていることが多い。もちろん、定期的に腹を下す。幸か不幸か、私の持っていた属性は創造魔法だったから今まで壊れずにすんだが、もしも他の属性だったらと思うとゾッとする。

 それでも生きているのは、私がここで死んだらあの父親に私の力の一部が宿ってしまうからだ。それだけはなんとしても避けたい。あれがこれ以上力をつけるなんて、想像しただけでも吐き気がする。


 今書いているこの手記帳だって、あくまでも正気を保つための手段で、こんな書き方をしている理由は、もしもなにかのはずみで私が発見されて、そのときにこの手記帳が見つかったときに、私がどんな待遇で育ってきたかの証明になるからだ。まあ、それも私が死んだ時点で役に立たなくなるわけだが。いや、あの男がどんなことをしていたのかと言う意味では役に立つのか? ちなみに、今私が使っているこのノートとペンは、私が自分の魔法で作り上げたものだ。物心ついたときにはもう既にこうやって生活してきたからか、この程度だったら何も考えなくても作れるようになった。文字がかけるのも、言葉がわかるのも、こうやって本などを作り上げてきたからだ。ちなみに言葉も何を言っているかはわかるが、こちらは本の知識から得たパソコンで学んだ。


 まあ要するに、私は今の状況でも、ただあの男に対する嫌がらせで生きているのだ。それでも、これもいつまで続くのかなぁ。

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