忍びも色々です。
行方をくらましていた織田 信光の居場所がわかった。
岡崎城の松平 信定の元に逃げ込んだらしい。
よく考えれば、信光の正室は信定の娘だった……
しかも、どうやら織田 信秀から私が攻めて来た時には岡崎城の信定の元へ逃れるようにと言われていたらしい……
なんだかんだで信光の家族たちも岡崎城へと逃れている。
世鬼忍軍の者たちには日頃から私の命令が無い限り、非戦闘員に対して危害を加える事を極力禁止しているので、信光の家族たちは世鬼忍軍たちに見守られながら無事に岡崎城へ辿り着いた。
途中、盗賊に信光の家族が襲わそうになったのだが世鬼忍軍の者が防いだそうだ。
敵とはいえ、家族たちに何かあったら寝覚めが悪い……
他の者から甘いと思われようがこの事は良い事だ。
巴を正室に迎え、芳菊丸が産まれてからより強く思うようになってしまった。
盗賊から信光の家族を救った世鬼忍軍の者には私から本人に直接褒美を与えた。
どうやら本人は罰せられると思っていたようで驚いていた。
過去に家族を失った事があり、それと重なり思わず身体が動いてしまったようだ。
忍びといったら冷酷、残忍などのイメージが有るがこういう忍びがいても良いだろう。
周りの者がが言うにはどうやら、私の影響を受けているらしい……
同僚の世鬼忍軍の者達に囲まれて茶化されながら恥ずかしそうに私から褒美を受け取っていた。
この者のお陰で信光の家族たちは無事に岡崎城に着くことが出来、信光が家族たちを出迎え、家族たちに抱きついて喜んでいたそうだ。
この時に信光の存在が確認される事になった。
服部 半蔵の配下の者たちは戦乱の中、信光を見失ってしまい結局探し当てる事が出来なかった。
こういう事は多々ある事だろう、次回に今回の反省を活かそうと落ち込み、恥じる半蔵と半蔵の配下たちを励ました。
御屋形様からは尾張国では自由に兵を動かす権限を与えられており、切り取った領地は私の物となるのだが、三河国には手を出すなと御屋形様から釘をさされている。
私の勢力が三河国まで延びると流石に重臣たちからの目もさらに厳しくなってしまう事を御屋形様は考慮してくれているのだろう。
私の領地が増える事、私が武功を稼ぐ事、御屋形様に重用される事など重臣たちが私に向ける目が厳しくなる理由は色々あるだろう。
私が御屋形様の意向を無視して勢力が大きくなり過ぎると御屋形様が私の事を脅威に感じて排除される事も考えられる……
兄弟では争いたくは無い……
甘い考えなのはよく分かっているのだが、これが私の本音だ。
まあ、とにかくそんな訳なので三河国にいる信光に手を出す事は出来ない状態なのだ。
信光が織田 信秀と計って背後から信光に襲われては困る。
信光の動きは半蔵たちに監視を任せて、私は尾張国内の事に集中する事にする。
尾張国守護の斯波 義統殿の扱いをどうするか……
義統殿はこの尾張国では影響力が大き過ぎるので、やはり駿河国に身柄を移すのが良いかな?
義統殿は尾張国守護と身分が高いので、私が対処せずにお屋形様に丸投げする事にしよう。
うん、そうしよう!!
斯波 義達殿は……
周りを見渡すと皆が目で義達殿には影響力皆無ですと訴えている。
一応、義達殿の事もお屋形様に丸投げだな。
義統殿と義達殿には清洲城には戻れない事を告げて納得してもらい、場合によっては駿河国へと向かってもらう事を告げた。
義統殿は駿河国の駿府でのんびり生活出来るかもと期待を込めた目で結果を楽しみにしているとの事だ。
やはり義統殿も公家文化がお好きなようだ。
早速、お屋形に使者を出そう。
清洲城には太原 崇孚に入ってもらう事にした。
崇孚からはしばらく、大屋 秋重と【池田 宗傳】と【村井 貞勝】を補佐に付けてくれとの事。
秋重は元、今川 氏豊の家臣で氏豊に付いて京へは向かわず私の家臣となった者だ。
氏豊は斯波家、織田家との関係を悪化させたく無いので秋重は何も動けなかったのだが、私が好んで織田家と事を構えるのを知ると水を得た魚の如く崇孚と共に働き、私が那古野城に入る頃には多くの者たちを今川陣営に付かせたので崇孚お気に入りの1人だ。
宗傳は確か【池田 恒興】の父親だった筈だ……
恒興が産まれた数年後に長い間、病床にあり亡くなっている筈だ。
この時期にはもう亡くなってるんじゃないかな?
一応、夢男に確認しておこう。
崇孚の話では宗傳は将軍【足利 義晴】殿に仕えていたのだが辞して尾張国に剃髪して閑居していたという。
子供が産まれた事で生活の為に体調を崩していたが保育所で妻と共に働いていた所で崇孚と出会い、崇孚の勧めで治療を受けて回復して崇孚の説得もあり、崇孚の補佐をする事を承諾したそうだ。
宗傳の知識が役にたつと考えた崇孚が治療費を肩代わりをしているので宗傳は断れなかったのだろう……
貞勝って【天下所司代】の事だよね?
貞勝は一族を連れて近江国からやって来た所、山本 勘助と出会い貞勝の中に光る物を感じ、崇孚と相談して今回崇孚の補佐をさせて様子を見るそうだ。
守山城は成長の期待を込めて福島 元成に任せる事にした。
岩倉城の織田 信安、勝幡城の信秀、岩倉城に逃げ込んだ織田 達勝、織田 信友が今後どの様に動くのか注意が必要だ。




