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清洲城から使者が来たのです。

清洲城で織田 達勝殿が兵を集めていると報告が入った。


こちらもすぐさま荻 清誉に命じて常備兵の兵3000に出陣準備をさせている。


今回は太原 崇孚を大将に先陣を清誉に任せる。

他には福島 元成、飯富 昌景、工藤 元豊、教来石 景政を出陣させる事にした。


今回は出陣するスピードを重視したので尾張衆の出陣は見合わせた。


しかし豪華なメンバーだな……


史実の名は、北条 綱成、山縣 昌景、内藤 昌豊、馬場 信春。

皆、史実では名将として知られている者たちだ。


その者たちが私の元で身体を作り、柳生 家厳、清誉に鍛えられており、さらに崇孚、勘助から戦術、戦略などを学んている。


後は経験を積んで成長してほしい。


世鬼忍軍からの報告で達勝殿は兵が集まり次第、清洲城から南下して那古野城へと攻め込むつもりらしい。


清誉には先に3000の兵の内、500人を率いて出陣してもらっている。


達勝殿は那古野城を囲み尾張守護の斯波 義統殿の返還を求めるらしい……


自分たちで義統殿に危害を加えようとして義統殿が逃したのに、私に対してこの態度か?


私の兵力を知らないのか??

かなり頑張ったので那古野城の常備兵は6000人まで増えているのですが……


しかも、火縄銃は完成して量産を開始しており、今は300丁を揃えている。

もちろん、量産は続けており、数はこれからも増えていく予定だ。


残念ながら輸入する硝石の量圧倒的にが足りていないので実戦には投入てきないのが悲しい現実なのだが。


まあ、来年には硝石の大量生産の目処がたつはずだ。


今は300丁の内、100丁は火縄銃は射撃者の育成の為の修練に使用している。


火縄銃に興味を持った松山 重治、安部 元真、佐久間 大学を中心に修練を続け、500人の常備兵の教官になっている。


小姓の中でも興味を持った瀬名 勘十郎、宇喜多 八郎、久野 三郎左衛門も熱心に修練を続けている。

他の者たちも一通り火縄銃を扱えるほどにはなっているので火縄銃の運用に疑問を持つ者はいない。


しっかりと雨対策も施しているので多少の雨ぐらいでは問題無く運用出来るようになっている。


松永 久秀が駿河衆でも修練したいと直訴しに来たので100丁を持たせた。

吉原水軍も一緒に火縄銃の修練を行うそうだ。


世鬼忍軍にも狙撃特化型の火縄銃を5丁渡してある。

狙撃による暗殺や戦場での指揮官の狙撃などの任務に使用してもらうので、それまで腕を磨いてほしい。


御屋形様にも10丁、初期型の火縄銃を送ったのだが戦への導入は否定的なようだ。


火縄銃の値段もそうだが、運用費用、維持費などが掛かりすぎるとの事だ。

私の火縄銃の運用実績次第では採用するかもしれないとの事だ。


達勝殿は那古野城に使者を送ったらしく、世鬼忍軍が途中で不幸な事故が起きないように見守っているそうだ……


達勝殿は那古野城だけではなく、勝幡城の織田 信秀、守山城の織田 信光、犬山城の織田 信康、岩倉城の尾張守護代の織田 信安殿に使者を送っているようだ。


どうやら、私が義統殿を拉致したので皆で取り返そうという内容のようだ。


山本 勘助の案で、信光への使者以外には不幸な事故に遭ってもらった。

信光への使者まで世鬼忍軍は不幸な事故に遭わせようとしていたがギリギリ止める事が出来、使者は無事に信光の元に辿り着いた。


この時には勘助は300の兵を率いて那古野城からどこかへ向かって行った。


勘助は西山 十右衛門に信秀の書跡で偽状を書かせて、雨宮 存鉄にその書状を信光に届けるようにと、私に頼み那古野城から出て行った。


後は勘助と世鬼忍軍同士で連絡を取り合い決めるそうだ。

事が動いたら私にも知らせが来るとの事だ。


勘助自身も信光の動き次第で勘助の動きが変わるので何も言えないと言っていたのだが……


取り敢えず、私は達勝殿からの使者を待つ事にしよう。


皆が忙しく動き出したので私は義統殿と斯波 義達殿と世間話をしてのんびり話していると達勝殿からの使者がやって来た。


達勝殿からの使者は織田 三位だった。

三位は私の横に義達殿、義統殿が呑気にお茶を飲みながらカステラを食べているのを見てかなり驚いていた。


それを見て私は三位が要件を話し出す前に尋ねた。


義統殿に刺客を送った達勝殿が何しに来たのか?

義統殿を刺し違える覚悟でやって来たのか?


三位は混乱している。

自分が達勝殿から聞かされていた事と状況が違っているからだ……


そんな三位に義統殿と義達殿が那古野城へやって来た経緯をぼかす所はぼかして話した。


話している途中、義達殿は義統殿の分を含め、2人分のカステラのお代わりを瀬名 勘十郎に頼み、お代わりのカステラを食べながら頷いていた。


義統殿は義達殿に、えっ!?そんな自由にして良いの?みたいな目線で訴えていたが義達殿は気にした様子もない。


説明を受けた三位の顔色がかなり悪い。


そんな三位から書状を受け取り、私宛の書状を読んでみる。


内容的には尾張守護を攫うとは何事だ!!

尾張国から出て行かないと尾張国連合軍で那古野城を囲んで滅ぼすぞ!!

私は書状が面白すぎて、ついつい笑ってしまった。


笑わせてもらったお礼に私は三位に情報を与える事にした。


達勝殿が清洲城で兵を集めており、兵が集まったら南下して那古野城を目指す事を織田家中の者から報告の使者が来ている事。


達勝殿が信秀など、各方面に私に協同して戦うように使者を送ったと織田家中の者から報告が来ている事。


私が既に清洲城に向けて全戦力の兵を送った事。


多少の嘘を混ぜて三位に伝えた。

そんな私を見ている三位の顔は引き攣っていた。


三位は達勝殿から今川 義元が義統殿を拉致したので救出する為の兵を出すまでの間、使者として時間を稼ぐようにと言われていた。


下手をしたら義元から命乞いをされると思いつつ、軽いつもりで那古野城へ訪れた三位であったが、今は自分の自身に危険を感じていた。

無事に那古野城から出る事が出来るのか……

完全に達勝様に捨て駒にされたのか……

三位は絶望の中にいた。


そんな三位に対して、こんな感じなので義統殿と義達殿はお返しする事は出来ないと言ってお帰りいただく事にした。


三位も普通に解放されるとは思って無かったようで驚いた顔をしていた。


三位はなんとも言えない顔をして帰っていった。






 











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