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政棟の父親がやって来た。

佐治 為貞は家名を残せる事を喜び、働き次第では大野城に復帰出来る事に気合が入ったようだ。


為貞には日向 源藤斎と共に大野城へと向かってもらい、柳生 家厳に事の次第を説明してもらう。


源藤斎は自分がそんな役目を受けて良いのか?と質問して来たので私の家臣なのだからしっかり働いてもらうと告げ、今後は他家へと使者として派遣する事も有ると思うと告げた。


源藤斎は私に頭を下げ、期待を裏切らぬよう精進しますと満面の笑みを浮かべながら、大野城へ向かう準備の為に退室して行った。


為貞も源藤斎の準備を手伝うと言って私の許可を得て、源藤斎の後を追った。


為貞が退室した後、富田 郷左衛門に対し、佐治は報いを受けた。次は佐治をそそのかした津島の番だ!!と今川 義元が怒りを露わにしているという噂を津島と織田 信秀の居城の勝幡城に流すように命じた。


郷左衛門は悪そうな笑みを浮かべ消えて行った。

その姿を見た私は郷左衛門も謀略とか好きなんだろうな……と思ってしまい、つい苦笑いをしてしまった。


取り敢えず、私も尾張守護である斯波 義統殿と尾張守護代である織田 達勝殿に今回、書状を出す事にしよう。


書状の内容は勝幡城の織田 信秀が佐治 為貞を唆して今川家に敵対させたのですが貴方達の差し金ですか?という感じで行こう。


別にこの戦国の世、信秀がやった事はごく普通の事だ。

肉親すら、いつ裏切り命を狙って来るかわからない……

生きる為の行動だ。


でも難癖をつけておけば後で役に立つ事もあるだろう。

那古野城に戻ったら早速、書状を送ろう。


その前に熱田の視察と巴姫との買い物だ!!

腹が減ったので屋台で何か買って食べたいが周りの者たちが許してくれないだろう……


熱田には私が加藤 順光に教えた握り寿司を出す屋台も出ていたりするとの事なのでどんな物か食べてみたい。


順光にはしっかり注意点を指摘しておいたのでしっかりとした物と信じたい。


一応、屋台で食事をしたいと訴えたが持参した握り飯を差し出された。

私は無言で握り飯を1つ受け取り、握り飯を頬張った。


その後、巴姫との楽しい買い物の時間を過ごし、那古野城へと帰って来た。


早速、執務室で義統殿と達勝殿に書状を書いていると世鬼 政棟がやって来た。


政棟は今、世鬼忍軍の組織編成の為に時間を割いている。


政棟は忍びの人数が増えた為、組織編成で忙しい。


政棟に代わり、今は富田 善右衛門が私の影の護衛をしてくれている。

本来なら佐田 彦四郎が私の影の護衛をするはずだったのだが今はお使いの最中でいない。


服部 半蔵が配下になった為、伊賀忍軍とも繋がりを持つ様になったのだが私に仕官する事を望む者も多数いる。


私に仕官する事を望む理由は銭で雇われる傭兵よりも安定を求める者や半蔵を通じて教えた石鹸、清酒の製造方法、椎茸の栽培などで伊賀国の者の暮らしが豊かになって来た事に対しての恩義に報いる為の者もいる。


恩義を感じてやって来た者は【百地 泰光】【町井 貞信】【森田 浄雲】など若い者中心だ。


泰光は史実では後の【百地 丹波】の事だが今は父親が丹波を名乗っているので今は泰光を名乗っている。

半蔵も泰光の事を天才と認めており、政棟もその実力に舌を巻いている。

私に仕える時に伊賀国には戻るつもりは無く、もちろん百地 丹波の名を継ぐつもりも無く、伊賀国に対しての恩義に報いる為に私に一族代々仕えると意気込みを語っていた。


私はそれならばと【百地 三太夫】を代々名乗るようにと告げたところ、名に恥じぬ働きをします!!と意気込んでいた。


貞信は史実では第一次天正伊賀の乱で軍師を務めていたという。

本人も謀略を練るのが好きだと爽やかな笑顔で語っていた。

長身でイケメンで一見モデルなのだが忍びなんだよな……


浄雲は私の認識は地侍か土豪と思っていたが、実際は兵を率いて戦に挑むのが基本だが本来は忍びだと言う。

率いる兵も基本は忍びで私の許可を得て伊賀国より100名がやって来ている。


柳生 家厳の部隊に続き、浄雲の部隊も特殊部隊として活躍するだろう。


話がそれた……


政棟の表情はあまりよろしくない……

言いずらそうに私に報告を始めた。

政棟の父親である【世鬼 政親】が私に挨拶にわざわざ安芸国からやって来たそうだ。


早速、政親と会う事にした。

とても豪快な人物だった……

政棟の弟で有る【世鬼 政高】に全てを押しつけてやって来たので暫くは政棟の下で働くとの事だ。


政棟を見ると政棟はため息をついていた。

そのまま政親は那古野城の町に消えて行った……


政親が去った後に政棟から話を聞くと政親は忍びの育成を得意にしていて個人の良い所を伸ばす育成方針らしい。

政親に忍びの育成を任せておけば戦力増強になるだろうとの事だ。


ところで……

話を変えて政棟に世鬼忍軍の組織編成はどうなっているかを尋ねたところ目を逸らした……


半蔵に相談しようとしても今、半蔵は伊賀国へ戻っている。

豊かになっていく故郷を見ては涙を流しているそうだ……


半蔵は松平 清康に仕えている時は一応、並の生活は出来たが伊賀国の者は貧しい生活をしていた。


しかし、私に仕えてからは生活で不自由な事は無くなり、さらに忍びという事で差別される事も無い。

さらに半蔵が私に仕えてからは伊賀国へ石鹸、清酒の製造方法、椎茸の栽培を無償で惜しげもなく教えた事で伊賀国は徐々に豊かになっている。

今は石鹸の収入だけだけどそれだけでも大きな収入だ。


これは他国では考えられない事だと半蔵は伊賀国の者たちに笑顔で語っているそうだ。


伊賀国から聞いた話を思い出しながら政棟には半蔵が帰って来たら相談しながゆっくりと決めるようにと伝えた。





















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