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ルミ  作者: レマ
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第5話 夜ご飯

大学から徒歩20分ほど歩いたところにあったファミレスに入店した。

「いらっしゃいませ、何名様でお越ですか?」

「2名です!」

明るい声で遠藤さんが返事をした。

「かしこまりました、こちらのお席にお座り下さい」


「平日の夜だから空いててよかったね!」

「そうだね、待たなくてよかった」

「お水持ってくるよ」

「えいいよ!麗舞ちゃんは座って待ってて!私取ってくるから!」

(左手の麻痺のこと気を使ってくれたのかな)

気を使われることが嫌な訳では無い、相手が自分に優しくしてくれてるわけだし、それはしっかり受け取るべきだ。

「お待たせ〜」

「ありがとう遠藤さん」

ファミレスとかお店で飲む冷たい水はとっても好き、冷たくて美味しい。多分私はこの美味しさは他の人より強く感じてると思う。

「麗舞ちゃんなに頼む〜?」

「えーと、どうしようかな。カルボナーラとかにしようかな」

「了解!」

私は友達とかとファミレスに来たら大体片手で食べられる物しか頼まない、ステーキみたいな両手を使って食べる系の料理は避けている

(本当はお肉食べたいけど、しょうがないよね)

「遠藤さんはどうする?」

「私ハンバーグにする!」

「いいじゃん、美味しそう」

心の中で、羨ましいなという感情が出てきたのには蓋をして遠藤さんとの会話を楽しむことにした。

「あ、そういえばさ遠藤さん」

「ん?どうしたの?」

「遠藤さんさ、ささやくように恋を唄う、っていう漫画読んでたよね。あれ実は私も全巻持ってるよ」

「え!?ちょっと何それ!もっと早く言ってよ麗舞ちゃん!めっちゃ嬉しいんだけど!」

遠藤さんはいつもより興奮していた。私もこの事はずっと言いたかったから、やっと話せて嬉しかった。

「麗舞ちゃんはアニメから見て、原作買った感じ?」

「うんそうだよ。最初はアニメ見て、感動したんだけど、原作の絵が凄いってのを見て迷わず買っちゃった(笑)。読んでみたら本当に原作綺麗で、読んでて幸せな気持ちになったな」

「分かる!ほんと絵上手だよね!みんな尊すぎるしほんと私好きなのささ恋(ささやくように恋を唄うの略)」

「こうやって遠藤さんと好きな作品の話共有できて嬉しいな」

「私も!ほんと嬉しいよ!」

遠藤さんと楽しく会話していたら、店員さんが料理を持ってこちらに近づいてきた。

「お待たせしました、ハンバーグとカルボナーラでございます」

「あ、ありがとうございます」

「わっ、美味しそうー!」

「いただきます。」

「いただきまーす!」

パスタ系の料理は好きだ、美味しいし、片手で食べられる。両手でナイフとフォークを使い、ハンバーグを食べる遠藤さんを少し羨ましく思う。

「麗舞ちゃん1口いる?」

「えっ、いいの、?」

「麗舞ちゃん食べたそうにこっち見てたから(笑)」

「そんな顔してたのか私、、(笑)

ちょっと恥ずかしい(笑)」

「はい、あーん」

(え、これって関節キスだよね、、

女の子同士だから気にしないのは当たり前なのかな、、わなんか私だけこんな考えてるの恥ずかしくなってきた、、(笑) )

パクっと食べた1口サイズのハンバーグはジューシーでとっても美味しかった。

「お、美味しい」

「良かった!」

「私のカルボナーラも少し食べる?」

「え!いいの!」

そう言って遠藤さんは口を開けてきた

(遠藤さんなんの躊躇いもなくあーん待ちしてきたんだけど!?やっぱり気にしてるの私だけか、、(笑) )

「どう?美味しい?」

「うん!とっても!」

「それは良かった」

2人で他愛もない話をして夜ご飯を楽しんだ。

私にとってこの遠藤さんと過ごす時間はとても居心地が良かった。遠藤さんと話してる時は歌ってる時とゲームしてる時と同じぐらい左手の麻痺を忘れていた。それぐらい楽しかった。


「今日は色々ありがとう遠藤さん。」

「こちらこそだよ麗舞ちゃん!とっても楽しかった!」

「ねえ麗舞ちゃん、良かったら連絡先交換しない?」

少し不安気味な声で遠藤さんは聞いてきた。

私には断る理由なんて何一つ無かった、なんなら私もそうしたいと思っていた。

「もちろんいいよ。私も言おうと思ってた。」

そう言って私のQRコードを遠藤さんに見せた

「ほんと!?やった!ありがとう!」

「交換完了!改めてこれからよろしくね麗舞ちゃん!」

「うん、よろしく遠藤さん。

私ここからだと歩いた方が早いから歩いて帰るね。」

「あそうなんだ!わかった!また明日ね!」

「うん、また明日。」

そう言って遠藤さんと解散した。



(今日は麗舞ちゃんの話沢山聴いたな、麗舞ちゃんほんとどれぐらい1人で頑張ってきたんだろう。想像もできないや。でもこれから私が沢山麗舞ちゃんのこと助けるんだ!絶対もう1人にはさせない。それから、いつか私の病気の話も麗舞ちゃんに知って欲しいなあ、麗舞ちゃんすっごく優しいから多分真剣に話聞いてくれると思う。)

私はずっと辛いことを共有できる人が欲しかった。正直私と麗舞ちゃんはよく似ていると思う。他人に普通を演じて、病気のことを隠して、1人で戦う。だから麗舞ちゃんとはもっと深く深く繋がれる気がしてる自分がいる。

(そういえば私今日麗舞ちゃんと関節キスしちゃったよね!?しかも2回も!あの時は平然を装ったけど正直めっちゃドキドキしてた、(笑)

麗舞ちゃんはめっちゃ普通そうだったけどドキドキとかしてたのかなあ、してたら嬉しいかもって何考えてるんだ私!)

火照る頬を誤魔化すように、私は家への足早を早めた。


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