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思いがけず船に乗る

いつぶりかわからないほど、随分前に乗ったきりの船に乗っちゃったよ!

暑いったら暑い。

そんな昨日、思いがけず船に乗っちゃった。

振り返ると、最後に船に乗ったのって…いつだっけ?

思い出せないほど「ぶり」の船。

実は昨日、姉とその2人の娘(この間来た甥っ子の妹達)が「お盆休み」で帰省していて、我が家にある仏壇に線香をあげにわざわざ来てけれたのだ。

小樽に到着早々、まず我が家へ。

その後、また「合同墓」へお参りに行くと言うので、「じゃあ、3人で行ってらっしゃい、気をつけてね」と笑顔で見送ろうとしたら、姉と2人の姪っ子に「一緒に行こうよ!」と食い気味に言われ、「…そ、そうかい、じゃ、じゃあ…行くよ」となった。

正直なところ、甥っ子が来た時に行ったばっかりだし、暑いし、「合同墓」も「合同墓」までの道のりも、お盆だし絶対混んでいそうで、ちょっと及び腰だったあたし。

元々積極的にお出掛けするタイプじゃないので、「行く」と言いつつ、心はどこかどんよりしてた。

まぁでも、行くと決めたら気持ちを切り替え、エアコンのスイッチが2時間で入る様タイマーをセット。

そのぐらいで帰宅できると、そう読んだ。(実際のところ、帰宅したのは夕方だったけどね)

で、いざ出発。

お姉さんの方の姪っ子の運転で車に乗り込み、先ずはすっからかん状態になった実家へ。

物がほとんどない実家に姉も姪っ子達も驚いて、「わぁ!」なんて言ってた。

置いてってた姉のエプロンなど細々した物や、母が使ってた掃除機などを車に積み込み、今度は「合同墓」のある火葬場と墓地へ向かった。

だいたいの人がお盆休み最終日とあってか、道路は思ったほど混んでいなかった気がする。

けれども、墓地に近くなると、トンネル工事で道路が片側づつ交互に進む形になり、ちょっと渋滞風。

そんでもって、普段の火葬場の駐車場ではなく、墓地を通り過ぎた高い場所にある大きな公園の「臨時駐車場」に誘導されると、そこに車を停め、墓地を周回する「シャトルバス」に乗った。

えっ?シャトルバス?

多分、生まれて初めての墓地での「シャトルバス」だもんで、ちょっと驚いて戸惑った。

嬉しいことに、そのシャトルバスは無料で…あれ?シャトルバスって、そもそもだいたい無料か?

まあいいや。

そんでもって、墓地の地図にポツンポツンと振ってある番号の場所で、自由に乗り降り出来るそうで。

バス乗り場の係のおじさんが、あたし達が待つ間もなく、すぐに戻って来たシャトルバスの運転手さんに「○番まで!」と、あたし達が降りたい場所の番号を告げると、すぐさま出発。

他の方々を待たず、あたし達だけでゴー!

今来た道を、今度はシャトルバスで。

そして、いよいよ墓地まで来ると、すぐそこで降りたい「合同墓」があるけれど降ろしてもらえず、角を曲がってお墓が並ぶ急坂を上り始めた。

一瞬「え?」となったが、自分達だけだったら絶対に行かない墓地の中の狭くて細い道を、シャトルさん(シャトルバスのこと)はどんどん進んでく。

ある程度高い場所まで来ると、シャトルさんが方向転換。

左側の遙かなたに海が小さく見え、反対側の斜面にはお墓がいっぱい。

こんな高い場所にお墓建てちゃったら、お参りが大変だろうなぁ。

もう、お参りじゃなくて、「登山」になっちゃうよなぁ。

そう感じた。

墓地の中の幾つかの番号の簡易バス停を過ぎ、今度は上った分だけ下って行くと、ようやく目指す「合同墓」が見えて来た。

そこであたし達が降りるのと入れ替わりで、他の方が乗り込むと、シャトルさんはすぐに出発してった。

あれだけ「お花や線香、お供物は持って帰って下さい!」と書いてあるのに、合同墓の石碑の前に沢山のお花と大量の線香。

「あ〜あ、持って帰れって書いてんのに…」なんて姪っ子達と嘆いていると、姉が「あっ!お花、持って来るの忘れちゃった〜!車に入れっぱだったぁ!」と、力無く落胆してると…

すかさず、下の姪っ子が「あたし、取りに行って来ようか?」と手を挙げてくれるも、どう考えても戻るのは遠過ぎるからと、皆でちょっと凹んだのち、「ほらっ!よその人が置いてったお花いっぱいあるから、それに乗っからせてもらおう!」となった。

本当なら「マナー違反」でダメな、よその人達が置いてったお花だけど、その花でお参りすると言う、こんな形でマナー違反のお花と線香に、あたし達助けてもらっちゃって…なんだかなぁ。

ほんの僅かな時間でお参りが終わると、程なくシャトルさん登場。

ナイスタイミング!

今度は他の皆さんも乗ってた。

駐車場へ戻る道中、2〜3台シャトルさんとすれ違ったり、墓地の急坂を上って行くのを見かけた。

一体何台のシャトルさんが出動してるんだろう?と思った。

つつがなく合同墓へのお墓参りが済むと、真っ直ぐ「ルナパ○ク」へ。

前回、姉と甥っ子と来たけれど、姉が「どうしても娘達も連れてってあげたい」とのことで決定。

お盆休みだからか、お店は混んでた。

あたし達と同じ様に「お墓参り帰り」の方々も結構いたようだ。

あたしは海老ピラフ、姉はまたしてもナポリタン、上の姪っ子がオムライスで、下の姪っ子はざるラーメン。

やはり間違いない美味しさ。

みんなでニコニコお喋りしながら、美味しく頂きました。

「これからどうする?」となり、下の姪っ子が運河沿いに素敵なカフェがあると教えてくれて、そこを目指してレッツゴー!

あたしの予想では、「だいぶ混んでる。」だったけれど、実際行ってみると、そこそこ混んでた。

法務局近くの大きな駐車場に車を停めると、「船乗り場」に行こう!となった。

暑さで少し疲れちゃってたので、新しくなった広場の木陰で待っていると、船乗り場を見に行ってた3人が戻って来て、「船に乗ろうよ!」って。

すぐには乗れず、時間までぶらぶらしたり、船乗り場の建物でお喋りしたり。

ようやくあたし達が乗る船が戻って来ると、ちょっとゴクンとなった。

そうだった。

あたし、船、ダメだったな…と。

奈良から北海道に戻って来る時(真冬の1月末頃、帰省じゃなくて、引っ越しだったから、車ごと乗り込んだのよね)、確か舞鶴から小樽までのフェリーで、船酔いが酷くて3キロ痩せた記憶が…

他にも色々…遊園地の急流滑りもダメで…

でも、もう船の券買っちゃったし、みんな楽しみにしてる様子。

ここであたし1人、「待ってる」なんて言える雰囲気じゃないし…よし!乗ろう!ダメなら、リバースすりゃあいい!

そうして動かない石の階段を降りて、桟橋を歩くとゆらゆらしている。

そのゆらゆらのまま、船に乗り込むと、エアコンが効いてて涼しい〜!

心配した姉が何度も何度も「大丈夫?」と声をかけてくれた。

まだ出発してないのに船は結構揺れて、外を見ると白い波が立っている。

全員乗ったところで、いざ!出発!

先ずはバックで動き出すも、船の前方の外に係のおじさん。

ふと操縦席を見ると、船を操縦してるのは、このハンドルを動かしてる人なはずだけど…

何故かどうしても、船の前方の外にいるおじさんが、「風の谷のナ○シカ」がいつも乗ってる白いやつの様に、あんな感じで体を左右に動かすことで船が動いてる様に見えてしょうがなかった。

程なくすると、船の前方の小さい窓から、カッコいい感じで船内へ戻るとすかさずマイクを手に、ガイドを始めた。

いつもなら防波堤の外まで出るコースだけれど、今日は風が強くて波が荒いので、防波堤の内側を回るとのこと。

あ〜、確かに、荒いね!海!

そう思うほど、船は揺れてた。

後ろから「知床の…」と聞こえ、あの事故を思い出し、ちょっぴり怖いと思った。

けれども、心配していた船酔いはなく、おじさんのガイドを聞きながらの楽しいクルーズとなった。

約40分の船旅。

姉は今度、90分のオタモイへのコースの船に乗りたいと言っていた。

船を降り、揺れる桟橋を越え、やっと動かない頑丈な地面に立つと、妙にホッとした。

その後、お目当てのカフェには行かず、船に乗る前にちらっと見て来た大きなお土産屋さんに寄った。

姪っ子達は嬉しそうに楽しそうに、北海道土産を選んでた。

あたしも地元だけど、なかなか来られないので、パパへのお土産を買った。

茶色い瓶の「ガラナ」や、両側に持ち手がついた小さくて可愛い牛乳の容器に入ったヨーグルト、見かけりゃ買ってるつまみ揚げ(かまぼこ)、ジンギスカンのタレ味のご飯のお供のやつなど。

姪っ子達の買い物が長くなるからと、あたしと姉は外へ。

そこで前回法務局の帰りに買って、ものすごく美味しかったコンテナのパン屋さんで、パンいっぱい買っちゃった。

そんなこんなで、思いがけず楽しくて嬉しいお盆休みになった。

普段とは違うお出掛けで、夜中に足が攣るほど疲れちゃったけど、心は妙に満たされた感じ。

たまに…本当にたまになら、こういうのもいいね。

でも、姉と姪っ子達に気を遣わせてしまったなぁ。

あたしが歩くの遅かったり、あんまり沢山歩けないせいで、本当は行きたかったおしゃれカフェに行けなかったんじゃないか…って。

姪っ子達は今日の夕方、飛行機で京都に帰るって。

彼女達からお土産で貰った「生八ツ橋」の皮で、冷凍して置いた「餡子玉」を包んで食べたら、すんごく美味しかったな。

無意識のうちに、こういうことを予感して、事前にただの「こし餡」を買ってたんだろうか?

自分の行動なのに、自分が全然わかってないの。

…う〜ん…まぁ…いっか。

深く考えるのよそう。

美味しかったんだから、それでいいじゃん!



最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。

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