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スライムしかテイムできない男、スライム道を極め最強となる  作者: やまのうえのおくらん
第1章 学園入学を目指して
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姉との約束と地獄の訓練を乗り越えし幼馴染

評価してくださった方、ブックマークしてくださった方ありがとうございます!

初めての作品なのでちょっとでも増えると喜んでます。

「リュート!約束通り迎えにきたぞ!」


家のドアが開き姉のライリが入ってくる。前回姉にあったときから5ヶ月ほど経った。

長い冬が終わり、柔かい風が木々の幼い緑をゆする頃、リュートは旅立ちに向けて胸を躍らせていた。


前回ライリに会ったときリュートとアイカが取り付けていた約束、それは春になったら約1ヶ月の間王都のライリのアパートに居候させてもらうというものであった。


学園には寮もあり、1年生の間は寮に住む人も多いのだが、上級生はより快適な空間や個室を求めてアパートなどに移り住むことが多い。

例にも漏れず、もうすぐ2年生になるライリもアパートを契約したのだった。


リュートもアイカも王都の雰囲気や学園の雰囲気を見ておきたかったのと、冒険者ギルドへの登録をしておきたかったため、しばらく住ませてもらうようにお願いした。

学園は特別な日以外は生徒でなければ中には入れないので外から眺めるだけではあるが。



そんなわけで、3人は馬車に乗り込んだ。

村の周囲からはでたことのなかったリュートとアイカにとっては初めてとなる馬車の旅である。

道中、アイカの冬の間の特訓についての話になった。アイカは冬の間村の有名な魔法使いのおばあさんに教えてもらって特訓していた。


リュートはアイカを【鑑定】してみた。


名前 アイカ


年齢 11


性別 女


役職 【魔術師】 


レベル 36


HP 600/600


MP 900/900


筋力 320


魔力 450


防御力 360


素早さ 330


スキル

【高速詠唱 Lv2】・・・魔法の詠唱速度が3倍になる。

【同時詠唱 Lv1】・・・2つの魔法を同時詠唱できる。

【詠唱省略 Lv1】・・・詠唱の一部を省略可能


パッシブスキル

【魔法習得】・・・魔法に関する理解を深めたり訓練することで魔法を習得できる。

【成長速度3倍(*条件つき)】・・・気になる異性や好きな異性とパーティーを組んでいるとき経験値が他人の3倍早く貯まる。


魔法

【ファイヤーボール】【ウォーターボール】【ウインド】【ファイヤーウォール】【アースウォール】【アイスウォール】【フレイムアロー】【アイスアロー】【フレアエクスプロージョン】


称号

【地獄の訓練を乗り越えし者】・・・【賢者】による地獄の様な訓練を乗り越えた証


「まじか!あの婆さん賢者だったのか!どうりであんだけ尊敬されてるわけだ。てか、【フレアエクスプロージョン】っていうやばそうな魔法が1個混じってるけど…」


「シルバーウルフの群れが出たぞ!」


そのとき馬車の御者が叫んだ。ライリは護衛を兼ねてこの馬車に乗っているため馬車から飛び降りようとする。


「ライリさん待って!ちょうどいいから私の魔法を見せてあげる!」


そう言ってアイカが詠唱を始めた。シルバーウルフはDランクのモンスターである。敵のシルバーウルフは5頭、リュートとライリは仕留め損なったシルバーウルフを倒すために準備をしておく。

5秒ほどの詠唱ののち、


「【フレアエクスプロージョン】」


その瞬間ドカーンという大きな音とともにウルフ5頭がいた場所が爆ぜる。その後に大きな煙が上がり煙が消えた後、そこには大きな穴が空いていた。


「んー、オーバーキルだったかな」


そう言って笑う幼馴染を怒らせない様にしようと心に誓ったリュートであった。


「ただ問題があって、1回でMP大分消費しちゃうから1回しか撃てないのよね。」


見るとアイカのMPは500も減っている。通常MPは1時間で1割回復する。


「あ、そうだ。ちょうどいい魔法があるんだよ」


リュートはそういうと詠唱を開始する。


「【マナヒーリング】」


リュートがそう唱えると、アイカのMPが200回復した。

【マナヒーリング】は大気中のマナをMPに変換する魔法で50のMPを消費して200のMPを回復というかなり破格の性能を持つ魔法である。

つまり、自分に使うと無限にMPを補充できるのだが、詠唱に5秒ほどかかるのが唯一の難点だ。

これはリュートの冬の間の研究の成果の1つである。スライムにマナポーションの材料である魔力草を食べさせるとマナスライムに進化し、そのとき【スライム魔法共有】の効果で覚えた魔法である。


「すげえな!【マナヒーリング】なんて使えんのか!確か【神官】系の【役職】の一部の人しか使えないっていうのに」


そう言ってライリは驚いており、アイカにも効果を説明してやると同じく驚いていた。


「スライムが足止めして、俺がマナの回復して、アイカが魔法ぶっ放すって戦い方もありだな。」


リュートはアイカとパーティーを組んだときの戦い方について思案を巡らせていた。


「お前ら凄いな!もしかしたら勇者並みに成長早いかもな。今後が楽しみだ!」


楽しそうにライリが言った。


その後の馬車の旅は大きな事件もなく過ぎていった。リュートとアイカはライリに学園のことやギルドのことなどを聞きながら過ごした。

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