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スライムしかテイムできない男、スライム道を極め最強となる  作者: やまのうえのおくらん
第2章 楽しい?学園生活
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苦労する候補生達

放課後、学園ダンジョンの前には特別科候補生の5人とリュートの姉ライリが集まっていた。


学園内にあるとはいっても、ダンジョンなのでやはり危険な場所だ。

ダンジョン攻略の届け出を受理する際に、学園が実力のある生徒に同行を依頼する。


同行した生徒は危険な状況になれば手を貸すことを許されるが、手を貸した時点でその日のダンジョン攻略は終了となる。


「ではダンジョンに入るぞ!準備はいいか?」


オレンジ頭の少年、ヘリウスが呼びかける。


「なんであんたが仕切ってるのよ!」


早速ニーネが突っかかる。


「別に誰だっていいだろ!」


「あんたに指図されるのだけは絶対嫌!」


2人の肌に冷たい糸が触れる。


「ひっ!」

 

「...2人とも黙る...」


スーナがそう言うと、2人は大人しくなった。


「じゃあ、行こっか。」


「はい!」


テナが呼びかけ、ミリーが元気よく返事をする。


「こりゃ随分と個性豊かなパーティーだが、苦労しそうだな。」


ライリはそう言いながらついて行った。






一方その頃、特別科の5人は100階層でのんびりお茶していた。


「キノコ研究室はいかがでしたか?」


セイラがリュートに尋ねる。


「キノコいっぱいもらえたし、助かった!ありがとな!」


「キノコに興味あったんですね。状態異常魔法の方は習得できましたでしょうか?」


「あ、そういやそっちが目的だったな。役に立つやつがいっぱい手に入ったよ。」


「魔闘大会に向けて一歩前進ですわね。」


「「えええ?」」


アイカとレイが驚きの声をあげた。


「なんで知ってんだ?」


リュートが尋ねる。


「あら、本当に出られるんですね。もしかしたらと思って言ってみただけでしたのに。楽しみですわ。」


セイラはそう言って笑った。


「ちょっと待って!リュート本気?私いくらリュートが相手でも容赦しないけど?」


アイカが尋ねる。どうやらアイカも出るようだ。


「攻撃魔法無しで魔闘大会なんていくらリュートでも無謀だと思うわよ。」


レイも止めようとする。


「アイカと闘うのは楽しみだな。レイも出るのか?」


「武闘は出るつもりよ。魔闘は1年生だし推薦をもらうのが難しいかもね。あれ?ってことはリュートは推薦もらえたってこと?」


学園3大大会に出るには教師1人の推薦が必要だ。教師は各科80人ほどであり、生徒数は各科1学年400人×6の2400人もいる。

1人の教師につき1人しか推薦できない上に、複数人の教師が同じ生徒を推薦することも多々ある。これは教師のボーナスが推薦した生徒の成績で決まるためである。


さらに、知り合いの教師が少ない1年生はほとんど推薦されることはない。

故に毎年各大会の出場者は20人ほどであり、1年生は1人出るか出ないかと言うのが普通であった。


「ああ、武闘はダイン先生、魔闘はキノコの爺さんにもらえたよ。」


「すごいわね!推薦がもらえたってことは何か奥の手があるのね。私もアイカも試験官をしていた先生の推薦よ。」


(そう言えば試験官をしていたドワーフの先生は元気かな?明日は技術科に行ってみるか。)


リュートはそんなことを考えていた。



しばらくして、リュート達がダンジョンから外に出ると見覚えのある一行がいた。


「おーい!」


リュートが声をかけると、特別科候補生の5人とライリが振り向いた。


「おう!リュート、ちょうどよかった。こいつらに【ヒール】をかけてやってくれないか?」


候補生の5人はボロボロだった。いつも元気なミリーでさえも疲れ切った顔をしている。


「わかった。しかし、戻ってくるの随分早かったんだな?」


リュート達も5人が今日ダンジョンに行くことを知っていた。


「こいつら連携が滅茶苦茶で20階層でつまづきやがった。というかほぼ自滅だった。」


「やっぱりか…」


リュートはなんとなく予測ができていた。その原因もなんとなく予測がついている。


「私も治療のお手伝いしますわ。」


セイラも一緒になって5人に治癒魔法をかけ始めた。


「ニーネと俺、レイ、アイカで明日ダンジョンに潜ってみるのはどうだ?」


「そいつはいいな!大分改善されるかもな。」


リュートの意図を汲んだライリはそう言った。


「ちょ、ちょっと!私が悪いってこと?」


ニーネが尋ねる。


「話を聞いている限り他の方々もニーネさんも悪いですわ。リュートさん、私も同行してよろしいですか?」


「もちろん!ニーネの扱いに長けたセイラがいると助かるよ!」


「ちょ、ちょっと、聖女様にもし何かあったらどうすんの?」


ニーネはなんとかセイラを止めようとする。


「あら?天才魔弓使いのニーネさんが守ってくださると思って安心しているのですわよ?それともわたくしを守れる自信がないのですか?」


「わ、わかったわよ...」


こうして明日はリュート、レイ、アイカ、セイラ、ニーネの5人でダンジョンに潜ることになった。




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