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スライムしかテイムできない男、スライム道を極め最強となる  作者: やまのうえのおくらん
第2章 楽しい?学園生活
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食いしん坊

「ミリーは何食べたい?」


「美味しいお肉が食べたいです!」


「私も…肉…」


「肉か、ステーキの美味しいお店にでもいこうか!てかスーナはなんでナチュラルに一緒に来てるんだよ!」


「リュートの奢りで美味しいもの…食べたいから…」


「理由になってない!しかも奢り前提かよ!」


放課後、犬耳娘のミリーと約束していたレストランに向かうと【糸使い】の少女、スーナも何も言わずに付いてきた。

スーナは小柄な体型をしているが、昼に食堂で5人前注文して周囲をざわつかせていたらしい。


「…だめ?」


スーナは真っ赤な目でリュートを見上げながら聞いてくる。


「いや、だめじゃないけど。」


実年齢より下に見える小柄でかわいい女の子に上目遣いで頼まれて断れるわけがなかった。


「…やった。」


スーナはガッツポーズする。いつもは無表情なのに口元が少しだけ緩んだ。


((入試で受かったときよりリアクション大きくない?))


ミリーとリュートは心の中でそう思った。






「午後の授業、私にはほとんど理解できませんでした。リュートさんはわかりましたか?」


ステーキを食べ終え、満腹になったミリーが尋ねる。

スーナはまだガツガツ食べていた。7人前がすごい勢いで減っていく。

ミリーも最初は「わあ」と歓声をあげ、大きな緑色の目を輝かせてパクパク食べていたが、胃袋は人並みのようで1人前で満腹になった。


「兵法って難しいよな。半分くらいはなんとかわかった。ただ、最後に先生が言ってた『躬寇には、迫ることなかれ。』だっけ?なんで折角追い込んだ敵に逃げ道を用意してやらなきゃいけないんだろうな。」


「はむはむ…勝敗が決したのに攻められた相手はどう思う?...はむはむ…」


肉を頬張りながらスーナが聞いてくる。


「絶望するだろな」


「はむはむ…ん、それで生きることを諦めたとしたら?」


「せめて一矢報いようと捨て身で...そうか!」


「ん、捨て身で突進してくる敵は危険....」


「スーナちゃん頭いいんですね!」


「えっへん...スーナ先生と呼ぶがいい。」


いつの間にか7人前を平らげており、ドヤ顔を見せるスーナであった。




食事の後、リュートは2人を連れて屋敷に立ち寄り、リュートが屋敷に置いているゴーレム化させていないスライム達と戯れていたニーネを連れ出し、メリル達が住む王城の別棟へと向かった。


リュート達はすぐに応接室へ通される。もともと、リュートはここにくる予定だった。


「おう!来たか!ん?そちらの方々は?」


ヘリウスが聞いてくる。


「さっきまでご飯を一緒に食べていた特別科候補生の3人を連れてきた。メリル様、お引っ越しの準備はお済みですか?」


「はい、あとは馬車でそちらに向かうだけです。」


「引っ越しの護衛は俺がするから、5人で話したらどうだ?パーティーを組むんだろ?」


「早いうちに顔合わせしないとと思っていたんだ!助かる!」


こうしてメリルとリュートはお引っ越し、5人は顔合わせ兼作戦会議を始めるのであった。




2人きりの馬車の中、しばらく沈黙が流れたあとメリルが口を開く。


「あ、あの!リュート様!」


「はい」


「もし嫌じゃなければ、私のこと...呼び捨てにしてくれませんか?口調も砕けた感じで。」


「それならメリル様、失礼、メリルも俺に同じようにして欲しいかな。」


「わかりまし...わかった..わ..リュート」


リュートはその口調に違和感を感じて思わず吹き出す。


「メリルは砕けた口調が慣れてないんだね。敬語でもどっちでもいいよ。」


それを聞いたメリルは顔を真っ赤にした。


「もう、からかわないでくださいよ...リュート様」


「ごめんごめん、それにしても5人は上手くやっているんだろうか?」


「心配ですね...」

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