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スライムしかテイムできない男、スライム道を極め最強となる  作者: やまのうえのおくらん
第1章 学園入学を目指して
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勇者の秘密

5/23 学長→校長に変更しました。

ランザーク王立学園。約1000年前に召喚された勇者が初代校長を務めたというこの学園はこの世界の中でもトップレベルの教育水準を誇り、ただの小国に過ぎなかったランザーク王国が大陸で1、2を争う力を持つ国へと成長したのはこの学園のおかげだと言われている。


季節は10の月、リュート、アイカ、レイの3人はユキヒロとライリに連れられて学園の門をくぐった。


今日は、オープンキャンパス。とは言っても翌年の4の月の初め時点で13歳になっている人だけを対象に学園の一部を見せるというイベントだ。

にも関わらず、学園は多くの人で賑わっていた。受験する気が無くても学園を見るという目的のために王国中から人が集まってくるのだ。


今日はユキヒロとライリが案内をしてくれるらしい。ユキヒロはなにやらレイに教えなきゃいけないことがあると言っていた。


門を潜ってすぐに目の前にそびえ立つのは初代校長の3メートルほどの巨大な像であった。その像を見てレイが声を出す。


「あれ?どっかで見たことあるような。」


「約1000年前の勇者様は有名だからね。どこかに絵が飾られていてもおかしくないよね。」


アイカがそう答えたことでレイが一旦は納得する。

しばらく歩くとまたレイが声を出す。


「う、うそ、お父さん!」


そこには『学園に多大な貢献をした第18代校長』という文字とともに初代学長に少し似た面影を持つ男の像が立っていた。


「「お父さん?」」


アイカとリュートは驚きの声を上げる。


「ああ、そして実は初代校長は俺たちのおじいちゃんなんだ。うちは勇者の家系らしくてな。」


ユキヒロが答える。レイが3歳の頃に父親は死んだとされていたが、レイは写真等で父親の顔を知っていた。


「そんな…なんで黙ってたの?」


レイが聞くと


「そ、それはだな」


ユキヒロが口ごもる。


「勇者の家系ってことはユキヒロさんで途絶えたんですか?」


リュートが質問すると、ユキヒロがますます焦った様子を見せた。


「まさか、バカ兄!最低!ゴミ!」


レイが何かに気づく。


「思い当たる節があるとすれば、だ、大学に入ってすぐ酔った勢いでグハッ!ギャー!許してグハッ」


膝蹴り回し蹴りボディーブローのコンボが炸裂した。他の面々は自業自得だと思ったので、ボコボコにされるユキヒロを黙って見ていた。


そして、実はそれはユキヒロにとっても思い出したくない記憶であった。王女様との婚約を断ったのにはそのときのトラウマで戦闘力を失ったことも関係しているのだった。


閑話休題


2つの像の奥には巨大な噴水が立っていた。その奥には貴族のお屋敷をさらに大きくしたような真っ白な校舎があった。


「わあ、おっきい!」


とアイカが言うと、


「これでも4つある校舎のうちの1つだ。これが騎士校舎と言われてて【剣士】など物理攻撃を使う職の人が集まる校舎。」


ライリが説明する。ユキヒロはすっかり大人しくなった。


「今日は、魔法校舎も公開されている。どっちも外観だけなんだけどな。」


「それで魔法科はどこにあるんですか?」


兄をボコボコにしてスッキリした様子のレイが尋ねると


「そこから、ゴーレム馬車に乗るんだ。」と人が並んでいる場所を指差した。


確かに先ほどからゴーレムが引いている馬車が走っていることに気づいていたが、校舎間の移動に馬車が必要なんて、とリュート達は驚きをあらわにした。


馬車に乗ってしばらくすると巨大なグラウンドや、森、湖などが見えてきた。ここで特定の魔物を飼育して討伐訓練などに使うらしい。

さらに行くと、ダンジョン入り口という看板と洞窟らしきものが遠くに見えた。


そのさらに先に、全面ガラス張りの校舎があった。中で魔導エレベーターや金属でできたゴーレムが忙しなく動いている様子が確認できた


「この校舎は18代校長が立て替えて以来、常にアップデートされている先進的な校舎だと言われている。」


「へえ、お父さんが!」


と言ったレイの様子は少し嬉しそうだった。


「そういえばねーちゃんとユキヒロさんがいる特別科ってのはどこにあるんだ?」


とリュートが聞くと、ライリはニヤリとして上の方を指差した。

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