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スライムしかテイムできない男、スライム道を極め最強となる  作者: やまのうえのおくらん
第1章 学園入学を目指して
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アイカ、魔王と間違えられる

目の前で大きな爆発があがり周囲の草が燃えている。燃え盛る炎が真っ暗闇を照らす。


8階層までは至って順調だった。


9階層で暗くて少しだけ苦戦していたときに、アイカが、


「暗いなら全部燃やしちゃえばいいじゃない!10階層までは私主体なんでしょ、私に任せて!」


と言って、リュートに【マナヒーリング】でMPを回復させながら、炎の上級魔法、【フレアエクスプロージョン】を使い始めた。

結果、9階層と10階層の草原は一帯焼け野原になってしまった。


爆発した場所から魔物達の悲鳴が聞こえる。


「これじゃあ、まるで魔王みたいだ。」


とリュートがいうと、


「はっはっはっ、この魔王アイカ様に逆らうものは全て焼き滅ぼして差し上げるわ!」


とアイカがノリノリでロールプレイを始めた。

他の冒険者が、その声を聞き


「ひっ、ま、魔王だ!魔王が出たぞー!」


と叫びながら上の階へ逃げて行った。


「まずいわ!騒ぎになってしまう!」


レイが慌てていう。


「そうだな、とりあえずボス部屋が近いから倒してすぐに戻ろう!」


魔王なんて神話上の存在だし、そんな大ごとにならないだろうと思ったリュートはそう言った。


しかし、リュートは知らなかったのだ。レイ達のような勇者が魔王の復活に合わせて召喚されるものだということを。




そういうわけで、リュート達が10階層のボスであるラージボア(ワイルドボアのデカい版、Cランク)を焼き豚にしてギルドに戻って来たときにはギルドは大騒ぎになってしまっていた。

リュート達の姿を見た受付嬢のニーナが慌てて近寄ってくる。


「ああ、リュートさん!無事だったのですね!リュートさんが向かったダンジョンで魔王が出たらしいのですが」


「ごめんなさい、そのことなんだけど…」


リュートが説明すると、ニーナ達職員が慌てて他の冒険者に魔王出現は勘違いだということを説明し、なんとか騒ぎは収まった。


しかし、騒ぎを起こしたリュート達はギルドの奥の部屋に呼び出された。


「よくもこんな騒ぎを起こしてくれたな。それも勇者がいながら。」


座っていた白いひげを長く伸ばした50代くらいの男にギロリと睨まれる。


「申し訳ありませんでした!これはリーダーの俺の責任です!」


「ごめんなさい!悪ふざけをしたのは私です!」


「すみませんでした!魔王のことを知っていたのは私だけだったのに止めなかったから私の責任です!」


3人は口々に謝る。


「ほう、3人とも仲間を庇うか。いい心がけだ。しかし」


男は鋭い眼光をこちらに向けてこう言った。


「こんな騒ぎを起こしたんだ。罰を与えねば、示しがつかんからな。パーティー全員に罰を与える。」





翌日、船の上で互いに謝り合うリュート達3人の姿があった。


「2人とも本当ごめんね、私が悪ふざけをしたばっかりに」


「いや、あれはボス部屋まで行かずにすぐに帰還して騒ぎになる前に止めなかった俺のミスだ。すまない!」


「魔王のことを知っている私が強く言わなかったから私のせいだわ。ごめんなさい。」


「「「それにしても、こんなことになっちゃうなんてな(ね)...」」」


3人は口を揃えて言った。

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