66話 俺、女子の水着と共に色々と思い返します。
水着を紹介して過去を振り返るだけ。
水着に着替えた女子達がやって来た。
となると、やはり水着に目が行くのは男として当然だろう。
……偶然なのか、よく話す女性は皆顔立ちが整っている。
だからまあ、皆水着が映える。
「物凄く海だわ……」
シャルはワンピース型の水着だ。
水色のワンピースがシャルの赤髪とマッチしてとても似合っている。
後で話したんだが──
『ホントはもっと動きやすいのが良かったんだけど、そうすると羽が見えちゃうからね。にしても寮のお風呂、公共の温泉だけじゃなくて自室にもあって助かったわ……無かったらバレてたもの』
だそうだ。
羽の事で、シャルも苦労していたらしい。
俺も出来る事なら協力したいが、流石にそこはシャルに頑張ってもらうしかないからな。
「ひゃっはー!」
リンネはフリル付きの白い水着だ。
対称の色を使う事で黒髪が強調されている、上手い色の使い方だ。
「うへ、水しょっぺー!」
……まああの様子を見る限り、本人はそんな事考えてないだろう。
ただ単純に海を楽しむ子供の姿だ。
そんなリンネだが、戦闘だけじゃなく頭も良い。
学期末のテストでは学年三位の好成績を収め、異例の転入だったが、特待生寮にふさわしい得点でテストを終えた。
しかも──
『勉強? してないよ』
だそうだ。
全く勉強する素振りを見せてなかったし、その話は本当だろう。
かなり勉強して学年五位だった俺には羨ましい限りだ。
「海だー!」
咲は白Tシャツに紺のショートパンツと、何かと動きやすい格好だ。
だが水着では無い。
なにせ、本人は全く泳ぐ気がないからな。
何故なら──
(……咲はカナヅチだからな)
そう、咲は泳げない。
天霧家にもプールがあるのだが、それでも泳げない生粋のカナヅチだ。
だが咲本人が泳げなくとも、機械を使って水の上を移動する事は可能だ。
どうやら今回も、小型のボート的な物を用意しているらしい。
咲は咲で雰囲気を楽しみに来ているのだろう。
「海……初めて見ました!」
月夜は巫女らしさが全面に出た水着を着ている。
白地に赤いラインと、その水着は巫女服そのものだ。
勿論、生地は泳ぎやすい様に変えられてはいるが。
そういえば、【災禍の竜】襲撃事件以降、月夜は巫女のリーダー的な存在になったらしい。
『リーダーと言っても、仕事の時間が少し増えたくらいです。これからもしっかり働きますよ!』
と、意気込んでいた。
月夜は真面目だからな。
「綺麗なものだな……」
エイルは緑ベースのビキニタイプだ。
スタイルが抜群に良い分、その水着は目のやり場に困る。
……まあ、エルフは種族がら薄着を好む様だし、仕方ないのかもしれないが。
夏休みでも生徒会は忙しいらしいが、その仕事も明後日からだそうで、今日明日は空いていたようだ。
『良ければ私も同行させてくれ(私が行って迷惑かけないか心配だなぁぁ!!! でもせっかく夜君が誘ってくれたんだし、私も楽しみたいからな……よし、頑張るぞ!)』
だそうだ。
楽しみにしてくれていたらしい。
「風が心地良いのです!」
「ちょ、ラウラ!? その水着、どこから……?」
「? ミーシャ殿に渡されたのです。この水着は女の定番と」
「あの人……鬼ね」
ラウラの水着は、所謂スクール水着という奴だ。
胸元に平仮名で『らうら』と書かれている辺り、確実に狙ってやっている。
あの人は本当にもう……
あの事件依頼、ラウラは活発になった。
依頼も積極的に挑戦するようになり、目に見えてその変化が見て取れる。
更に、夏休み明けからミーシャさんも教師としてWGAで働くらしい。
いつの間にか特待生寮に住み着いてるしな。
確かに教え方も上手いし、言葉遣いも丁寧だが、何故かとても心配だ。
主にその授業を受ける生徒が。
そういえばミーシャさんは何処に行ったのだろうか。
ここまで一緒に来ていたし、何処かにいるんだろうが……
「……ねむむ……Zzz」
「おいお嬢、ここまで来て寝るんですかい?」
「あたまえ……」
リンカは黒ビキニの水着を着て、砂浜に突っ伏して寝ている。
……相変わらずだな。
リンカとガイアは相変わらずだ。
リンカが寝て、そのリンカを世話するガイア。
いつ見ても微笑ましい光景だ。
女子の水着を見た所で──
「じゃ、軽い運動をしたら遊びましょうか!」
早速泳ぐことに。





