9 誓い
ハルファスを出る前に三人を埋葬した墓の前にきた。
「ガイス、スランサ、マルス、肝心な時に一緒に戦えなくてごめんなさい。弱い私だけが生き残ってごめんなさい」
過去の自分の行動に後悔しか残っていない。
無理矢理レスランに連れて行けば三人は死なずに済んだのかもしれない。
私が残っていれば誰かは生き残っていたかもしれない。
「だから、三人の仇は必ず取るよ」
杖を強く握る。
三人には見せてあげられなかった杖。
少しは強くなった自分。
四人で戦っている姿。
そのどれもはもう叶わない。
「無茶なのはわかってる。これは私の自己満足でしかない。それでも...それでも成し遂げてみせるっ!」
力強く、その誓いを立てる。
「私は、皆んなに認められる凄い魔法使いに..冒険者になるよ!だからっ...」
涙が止まらない。
「だから見てて!私は必ずあの竜を倒す!だから....!」
私のことを見守っていて。
泣いて、泣いて、泣き続けた。
私にとって失ったものはあまりにも大きすぎた。
だが、もうこれ以上立ち止まるわけにはいかない。
「じゃあ、行くね。お酒は今は持ってないけど、
次にここへ来た時はとびきり美味しいのを持ってくるよ...凄い冒険者になってね....」
涙を拭いて別れを告げる。
「行ってきます!」
返事はない。
それでも、彼等は私を送り出してくれていた気がしたた。
〈後書き〉
ここまで読んでくださった方々へ、まずはありがとうございます。今回で序章が終わりました。
初めての作品なのでどうか温かく見守ってくれると幸いです。
次回から第一章がスタートします。
「面白いっ!」と思ってもらえるような作品にしていきますので応援の方よろしくお願いします。




