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水道水の備忘録。  作者: 水道水。
21/22

警察官の理想像とは何か。

私は本が好きで、二週間に一度ほど隣町の図書館に行く、という習慣が小学四年生ごろからある。

小学五年生のとき、初めて自分の存在さえなければよかったのに、と思ったことがあった。

私は生まれつき忘れっぽく、どれだけ気を付けようと思ってもなにかしら忘れてしまう。

私が通っている図書館は、マイナンバーカードでの本の貸し出しが行われておらず、本を借りる場合は、市のマスコットキャラクターである『』が描かれた独自の貸し出し券が必要である。

その日はたまたま司書の方の手を煩わせないで済む、自動貸出機を利用し、その貸し出し券を使って本を借りたのだが、さあ帰ろうと車に乗ったときに、貸し出し券を自動貸出機に置きっぱなしにしていることに気付いた。

急いで図書館に取りに帰ろう、と1人で取りに帰った。

幸い私の家族の後に貸し出し機を利用した方はおらず、貸し出し券を取り戻すことは出来た。

安堵し、父親が待ってくれている車に戻り、父親が車を運転したしだしたところ、パトカーが父親の車を捕まえた。

状況が理解出来ない幼い私は、当然パニックになった。

父親が捕まったのは、一時停止違反という罪状らしい。

捕まった地点は、付近にシグナルという喫茶店まである交差点である。

父親の話によると、父親が

「止まってたんじゃないですか?」

と、問うと、

「後10㎝足りませんね」

と言われ、切符を貼られたらしい。

幼き私は、これを理不尽以外の何なのだというのだと思った。

年月は流れ、今日。

隣町の図書館まで自転車を漕ぎ、一人で悠々と行ける年齢になった私は、変わらず隣町の図書館に通っていた。

交差点の前で父親の車らしき車が、警察官と思われる人間が会話をしているのを見た私は、距離を詰めその車に近づくと、警察官と思われる人間に捕まっていたのは私の父親であることが分かった。

数年前と同じ交差点の同じ道で、父親はまた捕まったのだ。

家に帰り父親の話を聞くと、一時停止違反と思われる罪状だった。

警察官は何度同じ理不尽な仕打ちをすれば済むのだろう、と思い調べてみると、どうやらノルマがあるらしい。

ノルマとはなんだ。

と思った反面、理不尽に他人を捕まえ、他人を不幸にすることが、警察官のノルマなのかと思った。

モラハラだ、と喚き助けを求める多くの人間に、

「証拠がないと動かない」

とほざく前に、ノルマなんて下らないものを消し、

「証拠が無いと動かない」

と突っぱねた市民を幸せにするのが、警察官の理想像じゃないのか、と思った。



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