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200/202

*3


部屋へ入ると、私は火照ったままコーヒーを淹れた。


課長はコタツに足を入れて、キョロキョロしている。


「前に来た時は、林原さん騒動で、生きた心地しなくて余裕なかったから。咲ちゃんの家、堪能してる」


へへへと苦く笑いながら、コーヒーを飲む。


そうだった。あの時は林原さんとの浮気を疑って疑心暗鬼になってて。お兄が来てくれたけど、特になんの役にも立たずに帰っていったっけ。


「それにしても、今日咲ちゃんのプレゼン、すごく良かったよ。若狭の秘書の仕事の傍ら、WEB課にも足を運んで、仕事してるとは聞いていたけど、完璧に概要を把握できてるし、素晴らしかった。100点満点だったよ!」


「ありがとうございます。最近、なんだかすごく仕事が楽しくて。やりがいを感じてます。営業2課に戻りたいって思う時もありますけど」


コーヒーをすする。


「そっか。俺としては戻ってきて欲しいけど……でも咲ちゃんにはやりがい感じて欲しいからなあ」


「ふふ、そうですね」


「咲ちゃん、もう酔いはさめたみたいだね」


「え? あ、はい」


そうだった。飲み過ぎたていで、難局を乗り切ったんだった。


実を言うと、ビールはコップ3杯しか飲んでいないため、全然酔ってはいなかったのだ。


ただ、レンジくんからの『俄には信じられない攻撃』があって、その攻撃をかわすにはもうこれしか方法がないのではと思い、オラオラの振りをしてみたのだ。


実際、私がオラオラ仮面になっている時には記憶がないため、この演技が正解なのかはわからないけれど、なんとかフリでやっていた。


私のオラオラ度をいつも近くで見ているイケスペ三銃士が、何にも言わなかったところを見ると……


正解。


ってか、わし、いつもあんなんなの?

なんてこったいオーマイガ。

もう今後一切、生中3杯目は飲まないからな!!(←固い誓い)


「大丈夫です。正気に戻りましたから」


課長が、良かったと笑う。


そっか。さっきのキスとかも覚えてないって言われたら、ちょい悲しいからさ」

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