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涼は逆転した勢いでそのまま強敵を倒す。
だが、まだステージクリアではない。
「回復したけど、全部の陣地を確保しないといけないなら!」
操作キャラの体力は回復したが、それだけで残りの陣地を確保できるほど涼のプレイしているゲームは甘くない。
「状況を確認しつつ陣地を確保しないと……」
涼の操作キャラはダメージを受けながらも陣地を確保していく。
「ふう、なんとかなったよ」
すべての陣地を確保し、そのままステージクリアとなる。
「やるわね」
感心する律に、涼は謙遜しつつこう返す。
「やれることをやっただけだよ」
そして涼はこう続ける。
「休んだら料理作るよ。夕食は何がいいかな?」
「それじゃあ、オムライスをお願いするわ」
律がそういったため、涼は少し休んでから料理を作り始める。
玉ねぎと鶏肉を刻んで一緒にバターで炒める。
鶏肉に火が通ったところで塩コショウを振り、ご飯を鍋に入れる。
ご飯がぱらっとしたところでケチャップを加え、それを端に寄せる。
空いたところに溶き卵を流しいれ、固まった所で寄せたケチャップライスに乗せる。
「これで出来上がりだよ」
できたオムライスを大皿に乗せ、それを二つに割る。
「律、二人で食べるよ」
そういった涼に、律は反応する。
「ありがとう、涼」
そんな律に対し、涼は席に着くのを促す。
律が席に座ったのを見て、涼も席に着く。
そして二人はこういう。
「いただきます」
翌日朝食をコーンフレークで済ませた二人。
律は涼にこういう。
「まずはメイクね」
涼は律にいわれるままメイクをしていく。
「女の子なんだし、アレンジとかもしないとね」
そんな律に涼は恥ずかしさを隠せなかったようだ。
「メイクするだけでも恥ずかしいのに……」
「それなら口調はですます調で行こう」
そんな律に涼は悲しそうな表情をしながらうなづく。
「まあ、それならいいよ。女の子っぽい口調をするよりはね」




