昨日の話よ
金髪碧眼の美少女が涙目で現れた。
こんな美少女二次元でしか見たことが無い。
言葉では表現しきれない美しさというか……。
この女神様も綺麗だったけれど、この少女もすごく美人だ。
白い肌に金色の糖蜜のような髪。
青い瞳は澄んだガラス玉の様だ。
でもそんな美少女が何故このような場所で泣いているのか。
これだけの美少女なら守ってくれる男の一人や二人はいそうなものだが。
つまり、ここにいる少女は、
「……やっぱり幽霊か」
「ひいっ! お化け、お化けがいるのですか!?」
「いや、君が幽霊かと」
焦って幽霊におびえ始めた彼女にそう俺が聞くと、彼女はさらに涙目になった。
「ち、違います。私、幽霊じゃありません。人間です!」
「あ、えっと、はい。女神様……所で女神様はこの世界の人物はすべて把握しているのですか?」
そこで自分が人間だと主張し始めた彼女に関して、そういえば女神様は誰だかわかるのだろうかと思い俺は聞いてみた。と、
「検索すれば分かるわよ。と言っても最近凄い事になってみていたから、この子が誰だか知っているわ」
「すごい事ですか?」
「婚約者が別の女に走って婚約破棄されて、確か私が見た時は家出する準備をしていたような」
「……いつの話ですか?」
「昨日の話よ」
ずいぶん最近の話だった。
するとそこで美少女が女神様の方を見て、
「女神様、女神様なのですか!? 女神様ならなんでこんなひどい目に私は合う事に!」
「ごめんなさいね。あまりこの世界の事にはよっぽどのことが無い限り干渉しないことにしているの。でも、家出した時誰も気づかれ内容に手助けしたでしょ? あのままだと貴女、無実の罪で軟禁されそうだったし」
などと女神様が言い出したのだった。
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