発言がいよいよ怖い感じに
町の近くとはいえ、暗い魔物が住んでいるダンジョンの奥深く。
何処からともなく、女の泣き声がする。
しくしくと、それはとても悲しそうに。
だが、真面目に考えるならばこんな場所にそんな女が一人、暗がりで泣いているものなのだろうか?
俺の知っている怪談物では、こういうパターンだと女の幽霊だったりする。
そしてその後……。
そう思って女神様に俺は、
「あの~女神様。この世界に幽霊はいるのですか?」
「いるわよ」
「では、この声は幽霊ですか?」
「違うと思う。魔力を感じないしただの女の子が一人泣いているだけだと思う」
「……何故こんな場所で」
「さあ? もしかしたら悪い冒険者に騙されて、置いてきぼりにされたとか?」
「……それだと可哀想なので早く、声をかけておこうと思います」
その可能性を考えると早めに入り口まで連れて行ってあげた方がいい、そう俺は思って声のした方に近づくと、
「暗いよ……寒いよ……怖いよ……うう」
といった声が聞こえる。
これで幽霊だったらホラーだなと俺が思いながら向かっていくとそこで、
「あ、明るい……暖かい気がする……ああ、どこかに飛んでいきそう」
「えっと、すみません。もしかして誰かいますか?」
発言がいよいよ怖い感じになってきたので俺は近づいて(女神様の光が俺の周りにあるので)問いかけると、
「だ、誰かいるのですか? さ、さっきの怖い人たちですか!」
「え? いえ、初対面ですが」
「あ、たまたま来た方ですか? よかった、あの、えっと……出口まで案内していただけないでしょうか」
そこで、俺の目の前に金髪碧眼の美少女が涙目で現れたのだった。
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