第39話
お久しぶりになってしまった…更新です!!
なんかメールが来てました。
社員育成?…んー。
ゲームの中ででしょうけど…育成ばかりな気がするのは私だけですか?
そんなに偉いわけでもないのに…一般人から何を学べるのでしょう?
…でも、落ち着いてあの挑戦状を思い返してみると…別に受けてもいいような気がするのです。運営の方々が本気で仕事に取り組み、メインの目標が私の討伐ですが…その目標に条件をつければもっと良くなると考えました。
条件ありでなら構わないと返しましょう。
メインの目標
私の討伐だけでなく、その他のプレイヤーを楽しませなくてはならない。これはまあ、基本的なことですけど一応です。
そして、5人それぞれが、違うテーマで行う。被ったりしたら面白くないでしょうし…
その方が考える案が一定にならないと思ったから。アイデアを育てる役に立てるのではと。
そうメールに書いて送信しました。
しばらくして、
ご協力を感謝しますとお礼の言葉が送られてきた。
追加でプレイヤー名シャークについても書いてきていた。
彼は頼まれて私を倒しにきていたが、次からは自分の意思で運営の人間としてではなく、個人として挑みに行くことを許していただきたいと書いてあった。
個人ですか。まあ、ライバル視されるのもいいかもです。構わないと送り返しました。
さて、カードを作って準備万端にしておきましょう。
次の日…
彼らに条件と許可について話した。
開発部長はやる気に満ち、矢部君は殺る気に満ちていた。
…ここまでやる気にさせる、プレイヤー名コトリさんはどんな方なのだらうかと気になり始める。
…もし、もしも。5人すべてを倒せたなら、是非お会いしたいものだ。……ゲーム会社に興味があるかな…?
戻ってコトリ目線。
「…フフフ。サア!やりますよ!!」
「はいはい。」
ナイフが早速飛んでくるのかと思いきや、動きはなかった。
「私がやるのは暗殺。夜道や暗い場所は気をつけてくださいネ♪」
「あ、そうなんですか。じゃあ、襲ってきたときに返り討ちにすればいいのですね。了解です。」
「……(ピキ)」
「別にいつでもいいですよ。新しいカードの効果知りたいので♪」
(この会話を純粋な気持ちだけでやっているというのがすごく腹が立つのですが…)
「今日は何しましょう。店に帰って折り紙作りましょうか。」
ノルアの手伝いをしましょう。あと、サラとフレン達に護衛の予定について話したいですね。
店に向かいます。
彼に背を見せる。
彼はナイフを一本投げる。
キン
弾かれる。
「…(見ないで弾いた?…彼女のスキルについて探らないと殺せるいい案が思いつきません。当分は情報収集ですね。)」
…
……
「…で!なんで狂人連れてきてるの!」
「勝手について来るんだからしょうがないでしょう?」
シャールに怒られた。
「…今の標的はコトリサンですから怯えなくてもいいですヨ?」
「っだれが!」
「…まあ、あなたを人質に取れば隙が生まれる可能性もありますネ。」
「っ!!」
身構えるシャールの肩を落ち着くように叩いて諭し、カードをシャークの首の周りに配置する。
「まあまあ、いつでも噴水広場に飛ばせるから、落ち着いて。」
「っぐ。」
「わっ!なにそれ!」
「ふふ、タネも仕掛けもないカードだよ。」
「普通のカードがこんな攻撃力持ってるわけ無いデショウ!」
そんな反発を無視して、シャールにカードを触らせる。
これに絵を描いてトランプにしてしまおうか。そうと思いついたらなにを絵柄にしよう?と思考を巡らせる。……んー。そうだ!大樹様達にしよう。大樹様は五体だけど、あんまり気にせずに描いていこう。背表紙は、樹霊様達でいいかな?大樹様達の葉はそれぞれ違った形で、それを目印にして描いて…
ーースキル絵を取得しましたーー
ーースキル模写を取得しましたーー
おっ、なんかスキルもらった!後でステータスの確認もしておこう。イベントの日から全然見てないや。経験値もらいまくったからかなりあるはずだと思うけど…
せっせと書き続け、
ログアウトの時間となってしまった。
…完成したけど、サラとフレンに会えなかったな。
明日にしようか。
「シャーク、私帰るけど…まだ居るの?」
「…む。それなら自分も落ちます。」
「……完全にストーカーじゃ無いかな。」
確かに…誰しも休息は大切ですからね。
「リアルで貴女についてノ対策を徹夜で考えねバ。では…」
…徹夜はしないで欲しいんだけど。そのまま店を出て行く。
マイホームに行ってステータスの確認をしてからログアウトですね。
《コトリLv18→26:テイマー》
体力210→290
持久力190→270
攻撃 100→180
防御 120→170
器用 110→210
運 399→499
スキル
・緑の手・母の祈り・紙・短剣・契約魔法・青魔法・橙魔法・聖魔法・歌・使役・紙細工・木工・紙作成・大工(New)・建築(New)・絵(New)・模写(New)・危険眼・回避・2段跳び・鑑定・馬操作
ふむ、戦闘スキルより、生産スキルが目立ちますね。何目指しているんでしょ?
今日はほのぼのしてましたね。明日もこうだったら助かるんですが…
ログインすると、サラとフレンがいました。
『あ!コトリ様!』
『おはようございます。』
「おはよう。そうだ、邪魔が増える前に、君らの護衛をそろそろやろうと思うんだけど。」
そう話すとパァ!と笑顔になる2人。
『やったぁ!早速準備いたしましょう!』
『長い旅になりますから、食料の確保をしておかなければなりませんね。騎士の者たちに伝えて来ます!』
「フレグランってそんなに遠いの?」
『はい。ディアート帝国の近くでして、西の方角に位置します。』
『私達、ドワーフは…』
?!
「ちょっと待って…ドワーフ?!」
『あれ?言ってませんでしたっけ?』
『もしかして、それが原因ですかね。私達これでももうすぐ成人するのですよ?と言ってもあと2年ありますが…』
な、なんだってー?!
「聞いてないよ?!髭とかないし…あの、騎士の人たちだって、普通の人間サイズじゃん!」
『ドワーフが小さく、ヒゲが長いというのは今では王族か、古き者たちぐらいで…騎士の者たちはほとんどハーフなのです。ドワーフと人間の。人間の大きさで、ドワーフ並みの器用さを持っています。頑固さも受け継がれちゃいましたが…』
騎士の人たちハーフなんだ…ドワーフの面影なさすぎませんか。
じゃ、王族である2人はドワーフの血を代々受け継いでいて…いつかは髭も…貫禄出そう。
「へぇ。知らなかった。ドワーフなのかあ。見た目人間なのが多いなぁ。多種族さんたち。だってヴァイスも…」
ーー契約獣ヴァイスの成長が一定を超えました。スキル人化を取得しました。ーー
「へ?」
『『あ。』』
『あい、なんれすか?う?かちゅぜちゅがまらむじゅかしぃれす。』
「喋ったぁ!!そしてなんか可愛い!!」
銀髪の男の子。でも翼が生えてて、ツノもまだある。尻尾も。……完全に人ではない。大きさはそんなに変わってない。可愛い。すごく可愛い男の子です!
意思疎通ができることが一番嬉しい。
「凄いねっ!今日はいい日だね!そうだ、ファラン様にもご報告を!」
『あら、私に何か……』
「ナイスタイミングです!!…??ファラン様?」
『ヴァイスがぁ!人化してるぅ!キャー!!』
ファラン様はヴァイスに突撃。ひらりとかわし、私の胸に飛び込むヴァイス。ひらりとかわされたファラン様は顔面から地面にダイブ。痛そう。
『コトリ〜ほめてー!』
「えっと〜…ファラン様?」
ヴァイスを手でよしよしとあやしながら様子を伺う。
『いったぁー……ヴァイス??あの、お母さんはこっち…』
『コトリ〜もっとー!』
『あ、あのぉ〜』
すごく可哀想になって来た。
『コトリー?』
「ヴァイス、お母さんは?」
『……コトリのほうがいい。(ぼそ』
『( ºωº )チーン…』
目をそらしつつ何を言ってるかなあ?(焦)
「ヴァイス!」
『うっ。』
「言ったよね?前そんなふうなこと言ったらどうするか。」
ハッとして焦り始めるヴァイス。
『コ、コトリ??』
「もうなでなで禁止です。」
手を後ろに回してやらないと意思表示。
『ご、ごめんにゃしゃいっもういわにゃい!!!』
「だめ。」
『やーら!いわにゃい!!おかーしゃまにもあやまってくりゅ!』
そう言って、そのやりとりを見守っていたファラン様の元に急いで飛んでいくヴァイス。
『かーしゃま、かーしゃま!ご、ごめんにゃしゃいっ!いじわりゅしました!』
『……絶大ね。…そんなにコトリが好きなの?』
『コトリのことだーいすきなの!ハッ!おかーしゃまもすきだよっ!!』
すぐに訂正する様子を見てファラン様は軽く吹き出す。
『ふっふふふ。コトリ、まあ、許してあげて?もう私は大丈夫だから。』
ファラン様に許してあげてといわれたら許すしかありませんね。
「ヴァイス。」
『はいっ!』
ビシッと姿勢を正して私の前に移動する。
「ヴァイス………おいで。」
『!!!』
手を広げて呼ぶと顔をキラキラと輝かせてダイブしてくる。
『むむ、ずるいです。』
『僕らもしたいですね。』
『む!りゃめ!フレンとサラはもうしゅぐおとなでしょっ!』
『『あ。』』
隠しておけばよかったとかごにょごにょ言っている。撫でるくらいは構わないと伝えて、撫でてあげる。
『『うにゃー』』
そんな2人に癒されているとファラン様が声をかけて来た。
『前から気になってたのだけど…そんなに気持ちいいの?…コトリ、ちょっと手をかして?』
貸してといわれてもどう貸せばいいのかわからなかったので片手を差し出してみる。
それを握手のように掴んでファラン様の様子が変わる。
『…っ。これ…は。』
「???ファラン様?」
『………様…なしで呼んで。』
余計に何が何かわからないけど…
「ファラン?」
『ーーーっ!!』
急に、悶えて、ポロポロと泣き…出したぁ?!
「え?えっ??」
どうすればいいんだ!
『な、なんでファランが泣いてんだ?』
ゼクシア様!!
「よくわかんないんです!どうすれば?!」
『ちょっと簡単に説明してみろ。』
「説明といっても、ファラン様が「呼び捨てで」……ファランが、手を貸してといって来まして、握手したら今みたいに呼び捨て呼んでっていわれて呼んだら泣き出したとしか…」
『全然わからん。とりあえず離せばいいんじゃないか?』
「離せれば悩んでません!」
両手でがっちりと逃さないと離さないんですよ!
『あー…ファランー?どーした?』
ゼクシア様が語りかける。
ファランさm……ファランが、小声で答えているが私には聞こえない。
この回想の中でも様付け禁止のようです…何かを感じ取ったファランが視線を向けて来ました…(泣)
『ほぅー?つまり、コトリと手を繋いだら母上の声と顔が重なって…離したくないと?………お母さんっ子だもんな!ぐふっ!』
肘鉄食らうゼクシア様。
『もう少しだけ…』
力のない声が聞こえるがもう少しはかなり長そう。
「あの、ファランさm…ファラン。いつでも手は握ってあげるから…一旦離してみよう?」
『……ほんと?』
中毒性がありすぎる。こんな弱り切ったファラン見たことないよっ!
「本当本当。」
『………うん。』
手が解放されました。
手をじっと見続ける人が増えました(泣)
『じゃ、次私な!』
「えぇ?!」
ゼクシア様に手を取られました。
『…………これはヤバイな。』
「あのゼクシアさ『俺も呼び捨て!』ゼクシア様が俺様になった!!」
衝撃的だったのでつい…
『…呼んでくれ。』
「…はぁ。……ゼクシア?」
『……親父…』
性別が変わりましたね。
つまり、彼らにとって大事な人の手ということでしょうか…。
『…あなた、長い。次は私よ。』
ファランがゼクシアを睨みつけます。
とりあえず片手は使われているので、もう一方の手で、頭を撫でて落ち着かせます。
ビクッと反応して固まるファラン。
やってしまった感が否めない…
やめに辞められない…ヴァイス達に助けを求める。
「助けて」
『満足するまでやってあげてください。』
『大人になると甘えるのが難しいのです。』
『コトリをひとりじめはらめ!』
ヴァイスがぐいっと私を引っ張ったことにより、2人も引っ張られ、私の上に覆い重なる…
重い。
「重っ…」
『『ハッ!』』
『コトリ〜!だいじょぶ?!』
『ごめんなさいっコトリ!大丈夫?!』
『我を忘れていた!中毒性ありすぎだなこれは……』
当分禁止令出します。自分に。
「それで……はぁ。」
キン。
「チッ」
「休む暇がない…」
「やられてくれればいいのです。」
この状況で手を出せる勇気を褒めてあげたい。そういえば、プレイヤーを撫でたらどうなるんでしょ?
「ちょっと試してみようかな。」
「ハ?」
カードを目の前に差し向け、身構えるシャークに手を伸ばしてナデナデ。
「……」
無反応?
「やっぱり、プレイヤーには効果はない感じに…」
「スースー…」
え?
「……シャーク?」
「スースー」
「寝てる…。」
身構えたまま寝るって器用な。さすがに辛そうなので横にしてあげる。
撫でたら寝るって他のプレイヤーも同じなのかな?
まあ、シャールとかに試してみよ。




