第21話
誤字修正しました。
『コトリに任せて正解だったよ!あたしの見た幻覚と一緒だ。…ありがと。』
幻覚…何かの条件を満たしていないと見えないものかもしれません。検証するのはもう無理ですけど。
《ザナ様には感謝しています。ザナ様が作ろうと試みたからマスターに出会えたのです。》
『あははっ恥ずいねぇ。』
《…マスター、ザナ様はクランに入らないので?》
『ん?コトリはどこかクランに入ったのか?』
「作ったんです。私がクランマスターです。」
《へぇ。そうなのかい。メンバーはどんな感じだ?》
「異界人は私とシャールという子で、他はザナさんのよく知ってる顔ぶれですよ。」
全員の名前を挙げていくと…
『あはっはっは!全員知ってるわ!異界人は入れないつもりかい?』
「いえ、気の合った人は入れる気はありますが…今のところいないので。」
別に他のプレイヤーは入れないとかそういうのは考えてない。
『そーかいそーかい。じゃあ、私も入りたいんだがいいかい?』
「もちろんです!」
申請はクランマスターであればギルドに行かなくてもできる。私が申請すればいいだけだし…
『よし、これでオーケーだな。じゃ、なんか合ったら呼んでくれ。そういや、店とかいつからだ?』
「嗚呼、店なら…」
ガタン…
『……。』
「……。」
ザナさんと真顔になって音がしたドアの方を見る。
蠢く人。人が居るせいで少し店内が暗くなるぐらい…
……。
「…ザナさん、マイホーム行きません?」
『…おう、一緒に行こう。』
とりあえず、店を閉める支度を始め、店の鍵を閉めるザナさん。店の入り口に向かって、マイホームの鍵を使用。
避難成功。
「こわっ…なんですかあれ。」
『そんだけ楽しみなんだろう。』
『ぁっ。コトリちゃ…』
「それにしても人多すぎでしたね。」
『……お、おう。』
明らかにファラン様の声と被せてザナさんと話を続ける私を見て、ザナさんが少し動揺した。
『えとえと、おねーちゃ…』
「店作るのはいいですけど、行動が制限されるのは嫌ですねぇ。なんか対策考えないと。」
例え、小悪魔なアイシャに声をかけられようとも…無視。
《………えと、それでしたら、私が代わりに店番しておきますよ?マスター。》
苦笑いの
「あ、お願いできる?私がこっちいない時もできたらお願いしようかな。」
『……コトリ。構ってやれ。何が合ったか知らんが全員泣きそうだぞ。』
……ちら。
『あ。』
「………何か?」
私今すっごい黒い感じに笑ってる気がする。
「…コトリごめんなさいっ。もう許してっ。」
「……はぁ。もういいですよ。」
『本当っ?!』
「本当は、フレイアランの市場散策して変わった木とか、変わった紙とか無いか探したかったけどっ…………もういいです。」
『っ。ごごめんなさいぃ。』
後ろめたさ半端なくてすみません…
はぁ。
「それで、店のことなんですがね。もう店も買い終わっていつでも開ける状態ではあります。が、在庫がおそらく足らないのでみんな作ってください。動かないものも飾りとして売りますので…それと、ノルアを紹介します。私とザナさんの共同作品であり新しい仲間ですので…粗末に扱ったら誰であっても許しません。…ノルアはこっちで一緒に作ろうね。」
《はい、かしこまりました。マスター。》
まず、店のことについての話でザナさん以外固まり、ルノアの紹介で意識が戻った人たちからルノアに目線が集まる。
「え?え?店もう買ったの?!って、その子作ったぁ?!どういうことっ!?」
《私は木で作られたただの人形ですが…マスターのおかげで話せたり動けたりできるようになったんです。》
「そーいうことで細かい詮索はなしで。ほら、とりあえず飛行機とツルと、花を作ってください。つくり方わからないなら聞いてくださいね。」
…運営からの依頼とか言ったらめんどくさくなりそうなので隠しましょう。
みんな恐る恐る私のそばに来て折り方を聞いて来ました。段々と元の感じに戻って…私やノルアが折ったツル達や、花は自由に飛んだり、蔓を伸ばしたり…
無事に母の手スキルを取得できていて良かったです。
そして結果…
私&ノルア作
ツル(普通)×1000
” (少し小さい)×500
” (極小)×100
花(各5色)×300
飛行機(いろんな形…各5種)×500
他の人たち作
ツル(普通)×500
花(各5色)×200
飛行機(いろんな形…各5種)×300
「ふぅ。疲れた。…でもらこんだけあれば大丈夫かな?」
前作ったのと合わせたら大丈夫でしょう。
「…ノルアが作ったのも動いてる。」
「うん。使えるように想いながら作ったからね。」
《マスターのおかげです》
『それで…今から開くというと混乱を招くと思うから、明日からにせんか?』
「あ、開店日はメルさんがこちらについてからにします。」
そういえば依頼がどうのこうの言ってたんだけど…どんな依頼かな?
『それとよ、コトリ。木彫りもいつかは売り出すのか?』
「はい、紙飛行機とかが落ち着いたら小さな木彫りを売りだそうかと。」
『その時の作成は私の出番ってことだな!頑張るぜ。』
『あのっ。コトリさん!他にも何か折れるものないのですかっ?』
ザナさんがやる気に満ち溢れた顔をして袖をまくる。
そして、普通通りになったヘルシャさんが声をかけてくる。
「んー。そうですね。売り出すぐらいの数は作れないかもしれませんが、小物入れの作り方も教えましょうか?」
『折り紙で小物入れ…ですか?』
「まあ、頑丈さはないかもしれませんが…色紙を使えばカラフルで可愛いですよ。子供達の小さな宝物入れでもいいですし…」
『わたしも作り方知りたいっ』
はいっ!と手を上げてアピールして来たアイシャ。
「えっとね…」
……
………
アイシャは箱を完成させて、作り疲れたのか眠ってしまったので、ロルフさんが背負って帰宅した。
ヘルシャさんは次は何がありますかっ!とやる気満々でまだ近くにいたが、ナーシャが来て仕事サボりはダメですと言ってイヤイヤ引きずられながら退出。
龍夫婦も国に帰って仕事してくるんだそうで、帰宅。
そして、シャールと私とノルアとヴァイスだけになった。
「ふぅ。折り紙楽しいけど、さすがに疲れた。」
「そーですね。これからどうします?」
んー。外は行くと騒ぎになりそうだし…ここでゴロゴロするのもいいけど…。
どうしようかなあ。




