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第20話

文章一部修正しました。


ログインすると運営からコンタクトメールが届いていた。

内容はイベント参加時についてと、未定のイベントの為の特殊AI搭載テストにご協力の申し出。

プレイヤーネームコトリ様へと始まってたからかなり驚いた…

とりあえずイベント参加時にはバッジの装備は遠慮願われた。まあ、そうだよね。シャールにも言って置くようにも書いてあった。うんうん。言っておきますとも。


それと、未定のイベントの為の特殊AI搭載テストとは今私が作っている人形に特殊AIを搭載してみたいとのこと。もし、良好のようならそのまま。悪評であれば、すぐに取り消すと。


んー。特殊AIねぇ。

…私の一存では決められないな。


すぐにお店に向かい、座敷に座って、アイテムボックスから人形を取り出す。

まだ喋ることはできない。でも意思表示はできる。頷くか首を横に振るかだけだけど。


「まずはおはよう。」

少し嬉しそうに笑った気がする。

「あのね、えと、この世界を管理?作った人たち…から貴女に特殊な意思を入れてもいいかと聞かれたの。」


私の言葉がすべてわかるとは限らない。でも、できるだけわかりやすく伝える。


「私としては、今のままで十分なの。貴女に色をつけて、貴女が貴女として生まれるのだから…私はAIなんて入らなくてもいいと思う。…でも、貴女はどう?私だけの判断決められないの。もし嫌なら首を横に。…もし、やってみたいのなら縦に振ってくれる?」


しばし、私をじっと見る。

視線を外し…考えるように空を見る。



………

…………

………………そして。

彼女は縦に振った。

決意を込めた。希望のこもった光が彼女瞳に宿った気がした。


「…わかった。じゃ、返信する前に色をつけてしまおうね。」

彼女は私に抱きかかえられ、力が抜け、されるがままとなる。

私は1度目をつぶり、ザナさんのところで見た一瞬の面影を思い出しながら、塗料を取り出し色を使っていく。

瞳は快晴の時のような明るくどこまでも青い空色。

肌は白め。できるだけ細く柔らかな白い糸を集めて作ったウィッグを外れたり動いたりしないように固定していく…

服を着させて…


「これで終わり。」


帽子を被せて完成。

彼女は一回くるっと回ってワンピースの裾を軽く持ち上げる。


「ふふ。かわいいよ。ノルア。」


動きを止めたけど、すぐに私に抱きつく。

「ノルアって名前気に入った?それは良かった。それで、ノルア本当にいいんだね?」

はいっ!と右手をあげる。

右手や左手は人の手のように指の関節も作ってある。


改めて答えを聞いたので、早速返信。


すぐに返事がくる。

数秒後にノルアに変化が起こるがそれはこちらの操作で起こる現象なので安心するようにとのこと。


その変化というのは白い光に包まれてそれが消えた頃その場にいたのは…見た目はそんなに変わっていないね。ただ、まぶたや口が本物のようになったかな?

そして一番変わったことは…


《マイマスター…ありがとう。》


声を出すということ。


私は驚いて固まる。

《マスター?》

心配するように眉毛をハの字にするノルア…


細かい…感情表現がすごい。と言ってもこのゲームのAIはすでに特殊だと思うのだけど…他の人たちとどう違うのだろう?

「ごめんね。声が出たことに驚いただけだよ。」

《マスター…聞きたいことある。》

「ん?なーに?」

《マスターはなんで私を作った?》

「……んー。作りたかったから。」

《……他に理由あるはず………?》

確信はないけど何かしら気になる様子…

「んー?嗚呼、少し願ったのは私と同じ母の手というスキルを持って生まれてくることだよ。一緒に折り紙作って欲しかったのもあるからね。」

《………マスターは私を何として扱う?》

「……。私の最高作品で私の大切な仲間。それと、扱うなんていう言葉は使わないようにね。私の最高作品である以前に、生きているのだから。粗末な言い方をしてはダメだよ。」


《………!!》


顔をほころばせ、柔らかく笑った。

嬉しそうに…そしてかわいく。


キュウゥ…


はっ!

「どうしたの?ヴァイス!」

《“羨ましい”だって。》

キュ?!

「え?…もしかして!ヴァイスの言ってることわかるの?!」

《はい、マスター。》


「いーなーいーなー!私もヴァイスとお話ししたい!」

キュウ?!

《マスターも各種族の本を一回お読みになればできますよ。しかし、入手は困難ですが…》


各種族の本!

「それを探すの楽しそう!頑張ろっ!」


キュ!

《はい!…それはそうと、お店のことはお知らせしないので?》

……!

「あ、忘れてた。…まずはメルさんにお知らせしないと。」

キュ??

「もちろん、ファラン様たちにもお知らせするけど…最後にする。」

キュ〜。

《するならいいそうです。》

「ノルアのことも紹介しないとね…あ。待って、ノルアのぶんのバッジつけておくね。」


《…ふわぁ。綺麗です!ありがとうございます!》

それは良かった。

キュ〜…


《あのマスター?ヴァイス様にはないのですか?》

「ん?ヴァイスのは別で作成中だからもう少し待ってね。」

キュ?!キュッキュッキュゥ!


可愛くそしてこの子も嬉しそうに笑う。


「さて、そろそろお知らせしないとね。」

宛先をメルさんにしてメールを送る。

すぐに返事が返ってきて、すぐにこっちに来るとのこと。なんか依頼があるらしい。


なんだろ?


「あ、それと。ザナさんとこにノルアを紹介しに行かないとね。」

《はい。あの方も、私を生み出そうと必死でしたので。ご挨拶をしたいです。》


ザナさん、私に託すより本当は自分で作ってあげたかったんだよね。その気持ち、ノルアにも届いていること教えてあげないと。


さっそく、ザナさんのところに向かう。



次からは不定期に戻ります。

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