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能力拡張

準備期間、何もしていなかったわけではない。

莫大な魔力を消費する代わりに、フリーデンの初期メンバーは能力拡張を行っていた。

「対価として寿命の半分を支払う」

綾瀬詩織は超契約を自身に使用し、一時的に能力を底上げした。

超契約のインターバルは短縮され、拘束時間は五秒にまで延びる。

「動くな」

強化された超契約が発動している間、各メンバーが動く。

神代恒一は血を操る。

神谷禅の触手から血の斬撃が放たれ、攻撃手数が増加する。

白峰透花は空間を支配する。

恐怖の大魔王の腕を捻り切った。

黒崎雷堂は自身を帯電状態にし、殴ると同時に電撃ダメージを与える。

瀬名悠真は恐怖の大魔王から少し距離を取って蹴りを放つ。

ソニックブームが発生し、大きなダメージを与えた。

九条玲奈は恐怖の大魔王に触れた。

瞬間、恐怖の大魔王の身体が細切れに分解される。

「起こっていない事」を想像で再現したのだ。

こちらの魔力消費も激しい。

魔力切れの可能性があった。

その前に、メンタル・ブレイクで崩壊できるところまで削る。

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