戦いの後
「全員ナイスー。特に綾瀬詩織」
「いえいえ」
「え? 私のお陰でしょ?」
「……いやぁ、消耗戦なら負けてた。ミスリードが上手かった」
「消耗戦だと思わせた恒一さんの作戦が大きいですよ」
「いやぁ……そんなことあるって」
「あんた瀕死から治したの誰だっけ?」
「はいはい、ありがとう」
「近接班も助かった。あれだけちょくちょく削ってくれなかったら、触手が本気でやばかった」
「いや、俺たちは正直あんまり貢献できなかったな」
「初手の猛攻で死ななかったの、意外でしたよね」
「いや、あれは効いてたと思うぞ。内臓は相当ズタボロにしたはずだ。魔力を削れたから、最後にあいつが選択を誤った」
「瀬名悠間もな。注射と宿の奪取、あれは効いた」
「あ、あんまり貢献してないと思ってたから……よかった」
「六人いなかったら勝てなかったな。あれは強かった」
「今回の件で二人ともお咎めなしだし、結果オーライね」
「強かったのは本当よね。てか最初に触れたとき、“魔法を使うな”で押し切れたんじゃない?」
「それ言うか?」
「無理です。あのときは硬直させた直後で、まだ超契約は使えませんでした」
「クールタイムあるなら仕方ないな」
「てか神谷禅をあの場で倒せなかったら、国家転覆ありえたからな。ほんとよかった」
「そうねー。で、このあとあなたの奢りで打ち上げだけど、来る?」
「なんで俺の奢りなんだよ。……まあいい。行くけど」




