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フリーデン  作者: ルイ
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絶望二

「大丈夫か、九条」

「えぇ…。さっき触れた時、ついでに再現象で分離させようとしたの。でも変形で抵抗されたわ。普通は出来ないのに…莫大な魔力量でゴリ押しの抵抗よ」

「悠真、渡してたあれ。使うぞ」

「あれか…まさか使うとはな」

悠真が加速魔法で突進する。

当然、触手が迎撃に走るが、俺の血の斬撃がそれを切り払う。

悠真は懐に入り込み、注射器を取り出すと中の液体を神谷禅に打ち込み、即座に離脱した。

神谷禅は毒だと判断したのか、打ち込まれた部位を分離し切り離そうとする。

だが、液体は一瞬で全身へと巡った。

神代恒一の血を用いた毒。

変形による回復対策として、あらかじめ用意していたものだ。

神谷禅の触手の動きが鈍る。

体内で小さな血の斬撃を暴れさせ続けているのだ。

もちろんデメリットもある。

体内で血の斬撃を維持している間、俺は血の斬撃を外部に放てない。

それでも効果は大きい。

触手の速度は落ち、ようやく視認して回避できる域にまで下がった。

常時回復魔法を発動させ続けなければならない状態――つまり魔力の消耗戦へ持ち込める。

消耗戦だ。

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