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フリーデン  作者: ルイ
13/59

追手

「詩織! やっぱりここに居た」

「透花……」

「両親の葬儀には来ると思って、外で待ってたの」

「悪いけど——」

「私も裏切った。二人でやろう」

沈黙。

「……ありがとう」

「友達でしょ。当たり前」

「くだらない友情ですね」

「「!?」」

振り返る。

「まさか二人とも裏切るとは。残念です」

「九条玲奈……」

透花が一歩前に出る。

「あなた一人で、フリーデン二人を相手に出来ます?」

「難しいでしょうね。ですが——」

二人は目を合わせる。

「動くな」

一秒。

その硬直を裂くように、透花が踏み込む。

暴風を纏った拳。

直撃。

——だが。

透花の肩が裂ける。

「……っ」

神代との戦闘で負った傷。

それを再現された。

玲奈が淡々と告げる。

「過去は、消えません」

だが透花は笑う。

「そっちも重傷のはず…」

玲奈は自らの胸に触れる。

次の瞬間、血が消える。

「健康だった私を、再現しただけです」

「チートでしょ……」

「最大出力で殺す。それしかありません」

「同感だな」

空が唸る。

「避けて!」

直後、落雷。

詩織が叫ぶ。

「動くな」

契約が世界に噛み合う。

雷堂の動きが一瞬止まる。

雷は地を穿つが、二人は転がるように回避する。

「場所が割れているのに、一人で来るわけがない……黒崎雷堂まで」

「どうする? 勝ち目は無いぞ」

透花の足元の地面が砕ける。

「出力最大!!」

玲奈の声が重なる。

「動くな」

雷堂が再び止まる。

その一瞬、玲奈が背後へ回る。

刃が閃く。

——だが。

「逃げるよ」

透花が詩織を抱き上げる。

最大出力。

地面を蹴り砕く。

暴風が視界を塗り潰す。

次の瞬間、二人の姿は無い。

静寂。

「……逃げられましたか」

「仕方ない。戻って報告だ」

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