パラダイムシフト
78話目になりますわ!ソレイユから顛末を聞いた、ダイダロス達…恐るべきポルキュスの作戦が伝えられました。戦争自体を一変させる…戦略…それを知ったエナは、プシケに、向かいました。
有岡城……
「さて…エキ…どっちにつく?…決められないわなぁ…アハハハ…俺はねぇ…ソレイユ将軍が支配しても良いってすら思うね…将軍は、人格者であるし…当然、懐も深い…思慮深い…そして、力もある……だろ?」シトクは言った。
「好きなんだろ?将軍が?エキ?アハハハ」
「照れるな照れるな!見てれば解るよ…エキ…でもね…俺は、アターナー様が頂点に立って欲しいんだよなぁ…ポルキュスは…なんか胡散臭いからなぁ…アハハハ」
「時が来たら解放してやるよ…まぁゆっくりしてな…エキ」シトクは言った。
「待ってシトク…エキドナは無事なの?」エキはシトクを見つめる。
「エキドナねぇ…無事だよ…アハハハ、エキドナを殺したら…アターナー様に怒られるからね…じゃーな!エキ…」
「ソレイユ将軍が、我らが王に……誰にもチャンスがある…か…なる程……ふっ…戦国乱世か…」
…エキは、目を閉じた…
…「シトク様…ウグバが復活してきません…」
……「だとすると…生きてるのか?」
…………「おそらく…ソレイユ達に、拘束されていると思われます。
」…
「まいったな…将軍も思ってるだろうね…死んでくれた方が良いのに…」
シトクは…不敵に微笑む…
「全ての行動に命を賭ける、この世界の理り…そして…自害が許されない…だから、それ故に…突撃しか兵隊には無い!前に進むしかない…前だけ見ていれば良い…後悔が無い世界、失敗しても…再度、ぶつかれば良い…全てが命がけ…最高だね…」シトクは拳を握り締めた。
廃墟と化した砦から、かなり後方にソレイユ達は…退き…陣を張った。
「で…ソレイユ殿…何があったのだ?」ダイダロスが聞いた。
ソレイユは、事の顛末を詳しくダイダロス、ヘシオドスに語った。
「ソレイユ殿…ちょっと待ってくれ…にわかには信じられないぞ…」ヘシオドスが言った。
「ソレイユ将軍…兵の頭に…術式として…知識を刷り込む?そして…戦略、戦術、観測…観測を??」ホメロスが言った。
「そうだ…観測…ホメロス殿でも…解らないかな?」ソレイユが笑う。
「いや…距離の測量は、私にも解りますよ…」ホメロスが言った。
「ホメロス…アハハハ…測量と観測は、戦術的に違うのだよ…これは、なんだ…あれだ…満里奈殿に…名前を貰わないとな!今度、頼んでみるか?アハハハ」ダイダロスが、言った。
「測量と違う?」ホメロスが首を傾げた。
「ホメロス殿…私が見せてあげますよ…」コンカラが歩いてきた。
…「見せる??」
「このローブを持って!向こうまで行って下さい。そして…ピンと張って!ムーサ殿も手伝って下さい。完全に水平にして下さいね?」
ホメロスと、ムーサはロープを持って、左右に走った。
「こうですか?コンカラ殿」ムーサが言った。
「ムーサ殿…ロープは下にたるんでますよ?どうしたんですか?」コンカラは笑う
「えっえっ?何故?どうして?」ホメロスも驚く。
「アハハハ!誰がやっても…絶対こうなるんです。これを"カテナリー曲線"と言います。」コンカラは言った。
「遠くに銃弾を飛ばす場合…このように下に落ちようとします。真っすぐ狙っても当たらない!ちょっと上を狙うんですよ…この計算を観測といいます。これが出来るのが観測手、実際に撃つのが狙撃手です。実際は、風の力も考えるんですよ…」コンカラが言った。
「この考え方を…術式で…一般兵に??ポルキュスが、術式を構築…エキドナの洗脳で覚えさせて…武田信玄の名付けで固着??」
ホメロスが真っ青になった。
「これは、パラダイムシフトだね…新たな戦争の始まりじゃないですか!…」ホメロスが言った。
「本当に恐ろしいのは、その兵士が死んで…蘇った時…どんな兵士になっているのか?」
ダイダロスが言った。
「常識が180度ひっくり返るような変化…パラダイムシフトか…尚更…ウグバ殿の回復が必要だな…」ヘシオドスがつぶやいた。
「この世界に暮らす全ての者に、満里奈殿と魔王エナが完全なる名前を与えたら?」ホメロスがポツリと言った。
「………えっ…全員に?…えっ…………?どうなる??どうなる?どうなる?………」コンカラは震えた……
………これは…思いもつかなかった。
………エナ様は気付いているのか?
………満里奈様は…知っているのか?
………セツナとは…人では無く…
………知識の解放の術式ではないのか?
………考えるのはよそう、考えてもいけない事…これは…これこそがパラダイムシフト…禁忌の言葉…忘れよう…
そこに、アクタ、エコウが戻ってきた。
「将軍…エキが見つかりません…蘇った報告もありません…恐らく…シトクに拉致されたと見て間違いないですね」エコウが、言った。
「将軍…言いづらいのですが…人質交換の提案…これは、全くメリットがお互いにないので………敵もろとも…排除ですね…洗脳…などを考えるに…残念ですが…」エコウが言った。
「まだ時間はある…ウグバの回復を待って…情報を得ないとな…殺すなよ!」ソレイユは、遠くを見つめた。
井伊谷城…
「なんですって!クリスチーヌが追放?…あの馬鹿!で?何をしたの……なる程…満里奈様に…あの馬鹿!…………了解したわ…必ずここに来るわね…話しを聞いておくわよ!」イヤーカフから聞こえるレインからの声に、フランソワーズはため息をついた。
「満里奈様には、私から連絡を入れておくわね…これは、リンと貴方だけね…ハイラには?解った…言わないわ…明日には、ハイラ達が来るわ…了解…したわ…それじゃ」
「フランソワーズ様?クリスチーヌ様が何か?」右近が尋ねる。
「クリスチーヌが追放されたわ…謀反の罪で!」フランソワーズが言った。
「はぁ??謀反?嘘でしょ?ありえません…よ!」右近が、言った。
「〜…って、事があったんだって」フランソワーズが右近を見た。
「クリスチーヌ様らいしって言えば…それまでですが…その、アホの部下…斬っても良いですよね…満里奈様に向かって…その暴言!切腹でょう普通!いや!斬首ですね…いや…磔でしね…いやいや!火炙りですね!」右近の目が血走っている。
「まぁ…満里奈様は、思慮深い人だ…大丈夫でしょ…」
「まぁ…明日には、ハイラ達が来る…しかし、5万とは…プシケに早く戻りたいわね!」フランソワーズが西の空を見つめた。
プシケ…
クリスチーヌ達は、ニライカナイの森に向かって歩いていた。
「しかし、なんなんですか!あの女!」ヴァージニアは、金切り声をあげていた。
「アハハハ、どうなってんだ…」ジョージが言った。
「おっ!金田の岩田光央風?いいね!」ヴァージニアが言った。
……ん?また、空気が、変わる…
「えっえっ…また??あの女…何処かにいるの?」二人は辺りを見渡す…
草原に3頭のグルファクシが現れた。
クリスチーヌは、直ぐに道の傍らにひざまずく。
「おい!お前達…何をしている。跪いて!早く早く!」
二人は、道の端に避けた。
「エナ様…ご無沙汰しております。この様にご尊顔を、拝し奉れる事…嬉しく思います…」クリスチーヌは口上を述べた。
「おっ康政かひさしいな…健勝か?…話しは聞いたぞ…アハハハ…しかし、家康殿も…思い切った事を…」
「誰だぁ!てめぇは!…おうおう!」ジョージが肩を怒らせて…凄んだ!
「アハハハアハハハ!家康殿が言っていた…跳ねっ返りの猿は…お前か?アハハハ…」
「無知とは…ある意味!力ですね…」ヴァジュが言った。
「まぁ…幼いって事は、恥じではないが…アハハハ…多少不快ですね」シンがぼやく…
「お前がヴァージニアか?小便臭い端女は?」エナが睨む…
「……あっう…あっ?」
「先刻お前らが、凄んだ…女は、征夷大将軍、徳川家康殿だ!」
「あっう…あっう…………!」
「私が織田信長である…」
「魔王…エナ様…覇王…家康様……」
「なんだ…?お前らの主の名も知らぬのか?徳川四天王の1人、榊原康政だろ?」
ヴァージニアは…ジョージを見た…??
「ジョージ?ジョージ?あんた…頭は?何処に?」
「雄猿か?アハハハ…もう死んだわ!アハハハ」
「さて…死ね…たわけ…咎人が…不快だ…」
軽く…刀を…そう、蠅を払うように…
…どさっ……
「アハハハ…康政…今度は、ちょっとまともにしておいたぞ…早く行ってやれ!……あっ選別だ…受け取れ…」エナは3人分の戦闘服と刀…何かををクリスチーヌに差し出した。
「へし切長谷部は、よく切れるぞ!アハハハ…で?ギャングスターを目指してると聞いたが…なら…機械式銃は必要だろ、試作品だが…この銃…見事使いこなしてみろ!これは、精神力をかなり削られるそ!!康政」
「アハハハ…愉快愉快!おう!そうだ……お前には、この刀だ!無愛想な女から…渡してくれと頼まれた…忘れ物だろ?」
「こっこれは…三須証………………満里奈様……」クリスチーヌの目から涙が溢れた…
「エナ様…ありがとう御座います。それでは失礼します。本当に、ありがとう御座います。」クリスチーヌは涙ぐみ、平伏した。
…「康政!馬もいるだらろう?…サマンが送っているらしいぞ!」 ヴァジュが言った。
「……ありがとう御座います。ありがとう御座います。」クリスチーヌは、何度も頭を下げた。
ニライカナイの復活の場所…
「ん…オェー…あ〜頭が痛い…」ジョージは何度も嗚咽を繰り返した。
「ん…ん…〜頭がグルグルする…えっ裸じゃない…いゃぁ…ジョージ!あっち向いて!見るなって言ってるでしょ!」ヴァージニアは、うずくまっている。
「ヴァージニアも、ここいるって事は…俺達死んだんだのかな?いつ?あれ…なんか…女達とあって…女??…なんだっけ…??」
「ジョージ〜!良く聞いて〜私達がからんだ…あのお方は……プシケの絶対君主…満里奈様…徳川家康様よ、…草原であんたが、難癖つけた……女性は……魔王エナ様…織田信長公だったのよ…」ヴァージニアが言った。
ジョージは完全に固まった…衝撃のあまり、もう一度死んでもおかしく無い…ぐらいに…
「だから…クリスチーヌ様は、」
「プシケを追放されたのよ……」ヴァージニアは涙を流した。
「追放だっ…て?
…俺には、旅に出ると…」ジョージは
地面に頭を打ちつけた…。
「スミマセン…スミマセン…クリスチーヌ様…ヴァージニア…俺を殺してくれ!自殺はでき無い…だから…俺を殺してくれ!」
ジョージは涙、涎、鼻水でぐしゃぐしゃの顔で言った。
「……ジョージ?殺しても良いけど…」
「おぅ…ヴァージニア!やってくれ…」
「ジョージ…!あのね…」
「どうした!ヴァージニア!早くしろ!」
「ん…あのさ…ジョージ?」
「なんだ!どうした…ヴァージニアぁ!」
「あのさ…死んでも…また…ここに寝てるだけだよ!」
「……えっ?………あっ!そうか…そうか…じゃぁどうすれば…ああぁ…」
「…生きて…徳川に尽くすのよ!その命が消えるまで!」
「そう!それしかないわ!!って?」ヴァージニアは後を向く…
そこには、クリスチーヌの姿があった。
「…やっやっ!康政様…申し訳ありませんでした。死して罪を償う事の…出来ぬこの世界…私、ヴァージニアは、徳川の為、康政様の為…身命をとしてお使えいたします。」ヴァージニアは平伏し、クリスチーヌに言った。
「クリスチーヌ様…私も同じです。この命…消えるまで、徳川の為、康政様の為に尽くします。」ジョージも平伏した。
転移陣が光る…
「これは?康政様?」
「これか?本田正信からの選別だよ!」
そこには、グルファクシが3頭…
「あとこれだ!これは信長様から頂いた…裸じゃしまらないからな!アハハハ」
クリスチーヌは戦闘服を渡した。
「あとは、名刀へし切長谷部…」
「クリスチーヌ様…これは?」ジョージが指をさす。
「エナ様より、頂いた…機械式銃よ!」
「…機械式銃…」ヴァージニアは鉄の重みを感じている。
「クリスチーヌ様!着てみますね!」ヴァージニアは服を手にとる…
「この上着!これは、凄い…」ヴァージニアは言った。
「ジョージアの民族衣装、チョハに似てますね…これは、ガジールですか?弾薬入れ…黒のロングブーツ、革のパンツ、シャツ?格好良い!素敵…あっ…クリスチーヌ様…あのぉ…」
「何?ヴァージニア?」
「パンツとブラは?」ヴァージニアが聞いた。
「ヴァージニア!アハハハ…ブラ?パンツ?…あんた、前まで、ノーパンノーブラでしょ?」クリスチーヌば笑った。
「あれ?そうでしたか…??あれ?」
「アハハハ…アハハハ…なる程…アハハハ…」クリスチーヌは笑った。
「…クリスチーヌ様?どうですか?俺は!」
「……ってめえ!全裸の上に上着だけ着るんじゃねー!!粗末なキノコを出すなぁ!!!」ヴァージニアが石を投げた。
「アハハハ!アハハハ!さて!たった3人だけど!ラッキー!クリスチアーノ一家の立ち上げだぁ!」
「おぅ…!やるぜぇ!」
3人は肩を組んで!笑い合っていた。
「クリスチーヌ様…このシャツ小さいんですけど…!」
「…??…?…ヴァージニアぁ!あんた…いつのの間に…胸がデカくなったぁ!!!」
「エヘヘ…進化ですか?」ヴァージニアは勝ち誇ったように、笑った。
「ヴァージニア!あんたは、ずっとノーブラだぁ…!」
「オホホホ!良いですわ!!世界の男をこの胸で虜にして〜あ、げ、る…!」ヴァージニアは、胸を強調するポーズを取った。
「クリスチーヌ様…パンツが欲しいんですけと…」ジョージが呟く!
「あっ私も…パンティが欲しいです。」
「貴方達…武士なら…刀とか…の話しにならない??」
「あ!まったく…」二人は顔を見合わせる
「貴方達は……はぁ〜まぁ良いわ…アハハハ!!アハハハ!さて!古城まで戻るわよ!!」クリスチーヌは、ため息の後、声をあげた……。
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