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告白された幼馴染
「炎城。話がある」
そう言うと宏樹は奈々の横に来た。
健斗は少し離れた所がその光景を見ていた。
「確かバスケ部の田中君だよね?」
「ああ。そうだよ。」
宏樹の顔は真剣だった。
「どうしたの?急に」
「おれ炎城に言いたいことがあるんだ。
好きだ。おれと付き合ってくれ。」
「え、で、でも....」
「健斗のことか?おれは健斗よりも運動もできるし間違って女風呂に入ったりはしない。あいつより絶対に炎城と付き合える自信がある。」
「真剣に告白されたのは初めてだったから少し嬉しい。田中くんバスケ部でもかなり活躍してるしかっこいいと思う。」
「じゃあ...おれと...」
「でも、ごめんなさい。私好きな人がいるの。あと、さっきの言葉で分かったんだ。
けんちゃんが女風呂に間違えて入ったのは田中くんの仕業だったんだね。」
「ち、違う!お、おれは」
「けんちゃんのことは何でも知ってるから。運動音痴で鈍感でもわざと女子風呂に入るようなことはしないから何か有ったんだと思ったよ。」
「けんちゃんに謝ってね。それじゃあ私戻るから。」
「待ってくれ!炎城の好きな人って誰なんだ?」
奈々は少し口角が上がった。
「さあー?内緒だよ。」
影で聞いていた健斗。
奈々の好きな人が誰なのか気になっていたのだった。




