健斗の答え
翌日の朝
昨日と同じ場所に健斗は真紀を呼んだ。
真紀は走って駆けつけた。
「ごめん!待った?」
「答え出た?」
健斗は真紀の言葉に返答することなく語り出した。
「ぼくさ昨日ずっと考えたよ。自分がどうしたいのか全く分からなかった。正直今でも確実な答えは出てないよ。でも分かったんだ。
真紀ちゃんとの思い出を思い出すとなぜか途中から奈々に変わるんだ。」
「何度も試したけどやっぱり奈々になるんだ。それが何でかは分からない。でも1つ分かったことがあったよ。」
「真紀ちゃんとは付き合えない。って」
「だからごめん。僕のこと好きになってくれて嬉しかった。でも付き合えないんだ。」
真紀はその場に座り込んだ。
「そ...そんな...うぅぅぅそんなぁ...」
真紀はポロポロ涙を流した。
流れた涙は雪に落ちて消えていく。
「あたしぃけんくんぅのことぉ好きなのにぃぃ」
涙が止まらなかった。
健斗は謝るしかできなかった。
しばらく経った。
真紀の涙も止まり2人はベンチに座っていた。
すると真紀は突然立ち上がった。
「ウジウジするのやめ!!」
「あたしまだ諦めないから。いつかきっとけんくん惚れさせてやるんだから!」
真紀は赤くなった目で健斗を見て笑った。そしてそのまま室内に戻っていった。
それを見送った健斗
今度は後ろから奈々が現れた。
「けんちゃん何かあったの?」
「奈々。真紀ちゃんを振ったんだ。」
「そ、そうだったんだ....」
2人は黙り込んでしまった。
奈々は重い空気の中健斗に問いかけた。
「なんで振ったの?」
健斗は奈々を見つめた。
「まだよく分からないんだ。だからこそこんな気持ちでは真紀ちゃんとは付き合えないんだ。そう思った。」
健斗は奈々の前を通り過ぎてホテルの中へ戻った。
修学旅行最後の日が始まった。




