雨宮くん、完全巻き込み
夕暮れの街角、二階堂は雨宮の腕にしがみつきながら、周囲を気にせず感情を爆発させる。
「雨宮くん、どうして私のそばから離れるんですか……! ずっと一緒にいてほしいんです……!」
雨宮は困惑しながらも、二階堂を振りほどくこともできず、頭を抱える。
「う、うーん……二階堂、落ち着いて……!」
(……なんでこんなに全力で振り回されてるんだ……でも、ちょっと……疲れるけど面白い……)
通行人やモブたちは驚きつつも、つい目が離せない。
「先輩……完全に暴走してる……!」
「でも、見てて面白いな……」
小学生や犬の散歩中の人たちも、立ち止まってざわざわ騒ぐ。
そこへ生徒会長・西岡が、またもや眉をひそめて現れる。
「……二階堂、街中まで巻き込むなんて……」
副会長・美咲は微笑んで、西岡の肩を軽く叩く。
「西岡、楽しんだ方がいいですよ♡ 見てるだけでも面白いですから」
西岡は赤面しながらも、二階堂の執着ぶりに圧倒され、どう対処していいかわからず立ち尽くす。
二階堂は雨宮の手を強く握り、泣きそうな目で見上げる。
「雨宮くん、お願いです……離れないで……!」
雨宮はどうにか返事をする。
「わ、わかった……でも、ちょっと落ち着こう、二階堂……」
しかしその声も届かず、二階堂はますます感情を爆発させる。
街角の風に舞う紙片や落ち葉が、二階堂の無邪気な暴走ぶりをさらに強調する。
モブ、生徒会長、副会長、通行人――すべてが巻き込まれ、街全体が二階堂のメンヘラ愛の渦に飲み込まれていく。
「雨宮くん……お願い……ずっと私のそばにいて……!」
二階堂の声は切実で、でもどこか可愛く、街中の人々は思わず微笑んでしまう。
こうして、二階堂のメンヘラ全開の暴走は、雨宮を完全に巻き込み、街全体を巻き込むギャグと混乱の渦となるのだった。




