2話:練習
授業でいえばニ時間目、俺達は炎天下の中体育祭練習をすることになった。
みんな首輪をつけるとスピードが落ちたり、するのでいつものように走れないと転ぶやつもいた。
ほぼ全員の運動能力が下がったのに対し、勇気は目と喉にしか変化がないので徒競走では2位だった。
1位はメルゼだ、あいつは思ったより鍛えているらしく、体は筋肉のラインがはっきりとしていた。
俺も少しは鍛えていたんだがな……順位は8位だった。
まぁもちろん徒競走のみで練習が終わるわけもなく、台風の目の練習をすることになった。
台風の目は5人で棒を持って、先にあるコーンの周りを回って戻ってくるのを4回繰り返すゲームだ。
そこでみんな疑問に思うことがあるだろう?
「先生、俺たちって異形クラスですけど他に異形クラスありませんよね?どうやって競うんですか?」
俺が先生に向かって説明を求めると
「そりゃあ同じ学年と対決だぞ?」
島岡先生はさも当たり前かのように俺の質問に答えた。
「首輪はあるし、異形の力も使えないならほぼ人と同じ、なら別に人と戦ってもいいだろ?」
確かにそのとおりだ。畜生盲点だったぜ。
体育祭の練習も終わり、俺達は意気消沈、汗をダラダラと流しながら教室に帰っていた。教室に帰ると異形クラスのやつらはすぐに首輪を外した。
「はぁ……はぁ……あ、暑いね……ゼェゼェ」
「いやお前休んでていいぞいったん息整えろよ」
勇気は息がキレキレになりながらも俺と話したいようだった。そんなことしてないでいったん水飲めよ。
「さて、みんな疲れてるだろうけど、あと25日間ほぼ毎日練習あるからなー」
ここの学校だけ昭和に戻ったのか?この暑さで毎日だと……。鬼畜にもほどがあるぞ。
今日も長い一日が終わり、俺達は4人で下校していた。と言ってもイブは道が違うのですぐに別れることになるのだがね。
「翼くん。今日も夜ゲーム一緒にできる?」
全くこいつは最近ほぼ毎日ゲームしてるぞ……。俺はそろそろ寝不足で倒れそうだ。というかなんでレヴェラは毎日のように夜更かしをしても元気いっぱいなんだ。ゾンビだからだろうか?
「いいけど、今日は少しだけだぞ」
レヴェラはえー、とがっかりし、そのまま帰っていった。
今日は家に帰ったら一度寝よう。これ以上起きていたら俺は多分死ぬだろう。




