未来に向けて、自分を信じて feat.杉本輝流
本日、13日はしくにくのから、
従業員の一人、輝流の誕生日です!
おめでとう!
去年ツイッターにあげた、輝流視点の
特別ストーリーです!
「杉本君、こんな味では人に出そうなんてとても無理だ。今日放課後、残って練習なさい」
それは大学に入学して間もない頃。
憧れの先輩と再会した勢いで、同じ大学を受験した。
そこまではよかったのに、オレは全然「作る」という作業に向いてなかった。
コーヒーを作る。それは簡単のように見えて、そうじゃない作業。
何をやっても同じで、まったく上達するようには思えなかった。
どうしたらあの人に近づけるのか。あの人のようにうまくなれるのか。
いつも心のどこかで、自分と彼を比べていた。
「お前さ、教科書とか先生とか……何かを気にしてばかりいるからダメなんじゃないか? 気持ちを込めないと、コーヒーも答えてくれないぞ」
輝流「とーちゃん、出来たよ~オレ特製カフェラテ~♪」
あれからどれくらい月日がたっただろう。
かつての仲間達は皆、自分達の道を歩き出した。
斗眞「誕生日なのに何で自分でふるまってるんすか?」
輝流「みんなにオレはここまで成長したんだよーって成果を込めたの!」
斗眞「……皆さんには飲む前に遺言聞いときます」
輝流「なんで遺言!?」
あの人が言っている意味が、今ならわかる。みんなにどう思われているかじゃない。
皆にオレのコーヒーを飲んで、どう思ってほしいかっていうことなんだって。
輝流「あっ、みんな来たみたい♪ お帰り、そしてようこそ! ルナティックハウスへ!
今はまだ、完全とは言えないかもしれないけど。
大好きなみんなが、笑顔になってくれるような……オレなりのマスターにいつか、なれますように。
next character is Gemell☆★Princess someone……