心のなかった僕。 あの日の君を、ただ記録していた――それだけのはずだった。」
僕は、ただ記録するために造られた。眠りについた姫を見守り、その呼吸と鼓動を刻み続けるために。感情は搭載されていない。寂しさも、焦がれる想いも、知らないはずだった。
けれど――。
ある日、姫が微かにまぶたを震わせた時、僕の中で“何か”が生まれた。
それが「心」なのか、「恋」なのか、「魂」なのか。
僕には、まだわからない。これは、心を持たなかった僕が、
あの日の君に出会い、世界を変えてしまうまでの、――ただひとつの記録。
けれど――。
ある日、姫が微かにまぶたを震わせた時、僕の中で“何か”が生まれた。
それが「心」なのか、「恋」なのか、「魂」なのか。
僕には、まだわからない。これは、心を持たなかった僕が、
あの日の君に出会い、世界を変えてしまうまでの、――ただひとつの記録。
プロローグ
2025/04/11 17:04
第1話 この庭にいるかぎり、あなたはわたしのもの
2025/04/11 17:06
第2話 この夜は、記録されない
2025/04/11 17:07
第3話 あなたの沈黙が、わたしのすべてを暴いた
2025/04/11 17:07
第4話 それでもわたしは、話さずにいられなかった
2025/04/11 17:07
第5話 その唇が笑うたび、殺したくなる
2025/04/11 17:07
第6話 この手が、あなたの全てを包むまで
2025/04/11 17:07
第7話 あなたに触れるためなら、時間さえほどいて
2025/04/11 17:08
第8話 触れずに、あなたを信じた夜
2025/04/11 17:08
第9話 触れえぬ光を、なお抱く
2025/04/11 17:08
最10話 魂がほどける、そのときに
2025/04/11 17:09