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10. その気持ちの源は 3 ー映画遍歴ー

 いちばん最初に物語はこうでなきゃ! と思ったのは、ミーガン・フォローズ主演の実写版『赤毛のアン』を観た、高校生の時だったと思う。

 その悲しみを超えた先にあるハッピーエンドが、泣くほど心に響いたものだった。


 次に大感動したのは、邦題『晩秋』(原題『Dad』)というおじいちゃんが亡くなる映画だった。

 子どもの頃からおじいちゃん子だったため、そういった映画にとにかく弱い私、冒頭に挙げた赤毛のアンも、ラスト近くのマシュウに大泣きしてしまうから、このふたつは同じ系統と言えるかもしれない。


 その後、『God Father part3』を観て、マフィアを継ぐヴィンセント役のアンディ・ガルシアの虜となった私、『アンタッチャブル』や『Black Rain』、『男が女を愛する時』などを続けて観たものだ。


 シリーズものでは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』にはじまり、『トレマーズ』や『ダイ・ハード』、『エイリアン』に『ターミネーター』と、90年代はシリーズものの宝庫だった気がする。


 若きジョニー・デップやディカプリオの映画もたくさん観た。『シザーハンズ』に『ギルバート・グレイプ』、詩人ランボーとヴェルレーヌを描いた『太陽と月に背いて』は秀作だった。『ロミオ+ジュリエット』と『グレート・ギャツビー』は、きっとバズ・ラーマン監督は、ディカプリオとクレア・デインズ、あるいはディカプリオとトビー・マグワイアを撮りたくて、二人にオファーしたのだろうなあと思わせた。


 ジョニデやディカプリオは、好きと言うよりも、その演技を観たいから行っていた要素の方が強かったのだが、観れば観るほど好きになってしまったのは、若い時代のブラッド・ピットだ。


 ブラッド・ピットの目には、『トロイ』でのアキレスの最後の場面が最も象徴的だと思うのだが、虚無しかないように見える。それに気付いた『セブン』辺りから、気になって仕方なくなってしまった。


 最初の、『テルマ&ルイーズ』や『リバーランズスルーイット』は、ふうん、という感じで観ていたのだ。でも、『セブン』や『ジョー・ブラックによろしく』、『トロイ』に『オーシャンズ シリーズ』、『ベンジャミン・バトン』と、観る作品が増える度に、この人の目には何にもないのだよね。無の境地って感じ。だから、神さまの役からチンピラの役まで、幅広く演じられるのではないだろうか? なんて、毎回思っている。要は単にファンということなのかもしれないけれど。


 そしてウォン・カーウァイ作品も異様に好きだ。『恋する惑星』や『ブエノスアイレス』、『マイブルーベリーナイツ』も何度も観た。でもその中でも、私が最も好きな映画は、『2046』かもしれない。


 あの過去と未来が行き来する映像美とチャイナドレスの競演、フェイ・ウォン演じるアンドロイドの壊れそうな儚さ、だめな男を演じさせたら右に出る者はいないと思っているトニー・レオンの哀愁と、裏に隠された孤独と切なさ、若きチャン・ツィイーの妖艶さと悲しさなどなど。オペラ曲『ノルマ』が使われているところもノスタルジックでうつくしく、こちらも映画館に3回くらい観にいったものだ。


 構造を学ぼうと思って映画を観ているのに、演技や映像のうつくしさに惹きつけられてしまって、映画館を出た後は、はあ……よかった……としか言っていないことが多い。(だめじゃん! と自分に突っ込みつつ。)


 そして、最近では日本のアニメ映画のレベルの高さに感動している。『鬼滅の刃無限城編』と『チェンソーマンレゼ篇』にあまりにも感銘を受けたから、創作を再開したかも。と思うところがあるほど。



 結局、好きな映画の羅列になってしまったのですが、どこかで、自分の創作に影響を与えたこの三本(もしくは五本)などを、もう一度書きたいなと思っています。



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