表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/5

最終話:結局、何も変わってねえ!

 転生者懲らしめ隊の評判は……上々だった。俺が転生者を叱る(半殺しする)と、彼らはあっという間におとなしくなった。異世界のバランスは壊れず、他の神から怒られることもなくなった。天界からの評価だって、むしろ良くなっているほどだ。

 しかし、新たな懸念材料が一つあった。それは……。


「はい、異手世さん。今日もお疲れ様でした。おいしいお菓子ですよ」

「イアドルさん、ありがとうございます。パクッ、うまいなぁ」


 クソ異手世とイアドルちゃんの仲が、深まっている気がするのだ。

 もう見てられなかった。慌てて、二人の間にとってはいる。


「イアドルさん、俺にもお菓子くれないかな?」

「……どうぞ」


 だが、イアドルちゃんは、未だにそっけない態度だった。


「じゃあ、私は仕事に戻りますね」

「お菓子ありがとうございました、お仕事頑張ってください」


 イアドルちゃんが、仕事場に戻った。


(さて……と)


 俺はロッカーに行く。


「……死にさらせえええええ!」

「うわぁ! 神様、やめてください! 危ないから!」

「イアドルちゃんに手をだすな、って散々言ったよなああああ!」

 

 むちゃくちゃに、鎌を振り回す。


「手を出すって、話しただけじゃないですか!」

「会話も死刑だあああ!」

「そんな無茶な!」


 クソ異手世は室内を、グルグル逃げ回る。今日こそ、この軽薄で、女たらしで、スケこましで、プレイボーイの、ゴミクズ野郎を処刑するつもりだった。


「待ちやがれえええ!」

「うわあああ! イアドルさーーーん!」


 狭い部屋の中で、クソ異手世を追いかけまわす。


(ちくしょう! どうして、いつもこうなるんだ!)


 俺は今日も、ストレスで死にそうだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ