Sランク舐めてました。
投稿が凄く遅れました。
すみません。*_ _)
これからも投稿が遅くなるかもしれませんが、許してくださると嬉しいです。
俺達が戦う場所は平原の真ん中だ。
ここならば確かに自由に土地を壊しても問題ないだろ。多分だけど。
さて、この広い所でどう動くかが問題となってくるんだが、距離を開けすぎるのは一番気おつけないといけない。
リーネさんの武器は弓ということは遠距離タイプなのは当然として、ステータスを見る限り近距離とかもこなせるだろうけどそこは俺のがステータス上有利だ。
それでも戦闘経験とかも含むとどうなるか…俺なんてこの世界に来てから指で数えるくらいしか、戦ってないからな。
「それじゃあ始めたいんだけど、準備は大丈夫かしら?」
「問題ないです」
「そう。
なら模擬戦を始めましょう。今回のルールとしては魔法もスキルもお互いに制限は無し、試合時間は大体そうね…15分でどうかしら?」
「それぐらいで平気です」
「なら最後に勝敗に関して話すわね。勝敗はどちらかが降参を証明するか倒れるまでで良いでしょう。それじゃあソフィちゃんは審判をお願いするわね?」
「わかりました」
俺はソフィの開始の合図と共に一気に駆け出した。
本当は転移魔法で距離を縮めるても良かったのだが、レベルは違うとはしても同じ転移魔法を持つリーネさんが俺が使ったのに気づくかも知れないと考えた結果、縮地法で距離を縮めることに決めた。
俺は居合の構えの体勢のまま、リーネさんの懐に潜り込み横へ一閃した。
だが切った感触は無く、目の前にリーネさんは消えていた。
「一体何処にいったんだ!?」
その時、俺の神眼のもう一つ能力『先読み』が発動した。
俺は先読みで見た光景通りに飛んできた風魔法が付与された矢を余裕を持って躱した。
完全に躱したはずなのに俺の服は鋭利な刃物によって切られたような切り跡と軽く腹が切られてあった。
「今のは普通の風魔法じゃないのか?」
「あら、案外賢いのね?私てっきり今ので倒せたと思ったのけれど?」
「冗談は止めてくださいよ。リーネさんまだまだ本気を出してないでしょ?」
「それはトウマ君もお互い様じゃない?」
俺はいつの間にか隣にいたリーネさんに軽く驚きながらも、それを隠すように言葉を返した。
さっきの攻撃は完全に気づけなかった…
ステータスもスキルも俺のが上のはずがこんなざまだ。
やっぱり魔物とは全然違う。
俺には戦闘経験が圧倒的に足りないのを痛感した。
さっきの攻撃も初めて発動した『先読み』が無かったらおそらく負けていた。
いや、今回の模擬戦は俺の負けだな。
経験の差もスキルや魔法も全てリーネさんの方が上手く使いこなせてる。
俺はほとんど魔法は使わずに剣術でしか戦っていなかったとはいえ、結構悔しいな。
「それで、まだ続ける?」
「いえ、今回は俺の負けです」
「あらどうしてかしら?トウマ君私の攻撃躱したし、まだまだやれるでしょ?」
「意地悪はよしてくださいよ。さっきのがまぐれで躱せたの、わかってるでしょ?」
「あなたがそう言うならそれで良いわ。じゃあトウマ君のランク昇格試験の発表するわね。
あなたの戦闘をこの身で体感して判断した結果…トウマ君あなたをSランクに昇格にします」
「……えっ?どうして俺がSランクに、俺は全然強く無いです」
「確かにあなたは強くないわ。でもそれはあなたが自分の力を使いこなせてないからよ。
何故かは知らないけどあなたの実力は確かに凄いし、私なんかより強い事もわかる。
でもあなたからは何かが足りない。最初にあった時にはそれが何かは分からなかったけど、実際に戦ってそれが理解した。
トウマ君、あなた戦闘経験が圧倒的に足りない。それなのに力だけは何故か凄く強い。
だから一つだけ私の中である仮説が立ったの。あなたもしかして『勇者』何じゃないの?」
!?
「やっぱりそうなのね」
「どうして俺が勇者だと思ったんですか?」
「ええ、まずはそれを説明しないといけないわね。
この大陸の人間でね、黒髪を持っていたのは伝説上の勇者アルス・ドラグーンとその末裔である第一王女様であるアリシア様しかいないのよ」
それは俺にとってこれから先の生活で大きな障害になる話であった。