【2つの月と2つの太陽】
二人共どこに行けばいいのかを、分かっていた。知っていた。
そこに向かうときに、会話はなかった。
喋ったらいけない気がした。
無言で歩き「一人では開かずの扉」前につく。
背後からそっとわたしの左手に彼の左手が重なる。
そして、ノブを引いてみる。さっきはまるっきり動かなかったのに動いた。
かれの鼓動が聞こえる。
そしてここで声に出して彼は言った。
「もし、この世にエロスを呑み込んだ愛が存在するのであれば、それはいまかもしれない」
わたしは、答えることができなかった。
そういって、扉を開いた。
次の瞬間、真っ黒になって吸い込まれた。
*中道
中は黒い暗い道が続いていた。二人は手を握って進んでいた。
その道には、星が散りばめられ奥へ奥へ行く。
トンネルのようでもあった。
前を見ろ、前だけを見ろ。
しばらく進むと2つの扉があった。
一つには、月の絵。
もう一つには、太陽の絵が描かれていた。
自分がどっちの扉へいくか知っていた。
彼と会話は一切ない。
無言のまま手を離し、扉をあけ中に入る。
中に入ると、扉が勝手に閉まった。
**月と月
私は、海辺にいた。月光に照らされた。ムーンライトとでも呼ぼう。
右の水平線を見た。赤い月は半分隠れていた。
左の水平線も見た。青い月が半分隠れていた。
赤と青の2つの月があった。
急に「何をしていいのか?人はいるのか?生物はいるのか?」
たくさんの疑問が生まれた。
しかし、私はそこを動きたくなかった。
月をそこで見ることにした。
赤い月は、徐々に水辺線に沈んでいく。
青い月は、徐々に水平線を昇っていく。
完全に赤い月が消えたときだった。
海面に赤ちゃんがいる。
お母さんらしい人影はいない。
そっと抱き寄せる。
赤ちゃんは眠っていた。
**太陽と太陽
ぼくは、山辺にいた。太陽に照らされた。サンライトとでも呼ぼう。
右の水平線を見た。青い太陽は半分隠れていた。
左の水平線も見た。赤い太陽が半分隠れていた。
青と赤の2つの太陽があった。
急に「何をしていいのか?人はいるのか?生物はいるのか?」
たくさんの疑問が生まれた。
しかし、私はそこを動きたくなかった。
太陽をそこで見ることにした。
青い太陽は、徐々に雲平線に沈んでいく。
赤い太陽は、徐々に雲平線を昇っていく。
完全に青い月が消えたときだった。
山頂に赤ちゃんがいる。
お母さんらしい人影は無い。
そっと抱き寄せる。
赤ちゃんは眠っていた。
**月と月
パニックになる状況に置かれている。
しかし、なぜか私は落ち着いていた。
この赤ちゃんを育てればいいのだろうか?
それとも、人を探せば良いのだろうか?
赤ちゃんを持ちながら探せば良いのか?
頭で考えても、解決しないと分かったからだ。
わたしは、海と砂浜しかない世界を赤ちゃんを持ちながら歩くことにした。
ただただ呼吸をしてあるき続ける。
足に疲れがきた。おそらく1時間くらい歩いただろう。
景色がまったく変わらない。
赤ちゃんの顔を見てみる。
すやすや寝っぱなしだ。
何も変わっていない。
歩いても好転しないので座り込む。
上を見上げてみる。
青い月のはずが赤い月に変わっていた。
いったい、わたしはどうすればいいのだろうか?
答えを知っているのであれば、誰か教えてほしい。
**太陽と太陽
パニックになる状況に置かれている。
しかし、なぜか私は落ち着いていた。
この赤ちゃんを育てればいいのだろうか?
それとも、人を探せば良いのだろうか?
赤ちゃんを持ちながら探せば良いのか?
頭で考えても、解決しないと分かったからだ。
わたしは、山と雲しかない世界を赤ちゃんを持ちながら歩くことにした。
ただただ呼吸をして歩き続ける。
足に疲れがきた。おそらく1時間くらい歩いただろう。
景色がまったく変わらない。
赤ちゃんの顔を見てみる。
すやすや寝っぱなしだ。
何も変わっていない。
歩いても好転しないので座り込む。
上を見上げてみる。
赤い太陽のはずが青い太陽に変わっていた。
いったい、わたしはどうすればいいのだろうか?
答えを知っているのであれば、誰か教えてほしい。
**月と月
どれだけの月日が経ったのだろう。
赤い月は、徐々に水辺線に沈んでいく。
海と砂浜に座り込む。
永遠の時と空間が続くように思えた。
変化がない、赤と青の月が繰り返し昇りは沈み、沈んでは昇る。
沈んでは昇り、昇っては沈む。
その繰り返しが続くのだろうと思った。
私は赤ちゃんを元いた海面に戻した。
赤ちゃんは眠ったままだった。
**太陽と太陽
どれだけの月日が経ったのだろう。
青い太陽は、徐々に水辺線に沈んでいく。
山辺に座り込む。
永遠の時と空間が続くように思えた。
変化がない、青と赤の太陽が繰り返し沈んでは昇り、昇っては沈む。
昇りは沈み、沈んでは昇る。
その繰り返しが続くのだろうと思った。
私は赤ちゃんを元いた山頂に戻した。
赤ちゃんは眠ったままだった。
**月と月
言葉を無くしていた
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
**太陽と太陽
言葉を無くしていた
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
**月と月
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
**太陽と太陽
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
**月と月
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
ふと、リングに目が入る
**太陽と太陽
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
ふと、リングに目が入る
**月と月
青い月が半分と赤い月が半分。
一区切りしようとしたとき彼の存在に気がついた。
**太陽と太陽
赤い太陽が半分と青い月が半分。
一区切りしようとしたとき彼女の存在に気がついた。
*月と太陽
水平線・雲平線をみる。
月と太陽になっていた。
そして、彼がいた。彼女がいた。
語ることをお互いしない。
月は沈み太陽となった。
海が蒸発し、山ができ野原になり生き物がいた。
太陽が沈み月となった。
山は沈み、海ができサンゴ礁になり生き物がいた。
太陽と月が昇った。
山もでき海もでき、野原になりサンゴ礁になり生き物がいた。
月と太陽が沈んだ。
山も海もなくなった。
*中庸
黒い暗い道が続いていた、二人は手を握っていた。
その道には、星が散りばめられ奥へ奥へ行く。
トンネルのようでもあった。
振り返るな。振り返るな。
しばらく進むと1つの扉があった。
彼と会話は一切ない。
「一人では開かずの扉」だ。
背後からそっとわたしの左手に彼の左手が重なる。ノブを引く。
ここで彼が声を出した。
「もし、この世にエロスを呑み込んだ愛が存在するのであれば、それはいまかもしれない」
私も声を出した「もし、この世にエロスを呑み込めない愛があるならば、どうなるのかしら?」
そう言い終えると、扉が開いた。




