ドラゴンババア
ロリではない。
妾は、ドラゴンババア、ドラバで良い。
そう、その戸惑った顔からしか得られない栄養があるのじゃ。皆、はぁ、そうっすね、と気のない返事ばかりしよってつまらん。
なんじゃ? ああ、ちゃんとドラバは長い名を短くしたので正しくはある。
で、奥方殿、なに用じゃ? ああ、習わしの話を聞いたのだな。婚約の時に自力で掘った黒曜石を贈る。それは男側の話じゃのう。女はなにをするのかと言うと花冠を与えることになっておる。ほら、あの白い花の。簡単じゃろ。一時間もかからん。
やったことがない……? 女児の通過儀礼ではないのかのぅ。
まあ良い。
では、特訓あるのみ!
幸い、今最盛期を誇る我が花畑がある。栄養がいいからほかではないほどに強く再生力があるのじゃ! 作って一年は保つ。そのあとはドライフラワーにして、飾り……。なんじゃ?
みっともないと一生みっともないものを残しておくことになる。
それはそう。
燃えておるのぅ。いいことじゃ。でもなんじゃろな、すっごいフラグが立ったような気がするのじゃが……。
はい、そこ、ちぎらない! 力込め過ぎない! なんなの、ご令嬢って花を摘む職業じゃないの!? 庭園で花を摘んで婚約者に渡したりするロマンス小説あったのに!? 幻想? 特訓とド根性?
それ、なんか、違うゲームしてない? ゲームってなにかって? いや、それはほら、ああ、指先で優しくじゃあっ!
ぼろっぼろじゃのぅ。すぐに壊れそうというか崩壊しておるのぅ。
そんなに泣くな。妾が悪いみたいでは、いや、悪いか。女児を召喚して助けを請うか。あ、イメージ的に嫌だと。
わがままだのぅ。
わがままはご令嬢の専売特許であるからして、悪くはないが。
…………。
黒曜石の埋まっているいいところを知っておる。うむ。
領主殿には、花冠を作っていただこう。それでな、いいことにしよう。今どき、男女でどうだというものでもない。
少し前まで領主殿は子供たちと遊びに来ていたよ。今は奥方の件で忙しい。こんなところまで一人で来たんだから、ちゃんと大事にしないといけないと言っておってな。
おお、成長したな、と婆は感動したものだよ。あのおしめをしていた赤子がのぅ。
やっぱり花冠を頑張る? やめておくれぇ! 我が自慢の花畑なんじゃっ!
ドラゴンユニバースアルティメットver.2
という可能性も微レ存。そして、メカかもしれない。




